日々是好日

死ぬまでハッピー!

おいでませ、D-room!

 

カモナD-room 推しが好き~~~~~~~!!!!!!!!

 

 というわけで(?)今年というか来年も、推しこと佐野大樹さんのお誕生日イベント『D-room11』が決まり、詳細が出ました!

 ホスピタリティの塊であり世紀のエンターテイナー・大樹っちゃんのこのイベント、ひとりでも多くのひとに来てほしいなあって思うので、ばばんとダイマしてみます。

 回にもよりますが、基本的には推しをあまり知らないひとでも楽しめる仕様になっているのでご安心ください!!!!!

 

 

 

 

佐野大樹さんってだれ?

 今さら~~~~~!!!!! 推しです。今回のお誕生日イベントの主役。あだ名は「大樹っちゃん」。カワイイ!

 お誕生日は1月22日、今回のイベントでは最終日にあたります。39歳になります。お顔は28歳って感じですが逆サバを読んでるわけではありません。

 推し贔屓甚だしいんですけど、でも本当に、すごく誠実なひとです。D-roomは特に、推しのお人柄で成り立つイベントだなぁと思います。ゲストさんにもお客さんにもスタッフさんにも、大きな愛と感謝をくれる場です。利益とか損得じゃなくて、「いつもありがとう」と「これからもよろしくね」を伝えたいがためのイベントなんだろうなってひしひしと感じます。

 いろんなお友達を誘って行った結果、みんな最初は「大樹さんかっこいいよね~」くらいのテンションだったのに、劇場を出る頃には「ねえ大樹っちゃん王子様すぎない!?」「応援するのわかるわ!!!」「つぎ舞台あったら絶対誘って」って口々に言ってます。いつも魔法か!?と思うんですけど、そういうパワーを持ってるから仕方ない。

 いつか私がものすごい権利を持ったとしたら全国の辞書の「エンターテインメント」という欄に「佐野大樹さん」と付け足したいくらいの、エンタメ精神の持ち主です。というか推しの存在がエンタメと言っても過言ではない。サービス精神旺盛すぎてびびります。びびりに来てください!(?)

 そんな推しが年に1度届けてくれる最高のイベントを、今から紹介します!

 

 

D-roomってなぁに?

 「大樹っちゃんのお部屋にお友達として遊びに行く」というコンセプトのもと開かれる、佐野大樹さんのお誕生日イベントです。いつも1月22日周辺で開催されます。企画・構成・演出、すべて自分でやってます。

 これは名ばかりのコンセプトじゃなくて、本当に私たちは大樹さんの「お友達」なんです。マジでお部屋なので、靴も脱ぐし大樹さんもすぐそこにいます。距離の近いイベント♡とかそういうレベルじゃないです。そこにいます。もちろん親しき仲にも礼儀ありなので、ヤバイ絡み方とかはしないですけど!!!

 お部屋のなかではぶっちゃけトークや裏話が繰り広げられるので、基本的にはレポ禁です。それも「お友達とのないしょ話だから」「お友達との約束、破ったら嫌われちゃうでしょ? 守らなかったら怒るからね!」という理論です。ここが桃源郷か?

  お出迎えとお見送りがあって、佐野フレンドリー大樹さんのトークを聞いたり、小芝居を観たり、ゲストさんとのトークを楽しんだり、ピアノコーナーがあったり、約70分くらい・・・?、エンタメをがんっがんに浴びます。書いてて盛りだくさんすぎて震えた。ここに書いてないこともあるよ!

 ちなみにチケットの整理番号順で入場なので、開場10分前には劇場前にいた方が安心です! 自由席なので、ひとりだと遅い番号でも前方席にするっと行ける場合があります!

 グッズはポーチや帽子みたいな小物系がひとつ(去年は10回目だったからかふたつありました)、4枚組の生写真セットが2種類あります。それぞれ1000円と500円ずつ。初日の前日あたりにブログに写真が上がります。小物はパンダモチーフが多い。かわいい。

 物販は開演前、推しの手売りです! あまりのお顔の綺麗さに思わず3万握らせないように気をつけましょう! 公演後にもスタッフさんやお手伝いに来てる役者さんから買えます。

 気になるチケット代は、破格の3000円!!!!倍額出したい!!!! 当日券だと3300円です。安すぎる上にクオリティが高いので実質無料なイベントなんですけど、なんと今回は無料の会があります。ホァ???ってなりますよね、私もなりました。これについては後々また触れます!

 

 

どこでやるの?

 毎年恒例、ザムザ阿佐谷です! 公式サイトはこちら

 阿佐ヶ谷駅の北口から徒歩で5分かからないです。キャパは120くらい。ラピュタ阿佐ヶ谷という映画館の地下にあります。階段が急だから、降りるときは足元に気を付けよう!

  ちょっと歩けばマックがあるし、五右衛門とかサンマルクとかバーガーキングとか、結構いろいろあります。でも回と回の間隔がめちゃめちゃ狭いので、続けてイベント参加するときはあんまりゆっくりはできないかも・・・。飲み屋さんもいっぱいあります!

 入場待ちのときは冬ということもあって寒いです! あとなぜか劇場前にベンチがひとつあります! 

 イベントには関係ないんですけど、駅からザムザまでの道に「大樹ホーム」という不動産屋さんがあって、通りかかるたびにオォ・・・ってなります。

 

 

いつやるの?

 今年の日程はこちら!

 

2018年1月18日~1月22日

 

 ゲストのことを「お友達」って呼ぶの、かわいいなぁ・・・・・・。

 5日間、全13回です。土日とお誕生日は3回公演なんですが、今年は22日が月曜日なので3日連続でみっちりですね。これをほぼひとりで回す推し、すごいなぁ。

 

 

どんな会があるの?

・舞台の会

 この1年で出演した舞台の共演者さんなどがいらっしゃってトークをします。裏話やガチのぶっちゃけ話、当時のエピソードから共演者さんの最近のお仕事についてなど、いろんなお話が聞けます。回によっては、そのときの舞台衣装で出てきてくれることも。

 去年は『サムライモードの会』で崎山くんがゲストに来たとき、衣装を着てくれてました!

 

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 こんな感じ。ちゃぶ台とみかん、漫画やフィギュアが詰まった棚、壁に貼られたワンピースのポスターなど、お部屋感がすごい。いやお部屋なんだけど。

 今回は『心霊探偵八雲』『ミクロワールドファンタジア』がもう発表されてますね!

 

・恒例の会

 『サタデーナイトフィーバー』や、『感謝の会』ですね。

 前者は毎年土曜日のラスト公演に、推しのプライベートでも仲良しの役者さんを呼んでフィーバーする会です。推しが王様(暴君)になって、お友達ゲストにおもてなしをさせるという・・・。「は?」「この愚民が!!!」って言う推しが観れます。最高。個人的に、加古臨王さんの王様への平服っぷりが大好きです。前回はクーデターがあって推しもおもてなしする側に回ったりしたんだけど、今回はどうなるかなぁ。

 後者は、推しがお客さんのリクエストになんでも応えてくれる会です。こればっかりは、観たものがすべて!って感じなので、細かく書けるようなことがない・・・。終盤には、感謝の言葉をくれます。このひとをこれからも応援したいな、きちんと近くでその頑張りを観ていきたいし返していきたいなーって思わせてくれる時間です。

 推しがリーダーを務める演劇ユニット*pnish*のメンバーが来てくれる会もあります! 外部やWBBでは感じられない砕けた雰囲気があるし、メンバーの前でも見せる顔がそれぞれ違うので、佐野大樹さんを知りたいなっていう方には持ってこいなのではと思います。話についていけなくなっちゃうような身内ネタはそんなにないはず・・・。個人的に、森山さんの前ではいたずらっ子だけど相手を立てる感じ、鷲尾さんの前では甘える弟、土屋さんの前ではライバルで悪友だなーって思います。

 あと、川本成さんを招いていろいろぶっちゃける『黒会』も恒例ってことでいいのかなー。成さんの独特の思想とか、推しの熱い気持ちが聞けて大好きな会です。すっきりします。今回はまだ発表されてないけど、来てくれたらいいなぁ。

 

・企画系の会

 今回で言うところの『無料の会』。今までは、演出家さんをゲストに呼んだ『演出の会』とか佐藤永典くんとおそろいのもこもこパジャマを着て男子トーク(?)をした『スウィートパジャマパーティー』などがありました。

 推しの独創性が爆発する会。無料の会・・・・・・・・・無料の会ってなんだと思う!?!? チケット発券手数料のみであのクオリティの催しを観られるの意味がわからん。3000円ですらあのきれいなお顔の拝観料にもならんぞって思ってるのに!

 俳優と観客は商業関係だと考えてるし(もちろんそれだけではないんだけど)、エンタメを観るのにお金を払わないって結構リスクがあるなぁと思います。いろいろ、心配なことだってあります。でも、推しが決断したことです。マイルールとして、推しが自分で考えて決めて打ち出してくれたことは、聞いた段階ではぜんぶ応援する! きちんと観て思うことがあれば意見を持つ!って決めてます。

 日頃応援してるファンへの感謝と同時に、いろんなひとに観に来てほしいっていう思いがあるみたいです。「佐野大樹」をもっとたくさんのひとに知ってほしいんだって、こういうお仕事なら当たり前なのかもしれないけど、でも、こうしてかたちになって伝わってきたことにびっくりしました。

 無料だから来てくださいって言うのは、すこし抵抗があるのですが。無料をきっかけにして、もし時間とお気持ちのタイミングが合った方がいれば、ぷらっとチケットを取って遊びに来てくださったら嬉しいなぁと思います。ぜったい楽しいです。大樹さんのブログにも書いてあるけれど、無料だからって手を抜くひとじゃありません。そのときのぜんぶを、全力で観せてくれます。ちょっとでも気になる方がいれば! ほんとうにお気軽に! ぜひ!!

 それと、これはファンの勝手なお願いなんですけど、もし「大樹さんいいな」って思ってもらえたら、いつかチケットを買って、劇場に来てくれたら嬉しいです。

 

・D-show

 ワンマンショー!! です!!!!

 大樹さん初めて観るよ~ってひとにはこの回を猛烈におすすめしたい!

 前回の『D-room10th』で披露された10th-showがパワーアップして帰ってくるのがこのD-showなんですけど。前回のお話をすると、ダンス、お芝居、謎のシュールなコーナー、ピアノと、最初から最後まで熱量の高いパフォーマンスに圧倒されました。

 ほんとうに、かっこいいも可愛いも面白いもきれいもあったかいも優しいもぜんぶ詰まってました!!!この世の楽しいことぜんぶ凝縮された空間だって思った!!!

 その身ひとつで表現して、ステージを端から端まで駆けて飛んで喋って笑って、何かを滔々と語るわけじゃないのに、そのステップひとつ、声とか笑顔ひとつひとつから、これが俺の全力だよって伝わってくる気がして。一点の曇りも、一滴の濁りもない、正真正銘の、どまんなかのパフォーマンスでした。

 D-roomって、どの回を観てもらってもそうなんですけど、佐野大樹さんの入り口であって最奥でもあるなぁと思います。そこのギャップが小さいひとだからだと思うんだけど。よくわかんないな~って思うときもたくさんあるけど(笑)、でも、いつでも正直なひとです。まっすぐなパフォーマンスをしてくれます。

 エンターテイナー・佐野大樹さんの真骨頂、おすすめです!

 

 

何を持っていけばいい?

 さてさて、最後に、プラスアルファで持っていくといいんじゃないかなぁと思うものを!

 

・靴袋

 お部屋は土足厳禁なので、劇場入り口で靴を脱ぐことになります。そのとき、靴袋を持参していると便利です! 一応向こうでもご用意されてるんですけど、数にも限りがあるので。カシャカシャ鳴らないやつだと尚更いいかもです!

 

・膝掛け

 前方のお席は結構寒いです。膝掛けというか、大判のマフラー(ストール)でもいいかも。劇場が激狭いので、荷物はコンパクトにまとめることをおすすめします!

 

・グッズ代

  物販べつにいいや~と思っていても、あの場であの顔で「グッズほしいひと~!」って言われたら手を挙げてしまいます。不可抗力です。せめて生写真代の500円は握っておいてほしいですが、うっかり「ぜんぶください・・・♡」と言ってしまったときのために、2~3000円はお財布に余分に入れておくと安心かもしれません。

 

・3300円

 増やすためのチケット代です。やばい!!!次の回も観たい!!!観ちゃおうかな!!!!ってなる可能性が高いので、用意しておくといいと思います!

 

 

 

 以上がD-roomのご紹介になります。ここまで読んでくれてるひといるのかな!?

 詳細が載ってるブログ記事はこちらです。12月2日がチケット一般販売だよ~!

 

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 ちなみにこのブログ、11月11日11時11分に更新されてます。D-room11に合わせたんだろうな~~~!!! こういうところ大好き~~~!!!!! 

 

 お誕生日イベントなのに、毎年、こっちが両手で抱えきれないくらいのプレゼントをもらっちゃいます。勘違いでもなんでもなく、私たちは推しに大切にされているし、私たちも推しを大切にしたいなって思わされるイベントです。

 大樹さんちょっと気になるなっていうひとも、ぜんぜん知らないけど行ってみようかなっていうひとも、この機会にぜひザムザ阿佐谷に足を運んでみてください。ぜったい、ぜったい、楽しいです。私が何かするわけじゃないのにおかしいけど、大樹さんはその場にいるひと全員を楽しませてくれるひとだって確信を持って言えます。

 D-room11は、38歳ラストのお仕事でもあるし、39歳スタートのお仕事でもあります。その空間が、たくさんの「おめでとう」であふれることを、今から願ってやみません。

 


【追記】

コメントをくださった方へ。

チケットについては、会にもよりますがたぶんするっと取れると思います…!

いま発表されている会で言うとミクロワールドの会は激戦かなと踏んでいますが、例年の様子を見ていて、他の会なら大丈夫じゃないかなぁと。

企画力が高くて、おもてなしの心にあふれたイベントなので、ぜひ1度足を運んでいただけたら私も嬉しいです!よろしくお願いします!


こういうときにお題箱のURL貼ってると便利なのかな!?

https://odaibako.net/u/pnrk__24

ひそかにやってるので、推しに関することじゃなくてもお気軽にぜひ〜!


 

WBBを紹介します

 

 こんにちは!

 皆さま、「WBB」という演劇ユニットをご存知でしょうか。

 佐野瑞樹さん・佐野大樹さんによる兄弟ユニットなのですが、毎回、若手俳優さんたちもキャスティングされているので知っているひとも多い・・・といいなぁ・・・と思います。

 今日はそんなWBBをダイマします!!!!! WBBはいいぞー!!!!!

 

 

 

What's WBB?

佐野瑞樹・佐野大樹による兄弟エンターテイメントワールドである。 
『みず=WATER』『だい=BIG』『兄弟=BROTHERS』の頭文字を取り、
これまで培ってきたさまざまなノウハウを駆使し、
いかなる形にもとらわれないエンターテイメントを作り続け、
WBBを観たら「あ〜コレコレ!」と思わせる作品を目指す。

 

 公式サイトでの説明はこんな感じです。

 ユニット名の元ネタはかの有名なワーナー・ブラザーズで、さすがにWBそのままだとやばいだろってことでWBBになったらしい。本家に怒られることを目標に、どちらかが参加すればオッケーという軽いスタンスをとりつつ、兄弟のライフワークにしようと目論んでいるそうです。

 2011年8月に始動しました(始動っていうかvol.1の公演初日が8月10日で、そこがWBBのお誕生日ってことになってるらしい)。

 公演頻度としては、年に2回、だいたい夏にSide-B(大樹さんプロデュース)、冬にSide-W(瑞樹さんプロデュース)を上演しています。年によっては番外公演があったり、トークイベントがあったり。

 上演時間は90~100分が多いかなあ。公演によるけど、アフタートークショーや来場者特典があったりもします。

 グッズは主にパンフレットと缶バッジ(2種セット/ロゴマークと公演タイトル)なんですけど、前回の『vol.12 ミクロワールド・ファンタジア』ではTシャツとエコバッグも出ました。DVDは本公演なら基本的には発売されるけど、ミクロワールドと、『vol.5 サムライ・ナイト・フィーバー 再燃』はありませんでした。

 パンフレット、ステージ衣装とはまったく関係ないビジュアルで写ってるんですけど、見開きの佐野兄弟も各キャストも毎回ちょ~~~美麗です!!! 衣装さんもカメラマンさんも天才!!! きちんと座談会も充実していて嬉しいです。

 

 

 

Side-W

 兄・瑞樹さんがプロデュースするサイドです。公演の奇数回にあたります。

 毎回、緻密なワンシチュエーションコメディを上演していて、近年では赤坂レッドシアターでやることが多いです。キャパ200くらいなので距離も近いし、ぐっと濃密な空間でいっぱい笑って外の寒さを吹き飛ばせます。

 『vol.9 殺意は月夜に照らされて』と『vol.11 スペーストラベロイド』では、公演期間中、劇場入り口にWBBのロゴマークがライトで映し出されていて感動しました。

 

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 すごくないですか!!?? ちなみにこのロゴマークどっちがどっちなんだろう。私は左が大樹さんで右が瑞樹さんだと思ってるんですけど・・・。

 こっちのサイドだと大樹さんの出番も比較的いっぱいあります。主演も何回かしてるし。表情と声の変化が豊かで劇場の空気を掴む力が抜群に高い、推しのお芝居をじっくり観てください!!!! 瑞樹さんのお芝居ももちろんたっぷり堪能できます!

 瑞樹さんの信頼している脚本家さん(浅沼晋太郎さんとか、小峯裕之さんとか)を起用しているので、ててて天才か~~!!と思うような上質なコメディが観られると個人的には思います。演劇集団イヌッコロさんの作品も2回上演してます。

 ミステリーコメディをやってみたり、WBB版新喜劇と銘打ってお笑い芸人さんをキャスティングしたりと、ワンシチュエーションコメディという括りのなかで毎回趣向を変えて楽しませてくれてます! 会話劇なので、しっかりとストレートのお芝居を観たいひとにもおすすめ!

 

 

Side-B

 弟・大樹さんがプロデュースするサイドです。公演の偶数回にあたります。

 主にアクションコメディー、活劇が中心です。近年では大樹さんが脚本や演出を手がけることが多く、大きな劇場で公演を打ったり、東京だけでなく大阪や神戸に行ったりもしてます。

 見た目も内容もど派手で、アクションも観られるし、頭からっぽにして「楽しい!」でいっぱいになれる作品を届けてくれます。最近はダンスがあったり、ミュージカルに挑戦したりと、新しいことにどんどん取り組んでいます。

 瑞樹さんが主演を務めることが多いです。WBB作品は基本的にそうだけど。演出を手がけてるときは大樹さんの出番は少なめ。でも大樹ワールドと呼ばれる(?)とにかく明るくて華やかできらきらした世界を存分に楽しめるので、大樹さんのことを知るにはうってつけかもしれない。とにかくどうすればキャストさんがいちばん輝くのかってことを考えてくれる演出家さんなので、登場人物みんな好きになること請け合いです。

 ロンドンブーツ1号2号田村亮さんや、ジャニーズJr.の松田元太くんなど、キャスティングも幅広くて毎回びっくりさせられてます。去年の第10回目公演はいきなりキャパ800の東京芸術劇場プレイハウスで上演したし。毎年、情報解禁のたびに「え!!??」ってなってる気がする。

 何をするのか、どんなものが観られるのか、予想がつかないけどとにかく楽しいことは保証されてるのが大樹さんサイドの魅力かなと思います。スピーディなストーリー展開、ひとりひとり個性的なキャラクターたち、鮮やかな明かりとかっこいい音楽、日常の悲しいことしんどいことをどっかへ吹っ飛ばしてしまう圧倒的非日常に元気をもらえる作品たちです。ハッピーは約束されてる!

 余談ですが、こっちのサイドだと大樹さんが作り手側に回ることが多いので、瑞樹さんと意見の対立があって兄弟喧嘩が多いらしいです。そういうエピソードもアフタートークで聞けたりします。

 

 

Side-トーク

 WBBのトークイベントです。今のところ、3年に1回くらいのペースでやってます。

 各公演からゲストを呼んできたり、スタッフさんも交えたりして佐野兄弟とトークやゲームに興じるイベント。今年も3月に第2回目をやりました。

 私が参加したのは今年からなのですが、ゆるっとしててどの回にも色があって楽しかったです。懐古厨なので泣くかと思ったけど笑いすぎてそれどころじゃありませんでした。神永圭佑くんが「HBは何の略か?」ってクイズで「ヒステリックボールペン」って答えたの、一生思い出して笑うと思う。天才??

 佐野兄弟、というか瑞樹さんといえばトーク!みたいなところがあります。自他共に認める「おしゃべりおばさん」。話し出したら止まらない、次から次へと話題をかっさらっていく瑞樹さん。いつもタイムキーパーしてる弟に「さっきから喋りすぎだから!!!」って怒られてます。しかも話が上手いんだ・・・。

 

 

.5公演

  番外公演です。過去には1作だけ、『vol.10.5 リバースヒストリカ2016』が上演されました。こちらは瑞樹さんは出演していません。

 この『リバースヒストリカ』は大樹さんが所属する演劇ユニット*pnish*の戯曲であり、WBBオリジナルじゃない作品を上演するときは番外扱いになるのかな~と思ってたのですが、イヌッコロさんの作品をSide-Wでやってたりもするんですよね・・・。当時の説明では「ふたりが作り手に特化する」とどっかに書いてあった気がするんですけど、この公演も大樹さんはがっつり出演してたし瑞樹さんも一応スペシャルアドバイザーという立場だったのでよくわかりません! 演出はWBBって書いてあったけど。

 わりと謎の公演です。リバヒスはめっちゃ面白かったけど。この公演ではパンフレットや缶バッジがなかった代わりに生写真が販売されました! 沸いた!! DVDなくて悲しかったけど!!

 

 

 

Watch WBB!

 章題にセンスがないな・・・。

 何はともあれ、とりあえず動画を! 観てください!!!

 

vol.8 ネバー×ヒーロー


WBB vol.8『ネバー×ヒーロー』DVD紹介動画

 

 DVD紹介動画なので本編の音声は入ってないんですけど、作品の雰囲気は伝わるかなと思います。大樹さんが演出を手がけた作品です。アクション満載のヒーローもの! 神永圭佑くんや小野健斗くんが出演してます。

 衣装も音楽もかっこよくて、必殺技や悪役が巨大化する表現に「こうきたか!!」とびっくりしたり、それぞれのヒーローが抱える葛藤にぎゅっと胸を熱くさせられたりします。

 

 

vol.10 懲悪バスターズ


記念すべき第10回公演!WBB『懲悪バスターズ』公開ゲネプロをチラッと見せ!

 

 プレイハウスで上演した第10回目公演。公式曰く「お祭り」です。ゲネプロなんですけど、事務所のご都合で瑞樹さんは映ってません。舘合というのは瑞樹さんの役名で、ラストの「あとは舘合くんだけなんですから」という台詞にいつも、そうだね・・・ってなります。

 大樹さんが脚本・演出を務めています。落ちこぼれの悪霊と偏屈な天才科学者が出会って物語が進んでいく、「知ること」がテーマのアクションコメディ。ダンスの振付はご出演もしているOH-SEさん! 鈴木勝吾くんや有澤樟太郎くんが出演してます。余談ですけどWBBに出ると売れるってジンクスがあるらしくて、『vol.7 バリスタと恋の黒魔術』に出演してた加藤諒くんも爆売れしたし有澤くんもこの舞台の直後が刀ミュでした。すごい。

 あとこれ! WBB公式からの手厚い供給を観てください!

 

 

 

 なんと公演の一部を観せてくれちゃってます。ツイートのテンションが高いのはさておき、これでダンスパートの雰囲気は伝わるかなぁと思います。ちなみに一つ目の動画でメイン右側にいる黒いひと(ロボット役)が大樹さんです。

 

 

vol.10.5 リバースヒストリカ2016


WBB vol.10.5『リバースヒストリカ2016』

 

 PVです。ステージ衣装はこのまま。この動画のクオリティだけでもWBBが信頼できることがわかる・・・・・・・。音楽はリバヒスお馴染みのやーつです。

 自主映画を制作しようと集まった若者たちがひょんなことから戦国武将を降臨させてしまう、本能寺の変の謎にも迫ったコメディ。殺陣も多く、観てて終始はらはらドキドキの作品でした。

 

 

 殺陣めっちゃきれいじゃないですか!? この時期、WBB公式がいっぱい動画上げてくれててうれしかったです。配役発表も動画だったんですよね・・・マメだったなぁ。公演にもよりますが、「○○TV」と題してパンフレット撮影現場を見せてくれたり、座談会してくれたりと、動画でのアプローチも多いユニットです。YouTubeにいっぱいあります!

 

 

 

Next...?

 そんなWBBの次回公演!! 決まってません!!!!!

 例年通りなら12月にSide-W公演があると思ったのですが、瑞樹さんの舞台の予定が詰まってることもあり、年内は難しいかなーという感じです。とか言ってこれから年末にぶち込まれたらどうしよう。歓喜だなあ・・・。

 来年のWBB Side-B公演は決まっているようで、大樹さんはもうそっちも進めてるみたいです。毎年、長いスパンで考えて動いてくれてます。来年はどんなものを観せてくれるのかな、楽しみです。

 最後に、関連リンクをいくつかご紹介しておきます。

 

 

公式サイト

WBB/WATER BIG BROTHERS

 メルマガの案内や、これまでの公演情報も見れます。オフィシャルブログはしれっと更新されていることがあるので、公演1週間前あたりはこまめにチェックしてみるといいかもしれない。グッズ情報、公演のお知らせはブログで告知されます。

 

公式ツイッター

WBB公式 (@wbbrothers) | Twitter

 最近、動きが鈍くて少し心配です・・・。ミクロワールドファンタジアは違ったけど、比較的、お稽古時など写真は上がるほうかな?と思います。

 

大樹さんのツイッター

佐野大樹 (@Daiki_sano) | Twitter

  WBBの情報を掴むなら大樹さんのツイッターをチェックするのがいちばん早いかもしれないです! 普段は打ち合わせしたり電車で腰に巻いてるやつ(シャツのことだと思う)挟まれたり美味しそうなごはん作ったり佐藤永典くんと会ったり、ちゃんと宣伝もするしいま取り組んでる作品の進み状況や意気込みを呟いたりと、しっかり&ぽわぽわのバランスが絶妙です! よろしくどうぞ!

 

 

 うまく伝わっているか不安ではあるのですが、 WBBは本当にとびっきり楽しいお芝居を毎回高純度で提供してくれているユニットです。キャストや題材や劇場のキャパは変わっても、それもぜんぶ「お客さんを笑顔にするため」の挑戦であって、ふたりのやりたいことというか、軸はぶれていないことがわかります。こっちがびっくりするくらい、演劇が好きで、「誰かに届ける舞台」「誰かがお金を払って観ている舞台」という意識をしっかり持っているふたりです。作品に裏切られることがありません。

 あとこれは作品には関係ないんですけど、44歳と38歳でありながら死ぬっっっっほどお顔がきれいで若々しいです。佐野家の遺伝子おそろしい。不老不死の家系かもしれない。

 

 少しでも興味を持ってくださった方がいれば嬉しいです。どうかどうか、劇場に来て、観てください。後悔はしない!はず!!

 WBBをよろしくお願いします!!!!!!

 

 

まわれ!無敵のマーダーケース/「物語を作るんだ!」

 

ラ・セッテ×イヌッコロ コラボ公演「まわれ!無敵のマーダーケース」

期間:10月12日~10月22日

劇場:新宿サンモールスタジオ

あらすじ(イヌッコロ公式サイトより):

作家、藤澤智彦は悩んでいた。


なぜなら彼は全く書いたことのないサスペンス物を書くことを引き受けてしまっていたからだ。

何日経とうが、一向にアイディアは浮かんでこない。

それどころか根本的な描写の仕方すらわからない。

それほど藤澤はサスペンスに疎かった。


そんな中、彼はとんでもないことを思い付く。


「そうだ! 嘘の殺人事件を起こして、人間のリアルな反応を見よー!!」


これでインスピレーションが湧かないはずはない!

編集者の末國に協力を仰ぎ、人里離れたいかにもなペンションを探し、売れない役者を雇い、知人を招き、いざ計画を実行した・・・ までは良かったが、そこに本物の殺人鬼が現れた!!

 

 

 さて。

 前記事にも書きましたが、この公演はもともと演劇集団イヌッコロが今年3月に上演した作品を、推しの所属事務所ラ・セッテとイヌッコロでコラボして再演した作品です。チームKとチームPというダブルキャストで上演されました。

 推しは演出と、シングルキャストで殺人鬼役として出演していました。多忙。ブログにやりたいことがあってもできないみたいなこと書いてたし、プレボに私のありったけの時間をかき集めて突っ込んであげたかった。私も公演期間中は超時間なかったけど・・・。

 舞台の構成としては、まず20分弱の映像から始まります。某番組のパクりオマージュ「情熱上陸」という、主人公である藤澤智彦の密着ドキュメンタリーです。藤澤さんの処女作にしてドラマ化され最高視聴率78%を叩き出した伝説のラブストーリー「東京の中心でラブをバケーションする」(通称:トチュラバ)のダイジェスト映像も見せてくれます。後々触れますが、それはもう・・・シュールで・・・。あと、映像を映してるスクリーンが終わると暗闇のなか思いっきり床に落とされて回収されてくの、めっちゃ戸惑いました。初日ほんとにトラブったかと思った。最前列だと爆風に煽られました。

 そんなこんなで舞台が始まるわけなのですが、ま~~~面白かった!!! 初演観てるし、羽仁修さんの脚本で推しの演出なのでそりゃ面白いことはわかってたんですが、予想以上でした。映像が入った影響もあり設定もいろいろと変わって、すっきりと観やすくなった印象です。

 木ノ本嶺浩くん主演のチームK桑野晃輔くん主演のチームP、それぞれのチームに色があって、同じ脚本なのにこうも違うのかとびっくりしました。今回は年齢でチームを分けたらしいんだけど、ベテラン揃いのチームKもフレッシュなチームPも個性が強くて、見比べるのが楽しかったです。オーナー役がKは女性、Pは男性だったのも面白かったなー。シングルキャストを担う3人がしっかりと作品の柱になっていたようにも思いました。

 細かい感想書いていきます! 殺人鬼さんのファンです!!!!!!

 

 

 

 

■レモンと恋とタッチダウン

 映像の話をします!

 ドキュメンタリーパート、木ノ本くん演じるK藤澤さんは煙草をくゆらせてるのがめちゃめちゃセクシーでした。冒頭のお写真、元ネタは村上春樹さんだそうで。カメラマンさんがハルキストで、こだわりがすごかったらしいです。

 こちらですね。本当にめっちゃ似てるな。

 

職業としての小説家 (新潮文庫)

職業としての小説家 (新潮文庫)

 

 

 K藤澤さんが大人の色気を醸し出しているのに対し、桑野くん演じるP藤澤さんはわりと顔芸(でいいんですか!?)が多くてバラエティ色強めでした。女性ADさんへの絡み方も、K藤澤さんは懸命に口説いてるのに微妙な顔しかされてないのが滑稽だったけど、P藤澤さんは勝手に肩を抱いたり車から守って引かれてて、かわいそうのベクトルが違う。P藤澤さんのほうが人生イージーそうだったな。K藤澤さんはすぐに胃を痛めそう。

 先にも書いたように、藤澤さんの大ヒット作「トチュラバ」のダイジェストと、最終回のラストシーンが上映されました。

 昔の少女漫画ばりに食パン咥えて遅刻遅刻~☆してる主人公・亮二、なぜか鞄にレモンを仕込んでるヒロイン・愛子、そんなふたりを取り巻く愉快な面々。ドラマの決めセリフは「お前に・・・ハートブレイク」。マジで1分に5個はレモンが出てくる映像でした。みんなレモン持ってる。別れを切り出すときもプロポーズのときもレモン差し出してる。レモンの持ち方にも個性があって面白かったです。K佐藤が「鈴木ぃ」って言いながらレモンを人差し指でぐりぐりしてるのが好き。

 トチュラバについて語るときにこの存在は忘れられないのが、タッチダウン滝口さん。洋平という愛子の親友を演じていたのですが、最後の最後で「タッチダウン!」と愛子の頭をぽんっとするときの言い方、表情、どれを取っても正解すぎて意味わからないくらい笑いました。着ボイスにしてほしい。LINEくるたびにタッチダウンしてほしい。余談ですが、映像を上映するスペシャルイベントのとき、滝口さんが映るたびに推しが「滝口!」「来るぞ来るぞ!」「おれ滝口出るたびに笑っちゃうんだよなぁ・・・」と茶々入れしてて、大好きなんだなぁとしみじみしました。可愛かった。本当にめっちゃ笑ってた。

 真面目なことを書くと(ツッコミどころしかない映像なので真面目に考えるのもナンセンスかとは思うのですが)、私は、愛子が亮二にテキサスへついてきてくれと言われて断るシーンで「私に鍵をくれたじゃない? あのとき、恋の鍵をくれたんだって思ったの。でも愛の鍵は難しい」と言っていたのに、 最終回では複数の男性と交際、というか関係を持っていたことが発覚して「みんなとは恋愛感情なしで特別な絆で結ばれてるんだとばっかり思ってた」と真剣に語っていたのが引っかかっていて。でも、たぶん愛子のなかで、本当に結婚とか今の関係の先を考えていたのは亮二だけなのかなと思いました。テキサスで俺のために毎朝ビフテキ焼いてくれって言われて嬉しそうにしてたし。

 振り返ってみると、愛子が自分からレモンをあげてたのは亮二だけなんですよね。レモンって、恋心の象徴だったんじゃないかなー。愛子は、亮二に恋をしていたと思います。

 ほかには、津田さんのアクセントのつけ方がめちゃくちゃ好きだったし、龍さんの圧と脚の細さがやばかったし、チョンボはPもKも最高に気持ち悪くてかわいかったし、追憶ダンスの佐藤にこんなところで会えるなんて思ってなかったから発狂しかけたし、なんかもう、回数を重ねてもじわじわ笑えちゃう映像、大好きでした!

 

 

 

■藤澤さんのプライドについて

 作家・藤澤智彦は、最後まで小説家としての自分を諦めないひとでした。

 大ヒットしたトチュラバはダサいラブストーリーの代名詞としてみんなにネタにされて、どんな恋愛小説を書いてもバカにした目で見られて、同業者である小山田さんにも「あんなバカバカしい小説、お前にしか書けない」と言われて(そこにも愛はあるのだろうけど)、そのイメージを払拭しようとサスペンスを書くことに決めた藤澤さん。どんなに恥ずかしくても、悔しくても、ペンを置くことはしないんですよね。

 そういう藤澤さんの小説家としてのプライドが、最後のシーンに表れてる気がしました。殺人鬼さんとオーナーに追い詰められて絶体絶命の状況で、「小説家には小説家の戦い方がある」「物語を作るんだ!」と策を講じる藤澤さんの強さたるや。

 藤澤さんは暴君で自分の思い通りにならないと拗ねちゃうし感情をすぐ顔に出すタイプだけど、ものすごくチャーミングで愛すべきひと。アフタートークでP末國役の畠山くんが「末國は藤澤先生が好きなんです」って言ってて、すとんと腑に落ちた。それは藤澤さんの小説家としての才能への賛辞や信頼でもあるだろうし、人柄への敬愛や慈愛でもあるんだろうけど、ただシンプルに、まるっと「好き」なんだなぁと。

 Kの藤澤さんは、結構神経質で、作家としての確固たるプライドがあって、でも小山田さんに自分の考えたシナリオをダメ出しされたら「稚拙・・・稚拙・・・」と呟いてふらふらしちゃうくらいデリケートで、台本は末國が持ってきてくれるからソファに座って動かない王様。王様というか、帝王感がすごかったな。劇画チックなお顔としなやかな腰の動きが印象的。

 「いいから小山田は適当に飲んで帰れよぉ」って言うときにソファの手すりに腰掛けてからそのままお尻を沈ませるのが可愛かったです。スタイルがいいのにその瞬間だけは小ぢんまりしてて。あと「あまりに先生がサスペンスに疎いから・・・」「ああー!?」のくだりの疾走感と圧力。声もお顔の向きもあんなにぐいーん!って漫画みたいに瞬発的に変えられるのすごい。

 そんな藤澤さんに翻弄されるK末國さん。せんせえ~!って振り回されながらも、Pと違って乾杯のときは自分もシャンパンを飲んでたり、殺人鬼さんが脅かそうとするときは「怖い怖い!」って藤澤さんといっしょにキャッキャしてたり、ぽやぽやしてた気がします。サンリオキャラクターみたいだった。電話線切っちゃうくだりでたまに目開けて「???」って顔してたの可愛かったなぁ。必死にまた瞑り直すの。石田くん、下がり眉が似合うひとだ。めっちゃ可愛いのに、藤澤さんの真似するときはイケメン極めててびびりました。

 対するPは、藤澤さんがわがままお坊ちゃんでした。カレーは甘口しか食べなさそう。でも結構うろうろ歩き回ってる率が高くて、K藤澤さんが生まれながらの貴族ですみたいなお顔をしているのに対して、P藤澤さんは一般家庭で育ち小さい頃はお母さんの甘い卵焼きが好きだった根っからの甘えたくんだけど印税で当てまくってセレブになりましたって感じ。表情が本当にころころ変わって楽しかったなぁ。

 「そ、れ、に!小山田だって実際に体験できるわけだから今後の執筆活動に役立ってありがてえだろうがよ!」の手をわきわきさせる感じとかにやにや笑うのがコミカルで好きでした。固定電話があることが発覚したときの「固定電話あったんだね・・・気付かなかったぁ・・・」がKの強がる感じとぜんぜん違ってて、泣きそうな子どもみたいで可愛かったです!!

 そんな藤澤さんとコンビのP末國は、お坊ちゃんの執事って感じだったなぁ。藤澤さんが他のひとの台本を覗き込んでたらさっと持ってきてくれるし、さとみちゃんを騙すパートで奥の部屋から出てきちゃったオーナーをもう1度押し込んでしれっとした顔で戻ってきたり。ここは毎回無理やりすぎて爆笑してた。大好きなシーン! 同じお芝居を何回も繰り返すこの作品だけど、畠山くんは表情の細かいところまで変えてきててやっぱりすごいなーと思ったりしました。小山田さんに見張り頼まれて、藤澤さんが戻ってきたときにドタバタするのが好き。

 他のキャストさんももちろんだけど、それぞれの藤澤さんのイメージ、藤澤さんと末國さんの関係性がそのままカンパニーのカラーにもなってたような気がします。チームKは藤澤さんっていう芯がどっしりとあって、それをチームで支えて際立たせていた感じ。チームPは藤澤さんの豊かさを他のひとたちの個性が更に盛り上げていた感じ。色彩で例えると、Kは落ち着いたボルドーとかブラウン、Pはオレンジとか黄色のポップな感じ!

 藤澤さんの小説、読んでみたくなったなぁ。あんな体験をしてもなお、「僕らしい小説を書いていこうと思います」って言える、人生まるごと執筆に捧げてる藤澤さんの書く世界が気になります。ドラマはだいぶ改変されてああなっちゃったみたいだけど、原作はどんな感じだったんだろう。藤澤さんの新刊が本屋で平積みされてるパラレルワールドに行きたいです!

 もそもそ書きましたが、チームKの藤澤さんについてはこちらのブログを勝手にご紹介させていただきます。みうさんのブログを読んで、ああそうだなあって駅で泣きました。藤澤先生と末國さんの関係性のところが好き。愛のある感想を読むと、その作品と役のことをもっと好きになりますね。

 

lomo9.hatenablog.com

 

 

 

■登場人物たちのはなし

 この奇妙で滑稽な殺人事件には、たくさんのひとたちが関わります。その全員がかけがえのないピースで、藤澤さんが決死の思いで紡いだ「物語」は最後のひとりまで揃ってはじめて完成する。登場人物みんながきちんと役割を担ってるところが大好きでした!

 

 広野さん! 初演から思ってたけど、絶対モテる。KでもPでも、劇団のリーダーって感じでみんなをまとめるバランサー。

 Pの方がもうどうにでもなれ!って感じでお芝居を進めようとする強引さがあったかなぁ。対小山田さんパートで末國さんが血付きシャツを着てないことがわかったときに台詞の語尾がわざとらしくぜんぶ上がるのとか、斎藤さんが大きすぎるリアクションをとったときの「どうしました?」に滲む絶妙な戸惑いとか好きだったなぁ。

 Kは成田さんの肩を揉んだり、谷川さんと抱き合ったり、すんごい良い人そうだった。「感無量です・・・!」で泣き真似するところとか、「オッケー元に戻そう!」のテンポが大好きでした。あと単純にK広野さんを演じてる松川さんのお顔が好きすぎた。おふたりとも器用で芸達者だったなあ。

 

 成田さん! 劇団の紅一点だけど、パワフルで男性陣をぐいぐい引っ張っているかっこいい女性。

 P成田さんは黄色い衣装がよく似合っててちっちゃくてキュートだけど、すぐ拳と足が出そうになる(実際出る)血の気が多いところにギャップを感じてときめきました。谷川さんをボッコボコに蹴るところ大好き。周りのみんなが呆気に取られてるあの時間すごかったな・・・千秋楽では今北さんのことも蹴りまくってて最高でした。殺人鬼さんに捕らえられてるときはナイフをちらちら見る目が恐怖でいっぱいになってて、細かい表情変化がすてきな女優さんだなあと思いました。

 K成田さんはザ・姉御!! 「それって私たちの演技に問題があるってことですかー」の圧がすごい。この劇団の決定権はすべて成田姐さんにありますって感じ。後半の期間は控えめになってた気がするけど、「まさか! 何かあったんじゃ・・・」で口もとを両手で押さえて足をきゅっと内股にする大げさなお芝居が好きでした。谷川さんを蹴るところ、ニット帽を床に叩きつけて奇声あげながら暴れるのがキャラクターイメージどんぴしゃでした。あと、いつもあの短い時間でシュークリームひとつ食べきってるのすごいなって思ってました。殺人鬼さん、斎藤さんとシュークリームで乾杯してるの可愛かったなあ。

 

 今北さん! 素直でお調子者で、作品の温度をぐっと上げていたなぁと思います。

  Pは終始にこにこ、へらへらっとしていたのが今北さんの軽やかさを作っていた気がする。お顔も整ってるしすらっと身長が高くてめっちゃモテそうなのに彼女に2週間で振られそうな感じが好きでした(???) 「殺人事件が起きるにはこの上ないシチュエーション~!」で成田さんの首を後ろから締める真似するのがチャラくて最高だったな!

 Kはやっぱりアフロのイメージがすごいですね・・・途中から殺人鬼さんがアフロのなかにナイフ入れてくるくるしてて可愛すぎて吐くかと思ったな・・・。さとみちゃ~ん!ってしてたり、女の子大好きだけどモテない感じがして大好きな今北さん。対小山田さんのときの「ラリアット食らわしてやるよ!・・・いなーい・・・」の言い方とか、広野さんとの「腕力には自信あっから!」のときの拳コツンが好きでした。

 

 谷川さん! お芝居がちょっとアレだけど情熱はすごくて、本物の役者になりたいって気持ちを燃やす純粋なひと。

 Pはラ・セッテの黒岩さんが演じていたのですが、黒岩さん主演の映画「ACTOR」が好きなので生のお芝居を観られて感動しました。黒岩さん演じる谷川さんは、健気でわんこみたいにきらきらした目をしてる純朴な青年って感じ。師匠(殺人鬼さん)が広野さんを刺したのをお芝居だと思ってるから、「さすがだなぁ・・・」って顔でまぶしそうにしてるのが可愛かった。あと、小山田さんが登塚さんに「芝居の良さは出番の多い少ないじゃない、個性だから」って言ったときに、個性・・・!!!って顔で台本にメモってるの細かくて好きだったなー。台本がクシャクシャなのも。努力家なんだろうな。

 Kは、劇団の中で年齢と歴は上のほうなのに後輩に馬鹿にされてたり腫れもの扱いされてる感じがあってウッ・・・てなりました。こっちの谷川さんのほうが切羽詰ってそう。お芝居が大好き!というより、自分のお芝居にきちんとプライドがある感じ。こうやるんだ、っていうのがしっかりあって、それを曲げたりはしないというか。でもそんな谷川さんだからこそ、師匠という存在に出会ってその技術(?)を吸収しようと目かっ開いてぐいぐい行くのが好きでした。殺人鬼さんが広野さん刺したあとに椅子に座るんだけど、「すごかったです・・・」って声かけてるのたまんなかったな~! 秘書感!!

 

 登塚さん! おとぼけだけど最後のピースを握ってるひと!

 KとPでこんなに違う!ってところはあまりなかったように思うんだけど、おふたりとも、東北弁めっちゃ上手くてびびった。本当に東北出身の方かと思うくらい。対斎藤さんで方言全開でぶわーっとセリフ喋って、みんなぽかーんってしてるのに満足気な顔で「なす!!!」って敬礼して帰ってくの何回観ても爆笑してしまった。K初日、初演観たにも関わらず内容結構忘れてて、登塚さんが入ってくる最初のタイミングちょっと遅いな~と思ってたらそういうお芝居だったからびっくりした。絶妙な外し方ができるのすごい。あ、Kだと対小山田さんのときに登塚さんが窓から覗いちゃうとこで広野さんがその頭を思いっきり叩いてから顔を両手で掴むのが好きでした。Pは藤澤さんが「早く行け!」からネクタイ掴んでて、「悲鳴忘れんなよ!」でもう一度それをぐっと引き寄せるのがかっこよくてドキドキしたな・・・。

 

 小山田さん! 最初のお客さんで、ミステリー界の帝王!赤いジャケット似合いすぎる!

 シングルキャストでこれだけ長い時間出てるってすごいよなぁ・・・。やっぱり森さんのお芝居は安定感があって好きだなぁと実感しました。最近ずーっと、おじいちゃんだったり悪魔だったりで久々の素顔でのお芝居を観たんだけど、小山田さんのキャラクター設定も相まってかっこよすぎて戸惑った。P谷川さんを蹴倒すとき、「お前ごとき勝てるわ」って言いながらその背中に足を乗せるのがかっっっっっこよくて!!!! 蹴ってる脚が長すぎませんか?? 登場シーンの立ち方もちょっと膝曲げてて絵になるよね。「医者か~」の言い方とか、対斎藤さんのときは逆ドッキリを仕掛けてる相手である藤澤さんの様子をちらちら窺ってたりとか、そういう細かい部分でツボに入ってきて好きでした! あとスタンガン当てられて崩れ落ちるところ、本当にやられた!?と思うくらい上手くて、ハァ~!!(感嘆)ってなってしまった。

 

 斎藤さん! ヤバイよ!!!!!!!!!!!!!!!!

 1ステージ19回やばいって言ってたらしい。全17ステージで合計323ヤバイ。ヤバイジャン!!! ここまでやばいを面白く言えるひと、ゆかわたかしさん以外に存在するんですか? やばいよやばいよももちろん大好きなんですけど、ウワア!!!!!(大声)とか、死ぬかと思っター!!!!!(大声)とか、わざとらしいリアクションにどうしても笑っちゃいました。あんなの笑わないほうが無理・・・天才・・・。棒読みのお芝居をするのが上手いってすごいなあ。あと、これはゆかわさんのお話なのですが。推しと「長ぐつのロミオ」という作品で8年前に共演しているゆかわさんが、今回、はじめて「演出家・佐野大樹」とお仕事をして、その姿勢に信頼を置いてくれていたことが本当に嬉しかったです。

 

 さとみちゃん! 最後のお客さんで、現役刑事の女の子!

 まずPのさとみちゃんは、黒いジャケットのジーパンをすらりと着こなす美人さんでした。アフトではふわふわしてて可愛らしかったけど。「さとみもいるしな」って藤澤さんに振られて、ゆったりと笑っていたのが印象的。シャンパングラスがよく似合ってたなぁ。なんというか、ナイトプールで貝殻のうきわに乗ってインスタグラムできらきらした写真を上げそうなタイプの素敵女子でした。でも殺人鬼さんを追い詰める表情はきりっとしてて、クライマックスでその手からナイフを抜くときの速度が好きでした。緊迫感を生み出せるひと。

 そしてKのさとみちゃん。先に言いますごめんなさい、贔屓してます!!!! ファンになっちゃった!!!! 石川瑠華ちゃん20歳現役女子大生です、よろしくお願いします。感想言います。ふわふわっと可愛らしい雰囲気で、ぱっと見は刑事さんっぽくないし、シュークリームもぐもぐしてて幼い感じなんですけど、「動かないで!!」って殺人鬼さんに銃を突きつけると凛々しくなるからすごい。チームKは本当に団体での笑わせ方がすごく凝ってて、さとみちゃんが刺された末國さんを覗き込もうとしたらみんなでスローモーションで止めるし、シュークリーム食べ始めたら「????」って顔でちらちら見てるし、あの「殺人鬼が本物だってことに藤澤末國小山田しか気づいていない」っていう笑えない異様な状況に響くさとみちゃんの場違いな「おいしい♡」がちょっとゾッとした。そんなさとみちゃん、オーナーが谷川さんのスタンガンで倒れて殺人鬼さんに銃を向け直すところでニヤッと笑ってるのが最高でした。髪が流れてお顔が半分くらいしか見えないんだけど、だからこそちらっと見える目と口もとが笑ってるのが絵としてきれいだった。そのあとも、藤澤さんたちがどんなにわーわーやっててもそちらにも一瞥もくれず殺人鬼さんのことだけ見つめて銃を構えてるのがかっこよかったです。

 

 オーナー! 実は殺人鬼さんの家族という衝撃展開!! おふたりともその切り替えがすてきでゾクゾクしました。

 Pのオーナーはみんな大好き小野さんでした。陽気でミーハーなオーナー、「あの鹿ちゃんも私が仕留めたんですよ~!」「立派な角だ~♡」っていう藤澤さんとのやり取り大好きだったなー。壁にかかってる薔薇の絵もオーナーが描いたらしい。そういえば殺人鬼さんが薔薇の絵をぼーっと見てる回も何回かあったけど、その設定知ってたのかな・・・手持ち無沙汰なのを表現してただけかな。鼻歌歌っちゃうし末國さんに「まっすぐな目をされている~♡」って声をかけたりする愉快なひとなんですけど、なんと殺人鬼さんのお兄さんなんですよね。ニコニコしてたのに、窓からこちらを見る殺人鬼さんの姿を見つけてすっと無表情になるのが怖かったなぁ。殺人鬼さんに「好きな人間を殺す、こんな興奮そうそうないもんな」って言われて笑みだけ返すのも好きでした。

 Kのオーナーは女性でした。初演も男性だったので観る前はどうなるのかなあと思っていたのですが、女性だと華奢な体躯とオーラの怖さのギャップがあってまた違った魅力が見えた気がしました。殺人鬼さんのお母さんです。ミーハーバージョンのときは、「藤澤先生の大ファンなんですから~、もうっ!」でレモンをぱっと出すのが好きだったなあ。藤澤さんのなんとも言えない表情もセットで。Kオーナー、「オーナーがまさかそんなはずないじゃないですかぁ・・・」って藤澤さんがぎこちなく答えるのを固めたままの笑顔で振り返って、自分の正体がバレてることを悟って猟銃を向ける、その一連の表情の変化がカンペキすぎて毎回ぞくぞくしてたな~! Pオーナーが殺人鬼さんの言葉に笑みとか返してあげるのに足してKオーナーはわりとスルーしてたり冷たい声で答えてて、こっちのほうが関係が冷えてる気がしました。

 

 個性豊かな登場人物たち、ダブルキャストの皆さんが本当にさまざまな色でマーダーケースという作品を作っていて、その全員が潰れず掠れずきらきらしてたのが印象的でした。全員を好きになると同時に、どうすればそのキャストさんがいちばん輝くかってことを常に考える推しの演出が好きだなあと、改めて思いました。

 作家・藤澤先生がラストシーンでつぶやく、「登場人物はもういない」って言葉が好きだったなあ。どこまでも物語を生きるひとだ。私たちはもともと『まわれ!無敵のマーダーケース』っていう舞台を観てるはずなんだけど、その中で繰り広げられる『藤澤さんのマーダーケース』があって、その入れ子構造が面白かった。物語のなかに物語があることで、私たちと舞台上の境目が少し薄れるような。目の前の物語をリアルに感じてしまうような。そういう力のあるコメディだったなあと思います。

 

 

 

■「最高の人殺しを見せてあげますから」

  満を辞して殺人鬼さんの話をします! まず言わせてください!

殺人鬼さん、ルックスが

5000兆点~~~~~~~~~!!!!!!!!

 ふわふわで少し跳ねた茶髪、袖がほつれたカーキ色のロングコート、クリーム色のよれたカットソー、細い膝が見えるダメージジーンズ、ごつい黒ブーツ、所々が返り血で汚れていて手に持つ鉈には血がべったり・・・・・・ってこれもうみんな好きなやつ!!!!!!!殺人鬼さん風に言うなら性癖みたいなもん!!!!!!!!!!

  初日、下手側のドアから出てきた瞬間に「17歳!!!!!!!」って思いました。推しの若年化が止まることを知らない。もしや不老不死なのでは???

 いや本当に、絵画か!!!!!って思ってました。作品を純粋に楽しむ私と、いやいや殺人鬼さんあまりにもお顔が綺麗すぎない?ラファエロ作画?サイゼリヤの壁画ぜんぶ殺人鬼さんに差し替えていい?という私が共存する50分でした(殺人鬼さんは開始1時間出てこなかった)。そんな殺人鬼さんがこちらです。

 

 

 この写真に写ってるのは推しなのでいつものぴかぴか笑顔ですが、殺人鬼さんのときはこのビジュアルで無表情または薄い笑みを浮かべてるんです。斎藤さんじゃないですけどヤバイッテ!!!!になってしまいますよね。きれいだからこそ、底知れない怖さが漂ってました。

 本当に、立ってるだけなのに肩からゆらゆらっとオーラみたいなものが立ち上っていて、触れたら切れそうなんですよね。表情や声だけじゃなくて動きや歩き方、座り方、すべてにおいて完成されていて、見た目からもうその役をイメージさせてしまうというか、身に纏う空気を非日常モードにパチンと変える力のあるひとだなあと思います。

 

 殺人鬼さんって、どういうひとだったんだろう。公演始まったばかりの頃は、表情にも声色にもあまり変化のない役だし、あまり回によって変動することはないのかなと思っていたのですが、途中から、観る回観る回で新しい殺人鬼さんに出会うようになりました。クオリティうんぬんではなくて、本当に、「こういうひと」っていう感じ方が変わる。無表情の時間が長いから不意に笑ったときの繕ってる感じがすごい日とか、ずうっとにこにこしてて楽しそうで藤澤さん大好きな日とか。ローテンションだったのにいきなり挑発的になって高揚が抑えられてなかったり、出て行くさとみちゃんを笑いながら見てる日もあれば面倒くさそうに表情変えない日もあったり。

 最初、藤澤さんたちに助っ人できた役者だと思われてたときは本人も事情わかんないまま巻き込まれてるから「えっなんで!?」「サイコパスなの!?」と戸惑いながらツッコミしてて気持ちよく笑えたんだけど、すべてがドッキリのためのお芝居だってわかってからの切り替え、ぞっとしました。

 うすーい笑みを貼り付けて「僕が最高の人殺しを見せてあげますから」なんて甘く囁くのに、最後のお客さんが現役の刑事だってわかった途端にすっとその表情を落とすところ好きだったなぁ。きゅっと笑ったときにできるえくぼが、拭われるみたいにいなくなる瞬間。で、またゆっくり、その口角が上がっていくんですよね。Kでは挨拶しに来た末國さんの肩をぽんと叩いちゃったりして。

 初演で殺人鬼役を演じていた荒木健太朗さんのファンの方が観に来てくださったときに、「荒木さんは刑事が次の客だってわかったときはイライラそわそわしながら窓を覗きに行ったりしてた」と聞いて、今回の殺人鬼さんは初演の踏襲ではなく、推しがこの役を構築したときに選択したものなんだなぁと改めてハッとしました。薄い笑みべったり貼り付けてても殺すときは無表情に戻るのが、人を殺すときの感情を聞かれて「なんもないよ」と答えてたことと繋がって、好きいいいい!!!!になりました。こういうところだよ・・・。

 表情の変化で言えば、登場シーンで「こんばんは」って無表情で出てきて、末國さんが「もしかして・・・!」って声あげたらゆっくり口端を釣り上げるんだけど、「登塚さんところのー!」って的外れなこと続けられて「は?」ってまた一瞬で笑みを削ぎ落とすところも好きだったなぁ。

 今回、無表情と笑顔の落差がはっきりしていた場面も多かった印象なんだけど、インパクトあったのはやっぱり、「そういうのはいいんだよ!!」って大声上げてからの「ねえ、本当のこと言ってよ」ってにこやかになるシーンかなぁ。推しが熱を爆発させて空気を支配する瞬間が、生きてていちばん好きな時間です。殺人鬼という役のベールに包まれた猟奇性というか、荒々しさを剥き出しにしておいて、またぺらっと軽く笑うこの掴めない感じがたまらなく好きでした。殺人鬼さんは笑ってるのに、空気はぜんぜん弛緩しない。この場を乗っ取ってるのは確かにこのひとなんだってわかって、びりびり肌が粟立つ感覚、そういうものを新鮮に与えてくれるから、私はいつだって何回だって推しを観に劇場に来るんだと思います。

 

 私が殺人鬼さんを観ていたうえで、バラつきがあるという意味でいつも特に楽しみにしていた台詞が「せっかくだから最後までやろうよ」と「いいねえ、これが殺されるときの気持ちってやつだ。勉強になるだろ?」だったんですけど。

 前者は、平淡に言う日もあれば強めに言う日もあって、後半は強めが多かったんだけど最終的に藤澤さんの台詞を遮ってまで声を上げるようになったのが好きでした。大声ってわけじゃないのに、全員にプレッシャーをかけるあの声の濃度ってなんなんだろう。

 後者は成田さんを殺そうとする際に彼女の頭を抱えながら、または頬を両手で包みながら顔を覗き込んで言うんですけど、色っぽすぎてしんどかった。ほんとに。心拍停止しなかったのが奇跡。「いいねえ」の言い方がたまに「ああ~・・・いいねえ・・・」になってて、何回頭の中でビッグバンが起こったかわかりません。体内の血が沸騰して死にそうだった。勉強になるだろぉ!?って高揚隠せてない日もあって最高だったなぁ。

 あと、これは本当に回によってバラつきあったんだけど、成田さんを人質に取って部屋から逃げようとする殺人鬼さんがさとみちゃんに「あなたをここから出したらその人は殺される!」って言われて返す「じゃあいま殺す」。低い声で淡々と言う日もあれば、強めに出る日もあったし、「じゃあいま殺そうかぁ!?」って成田さんの体を前に出しながら挑発する日もあって。常に無表情か微笑んだままポーカーフェイスを崩さない殺人鬼さんが、どんどん表情に色が見え始めるのが好きだったな。狂気の滲ませ方が絶妙。ほんと、推しが役作りのためにひとりふたり殺しましたって言ってもなるほど~~~!!!!ってなるよ。

 狂気といえば、Pではさとみちゃんにナイフを置くよう指示されて「そうぎゃんぎゃん喚くなって!!」って言いながら持ってたナイフを思いっきり床に叩きつけてたりしてドキドキした! 斎藤さんのことも「お前うるさいな」って言って刺してたし、やかましい人間が嫌いな殺人鬼さん最高では???

 

 いちばん好きだったシーンの話をします!

 クライマックス、部屋から出ようとした殺人鬼さんが登塚さんが開けたドアによって押し飛ばされてそのままの勢いで藤澤さんを襲おうとするけど、さとみちゃんに背後から銃突きつけられて寸でのところで止まるシーン。ここ、藤澤さんの腹部を一度蹴り上げるのもメチャクチャかっこいいんですけど、今まで殺そうとするときは無表情を崩さなかった殺人鬼さんが目かっ開いてるのがまたいいんですよね・・・。大きな目の、まぶたが赤くなってるのがわかって(体温上がってるからなんだろうけど)、それがまた怖くて。Pではナイフを抜き取られて、Kは自分でゆっくりナイフを置いて、壁に手を突きに行くんだけど、その背中を向けるぎりぎりの瞬間まで藤澤さんを見つめてるし、一度も瞬きすらしてないのが、観客の気持ちを途切らせないひとだなあと思った。立ち上がって壁に寄ってくまでは伏し目なんだけど今までの表情とは明らかに違ってて、悔しそうというか、苛立ってるというか、でもそれもこれから逮捕されることへの恐れではなくて、ただただ、いま藤澤さんを殺せなかったことへの口惜しさのように感じました。

 

 殺人鬼さんは自分がサイコパスだっていう自覚があるし、母もしくは兄も殺人鬼だし、本人も怖い人であるんですけど、でも褒められたら「あざっす」怒られたら「すみません」が言えるし、その言い方もなんだか幼い子どもみたいで、もしかしたら純粋なひとなのかもしれない、と思いながら観ていました。

 「どうせこいつらみんな殺すつもりだったんだろ」って言ってオーナーに「お前といっしょにするな」って返されるシーン、つまり殺人鬼さんはとにかくたくさん殺したくなっちゃうタイプで、オーナーよりも殺人衝動を抑えられないのかな。殺人鬼さんが人を殺す合間に勝手にテーブルに乗ってるシャンパンを飲むのが好きだったんですけど、殺人鬼さんにとって、「人を殺す」っていう行為は「食べる」「飲む」「寝る」みたいな、本能と同じレベルにある欲求のような気がします。

 最後、部屋を出て行くとき、藤澤さんに向けてこぼした笑みが、なんだか不格好で、それまでぺったりと貼りつけていたり高揚して抑えられない笑顔とはまた違ってて、このひとは本当に藤澤さんが好きだったのかもしれないなあと思ったりしました。好き、と言うとうまく伝わらないんだけど。自分の予想をことごとく覆してくれる藤澤さんに、心の底から興味を抱いてたんだと思う。

 推しの演じる役はみんな好きだけど、殺人鬼さんはわりとトップレベルで好きでした。演出やってシングルキャストで大変だったと思うけど、この役をやることを決めてくれてよかった。出会えてよかった。推しも「この役をやれてよかった」と千秋楽のブログに書いてくれていて嬉しかったです。

 

ameblo.jp 

 

 

 

 藤澤さんのどこまでも気高い小説家としてのプライド、藤澤さんを愛して取り巻く個性豊かな面々、そこにぽんと現れるただひとり異質な殺人鬼さん。さまざまな要素が絡み合うサスペンスコメディは、本当に何回観ても面白かったです。

 余談ですが、通いすぎて物販の小野さんやラ・セッテの方に顔を覚えられたり、友達を連れてきすぎて「宣教師」と呼ばれたり、最終日には「全通お疲れさま!!」とその場にいたスタッフさんや一部のキャストさんに拍手されて感動のフィナーレを迎えたりと、愉快すぎる現場でもありました。こんなこともうないと思う。

 あと、今回はお花の受付があったのでそっと贈ってみました。

 

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 鉈と名前札は手作りです。

 殺人鬼さんが鉈で人殺しをするのが性癖なので(舞台観たら形状が違っててやっちまったなとは思った)それを刺してみました。赤は血だまりのイメージです。すごくいい色の真紅のお花を使ってくださっていて嬉しかった~!

 サンモールスタジオがお花にあふれていて、劇場に入るたびふんわりと華やかな香りに包まれるのが好きでした。連日雨ではあったけど、作品のイメージにはぴったりだったし、とにかく毎日楽しかったから幸せだったなあ。

 

 

 推しのお芝居が好きで、演出が好きで、この先もこのひとを観るために劇場に足を運びたいなあと思える日々でした。 

  マーダーケース楽しかったなあって思い出しては寂しくなってしまうけど、推しも次に進みますと言っているし、私も立ち止まってらんないなあ。同じペースで走れるように頑張ります。頑張る、というのもおかしいけど。息切れしても転んでも、置いていかれるよりはマシ、という持論です。

 はーーーー楽しかった!!!! またひとつ、大切な舞台が増えました! ありがとう推し、ありがとう世界~!!!!

 

 

全人類の皆さま、来年1月にD-room11でお会いしましょう!!!!!!

 

 

まわせ!無敵のマーダーケース

 

※タイトルは誤字ではありません!

 

 3日後から、推しこと佐野大樹さんの出演・演出舞台『まわれ!無敵のマーダーケース』が始まります。

 この舞台は、今年3月に演劇集団イヌッコロの本公演として上演された作品の再演です。今回は、イヌッコロと、推しの所属事務所であるラ・セッテのコラボ公演として上演されます。ちなみにラ・セッテは今年で10周年!おめでとうございます!有名どころだと、津田寛治さんが所属してらっしゃいます!

 公演概要はこちらから!

 あらすじはこちらのページに載っていないので、チケット予約のページから引用させていただきます。

 

作家、藤澤智彦は悩んでいた。

なぜなら彼は全く書いたことのないサスペンス物を書くことを引き受けてしまっていたからだ。
何日経とうが、一向にアイディアは浮かんでこない。
それどころか根本的な描写の仕方すらわからない。
それほど藤澤はサスペンスに疎かった。

そんな中、彼はとんでもないことを思い付く。

「そうだ! 嘘の殺人事件を起こして、人間のリアルな反応を見よー!!」

これでインスピレーションが湧かないはずはない!
編集者の末國に協力を仰ぎ、人里離れたいかにもなペンションを探し、売れない役者を雇い、知人を招き、いざ計画を実行した・・・ までは良かったが、そこに本物の殺人鬼が現れた!!

 

 

 今回のマーダーケース、ダブルチームなのですが、推しは殺人鬼役でのシングルキャスト出演に加えて、両チームの演出も担っています。

 

 

 こちらのツイートにあるように、2チームの演出は推しにとって初めての試みになります。

 今まで、ダブルチームの片方だけ演出して出演もするということはあったけれど、どちらも並行して演出をつけるというのはなかったのです。脚本家でもある羽仁修さんとの共同演出ではあるけど、ほかのキャストさんの口ぶりからして結構推しが主導でつけてるっぽい・・・?

 キャストさんも多いし、映像パートがあるみたいだからそことの兼ね合いも考えなくちゃいけないだろうし、そもそも殺人鬼役だって初演を観た印象だとわりと重役だし、そんな中でそれぞれのチームの色を汲んで、作品を作っていくって、どういう感じなんだろう。

 当たり前に、大変だと思います。そりゃそうだ。キャストさんのSNSをチェックしてると、壁にぶつかっているのが目に見えるひとも少なくない。コメディのテンポだとかやることの多さだとか、私は想像することしかできないけど、きっと「面白い」を作るためにクリアしなくちゃいけない課題がたくさんたくさんあるのだろう。

 演出家だしシングルキャストだし休み無いだろうなとか、大変だろうな、疲れてるよなとか、頑張ってくれてるんだろうなとか。思うだけなら簡単で、想像だってできるけど、当事者になることは叶わないから、歯痒い気持ちになったりもする。

 だけど、その何倍も、何十倍も、感謝したいなあと思う。信じたいなあと思う。

 お稽古が始まったばかりの頃、同じくシングルキャストであるゆかわたかしさんがこんなツイートをしていた。

 

 

 佐野大樹さんという演出家は、出演者に、「大丈夫」って言わせることのできる、そういうお仕事をするひとなんだなあと思った。

 私はそのお仕事を近くで見ることはできないし、お客さんと演者さんのことをいちばんに考えてくれるひとだってことも、リアルタイムで知れるわけじゃないけど、それでもこうやって信じさせてくれるのが本当にすごい。しかも盲目的な信用じゃなくて、理由をくれて、確信をくれて、絶対的な信頼に昇華させてくれる。いつも。

 

 

 前に推しが演出した舞台『ギャングアワー』に出演していた谷沢龍馬さんもこうして信頼してくれていて、嬉しいなあ。

 チームKでさとみという女の子を演じる石川瑠華ちゃんも、SHOWROOMで「演出の佐野さんがたくさん考えてくれてるから、絶対おもしろい!」と言っていて、キャストさんが舞台の面白さを保証してくれることも、推しがその理由になっていることも、本当に嬉しくて涙が出そうだった。

 

 そして、初日の約2週間前の推しのツイートがこちら。

 

 

 どちらも面白いです、見て欲しいです、って言い切ってくれる、こんなに幸せなことある!?いや、ない!!!(反語)

 初日が近づくたび、わくわくが増して、信頼と期待が高まって、早く観たいなってそわそわしてます。久しぶりの推しの現場ってこともあるけど、本当に楽しみ!

 緊張はもちろんあるけど不安はなくて、純度100パーセントで楽しみに待てることが心の底から嬉しいです。

 

 

 演出って、そのひとがどんなものを面白いと思っているのか、どんな風に観せたいのか、どんなことをやりたいのか、そういうのがダイレクトにわかるんだなって、今さらなんだけど最近はっとしました。頭の中を透かして見れるような。

 『まわれ!無敵のマーダーケース』っていうタイトルは、羽仁さん曰く、主人公である藤澤さんの「自分の考えた無敵の殺人事件(マーダーケース)がうまく回ってほしい」という願望を表しているそうで。

 それになぞらえて考えたときに、舞台っていう事件を回そうと奮闘しているのは、キャストさんスタッフさんはもちろんだけど、演出家さんが筆頭なんじゃないかなあと思いました。

 どうか、どうかどうか、この舞台が、うまく回りますように。無敵になりますように。

 残りわずかですが、お席も日によってはまだあります!皆さまぜひ!

 

 

推しの好きなところとこれからの話

 こんにちは。

 今日も今日とて推しがかっこよくて大好きで、世界中に自慢したいです!ということでします!

 

最近のはてなブロググループ「若手俳優について」に思うこと - 世界の片隅で

推しの名前を出すかどうかの話 - 世界で一番推しが好き!

推しの話をしよう。 - 一生かけて恋をしよう

 

 上記のエントリを読みながら、やっぱり誰かの推しについて知るのもそのきらきらした熱量に圧倒されるのも心地いいな~と思いました。触発されて、私も語りたくなってしまった。

 若手俳優グループの記事、暇さえあれば覗いていつも楽しく拝見してます。推しはもう若手ではないんですが・・・フィールドやファンの方の考えは通ずるものがある気がして、ドキッとしたりうんうん頷きながらスターを押す日々です。今後ともよろしくお願いします。

 ちなみに私は推しの名前をバリバリ出してますが、特に何かこだわりがあるわけではなく、もともと舞台やイベントの感想を書きたくて始めたのでこういうスタイルになっています。身バレしまくってるから、お手紙やプレゼントについてのエントリはなんとなく気が引けて書けません。。でも読むのは大好きです! 参考にしてます!

 

 

 さて。

 推しこと佐野大樹さんについてはいくつか記事にしてるので、そちらも参照していただきたいのですが!

 

pn-rk.hatenablog.com

pn-rk.hatenablog.com

 

 推しのどういうところが好きかなあって定期的に考えます。

 楽しいものを提供しようって一生懸命で、お金を払ってくれるお客さんに完璧な状態で観てもらいたいってきちんと考えてて、そのためなら寝る時間も削って作品の純度を上げようと頑張ってくれて、でもそれを共演者にバラされると「いやいや」ってふざけた顔して茶化す。千秋楽のカーテンコールでは、どんなに自分が引っ張ってきたカンパニーであってもキャストさんスタッフさん観客への感謝を述べる。たくさん迷惑かけました、勉強になりました、って言う。

 私はそういう、推しの誠実さがすごく好きです。信頼しています。「仕事だから」で済まされない、ストイックさとか、職人気質で自分に厳しくて、きっと求めるものの水準が高いんだろうなって感じられるところとか。どこまでも、観客に対して真摯です。

 語弊がある気もするけどあえて言いますが、推しは嘘のないひとです。嘘つくのが下手とか誤魔化すのが苦手とかそういうのじゃなくて、言葉や姿勢に濁りがありません。もちろん隠すべきことは隠してると思うけど、ちゃんと心からの言葉をくれる。「このひとは本音で語ってくれてるんだな」って思わせてくれる、そういう力があります。文章もスピーチもきっと上手いわけではないのに、痛いくらいまっすぐ届けてくれるから、心臓をぎゅっと掴まれてしまいます。ハートなんてもう、奪われてからずーっと返してもらってません。頼むからそのまま持っていてほしい。

 という熱いところ真面目なところから、お見送りでフレンドリーにしすぎて「雑!!」って言われちゃうところ、フリーダムな*pnish*のメンバーに「もうやだ!」ってなっちゃうところ、でもメンバーに定期的に会う機会があって嬉しいってTwitterに書くところ、タイムキーパーして場を回してたのに最後の最後で自分の宣伝してるときに噛んじゃうところ、他にもいっぱい、ぜんぶ好きです。知らないところもたくさんあると思うけど、知ってる側面はぜんぶ好き!お酒飲んで記憶飛ばすのだけやめてほしい!!危ないから!!

 推しの好きなところひとつ目、お人柄!!!

 

 

 先日、推しがめちゃくちゃ久しぶりに自撮りをブログに上げてくれました。

 

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 推しの好きなところふたつ目、顔~~~~~~!!!!!!!!!!

 サムネはオムライスですが、ちゃんと自撮りも載ってます。髪切った報告ありがたや。報告のあとにオムライスが挟まれるの、どんなトラップなの? 一瞬油断したので心臓止まるかと思いました。斜め上から撮ってるの、髪型を写すための配慮なんですかね・・・最高ですね・・・・。

 ちなみにこのオムライス、推しの手作りなんですけど、得意料理がオムライスなのめっちゃ素敵じゃないですか? デニーズのキッチンでバイトしてた頃に腕を磨いたそうなんですが、こんなイケメンがいたらメニューの端から端までぜんぶ頼む・・・・・・・・。他にもパスタやチキンステーキなどいろいろ作ります。昨日はアジさばいてました。アジさばける推し、宇宙一かっこいいな?

 もともと目が大きいひとが好きなんですが、推しの、銀河を閉じ込めたみたいなきらきらした力強い目が大好きです! 写真なり実物なり、顔を見るたびに目の大きさに改めてびびります。ギョロっとした離れ目をたまにいじられてますが、そこがいいんだよ!!!って各位に説きたいです。笑うときゅっと線みたいになるのも好き。猫みたい。

 ぐりぐりした目が大きくて、鼻が高くて、眉がきりっとしてて、くちびるが薄くて、本当に彫刻みたいにきれいな顔立ちだなあと思います。派手なお顔なので、柄の大きな衣装にも負けず着こなせちゃうし、異国の王子様フェイスだからシンプルな服装も当たり前に似合う・・・最強なんですよね・・・。でもラサール石井さんに「湯婆婆みたい」って言われてたときは爆笑しました。鼻がね!鷲鼻だからね!

 推しの顔が好きすぎて永遠に見ていられるし、世が世ならルーブル美術館に展示されていたと思うので、推しが舞台の上で生きてくれている現実に感謝しかありません。推し~~宇宙一かっこいいよ~~~!!

 

 

 そして、推しの好きなところみっつ目。お人柄やお顔もハチャメチャに大好きなのですが、いちばんはやっぱり、お芝居を始めとするパフォーマンスです。

 推しのお芝居は、「意外性」と「共感」のバランスが絶妙だなあと思います。演じる役のキャラクターにもよるけど、心を寄り添わせてたら、いい意味で裏切られる瞬間がたまにあって、それが抜群に気持ちいい。

 お芝居ってその役者さんの選択の積み重ねだと思ってるんですけど(演出家さんの指示も含め)、推しに対して「そこでそういう表情をするんだ!?」「こういう声出すんだ!?」ってびっくりして、なるほどなあって腑に落ちることがめちゃめちゃ多いんですよね。堅物の役が宇宙船が故障してるってわかった瞬間に諦めたように笑うのとか、気弱な刑事さんが相手を説得するときに不意に凛とした声と態度で見据えるのとか。

 そういう、推しの選んだものに「やられた!」って息を呑む瞬間が本当に好きです。この一瞬に出会いたいから私は演劇を観るんだとさえ思う。同じ舞台を何回観ても新鮮に楽しませてくれる、今日はどんなあの人に会えるんだろうってわくわくさせてくれる、推しは私にとってそんな役者さんです。声の大きさや動きの派手さだけじゃない、熱量の高い、中身のずっしり詰まったお芝居も、コメディ舞台に立ったときのとびきりコミカルなお芝居も大好き!

 上手いとか下手とかよくわかんないし素人に決められるものじゃないだろうしなんとなく謙遜していつも「推しのお芝居が好き」ってあくまで個人の意見ですよって感じで言ってるけど、推しお芝居がはっちゃめちゃに上手い!!!!!!自信持って言える!!!!!!!上手いお芝居の定義なんか知らないけど、推しはたくさんのひとの心に訴えかけて、感情を動かすお芝居ができるひとです。そのための技術も持ってるひとです。推しは自分で自分のお芝居を上手いなんて言わないだろうから、とりあえず私が言ってみました!

 お芝居だけじゃなく、一生懸命でダイナミックなダンスも、場をきちんと見ようとするのにたまに暴走しちゃうトークも、鍵盤に乗せた指の震えとか上下する肩から気持ちが伝わってくるピアノの演奏も、盲目オタクはもはや上手いのではと思ってしまうような歌も、やさしくてポップででも甘ったるくない脚本も、この世の楽しいをぜんぶ詰め込んだみたいなキャスト全員がきらきら輝く演出も、推しが表現してくれるものはなんでも、まるっと嬉しい。推しが好きだからパフォーマンスも好きなんじゃなくて、パフォーマンスがいつも最高に楽しくてかっこよくて胸を熱くさせてくれるから推しが好きなんだなと思います。

 

 

 

 最後に、これからのお話。

 推しはたまに、「裏方に回りたい」という旨の発言をします。私は役者さんとしての推しを好きになったし今もお芝居してるところがいちばん好きだから、まあ、そんなこと言わないでよ~~!!とは思ってしまってたんですが。

 でも、先月まで上演されていた舞台「ミクロワールド・ファンタジア」の東京千秋楽でカーテンコールに並ぶ推しを観たときに、ふわっとその気持ちが溶けた気がしました。推しは演出で、出演はしていたけどあまり出番もなく(役自体はめちゃめちゃ好きだったけど)、カテコもいちばん端っこにいました。いやWBBのときはいつもそうなんだけど。

 端っこでカンパニーと客席を見回す推しはなんだか満足そうで、やさしく笑ってて、いつも通り関わった全員への感謝を言葉にしていて。私は役者さんとしての推しのことが好きだけど、それだけじゃないよなあって改めて思えました。

 そのあと更新された東京楽のブログがこちらなんですけど。

 

ameblo.jp

そして自分が思う世界を

出来る限り表現は出来たのかなー、
なんて思ったり笑

 

 去年のWBB公演ではわりと後悔というかやりきれなかったところがあったようなのですが、今回はこうやって書いてくれてて、なかなか自分に及第点すら出さない推しが、声にして自分のお仕事を認めてくれてて。ぜんぶがぜんぶではないのかもしれないけど、納得できる作品になったんだなあって本当に嬉しくなりました。

 ミクロワールドは、連日満員で、豪華なキャストさんやスタッフさんが揃い、舞台自体もすっごく楽しくて評判もめちゃめちゃ良くて、推しの演出家としての確かな実績になったんじゃないかなあと思います。

 裏方に回りたいって言えるくらい舞台を作るのが楽しいならそれはそれで嬉しいことだし、この前のSHOWROOMで「主演やりたい」って言ってたから役者やめるとかそういうことではないんだろうし、だから、もう、なんでもいいな!って思ってます。思うようにしてるんじゃなくて、ちゃんと心から思ってる。

 

ameblo.jp

いろいろと変わっていく(それも挑戦として)WBBかも知れませんがとにかく観に来くれた方が絵がになってくれる作品を作り続けたいと思います。

 

 いや誤字~~~~!!!!ではあるんですけど、変わること、挑戦することを選ぼうとする推しは本当に本当にかっこいいひとです。役者でも、演出家でもなんでも、推しの表現するものを観に劇場に行きたいし、裏方に回るならそこに届くくらいの大きな拍手をしたいなあと思います。

 いつだって次の推しが楽しみです! 今日も世界でいちばん大好き!

 

 次回作は「まわれ!無敵のマーダーケース」ですよろしくお願いしま~~す!!

 10月12日から22日まで、サンモールスタジオでやってます! 推しは演出と殺人鬼役(最高)での出演です!!! チケット代が3800円で鬼安いです!!!

 どうかどうか、劇場に来てください。佐野大樹さんを観てください。

 ちなみに月に1度、*pnish*でSHOWROOMもやってます。9月はまだ日程未定だけど。そちらもぜひ! わちゃわちゃするアラフォー4人組がかわいいよ!

 

www.showroom-live.com

 

 

 

 

~番外~

 BGMはこちらでした。ピロウズの原曲も好きです。

 

  好きな場所へ行こう! 君ならそれができる!

 

 

再演したら観たい・観てほしい舞台の話

 

 こんにちは。

 夏の推しの舞台も終わり、あとは秋まで貯金とバイトと卒論を書く日々です。推しからは昨日、カンパニーでバーベキューをしたとのツイートがありました。打ち合わせもしてるみたいです。毎日充実してるといいなあ。

 さて、面白いお題を見つけたので書いてみます!

 

お題「再演したら観たい/観てほしい作品」

tsukko10.hatenadiary.jp

 

 お題ありがとうございます。参考にさせていただきました。

 

 

 

再演したら観たい作品

 

▽RADIO KILLED THE RADIO STAR

 ストーリー

町並みに夏の香りが漂い始めた頃。

あるラジオ局では、月曜から金曜の深夜帯に流れている

人気生放送番組「ブートレッグ」の収録が始まっていた。

その日の担当パーソナリティは、タレント・壇ノ浦竹丸。

軽快なトークと音楽。十年以上繰り返されて来た、いつもと変わらない番組・・・の、はずが。

「金魚鉢」と呼ばれる、収録ブースの手前。

そこにいるディレクター、構成作家、制作進行、AD、ミキサー・・・その誰もが、表情を強張らせ、震えている。

ブースの中には、明らかに生命に異常をきたしていると見える、誰かの姿・・・。

番組の公式Twitter画面には、状況を知る由もないリスナーからの、はしゃいだコメントが流れ続けている・・・。

生放送のラジオ番組放送中に一体何が起きているのか。

ラジオスターに差し出された物語は、悲劇か、喜劇か、惨劇か。あなたは、目撃者になる・・・!

 

(公式サイトがなくなっていたため、パンフレットより)

 

 *pnish*のプロデュース公演です。DVD化もされていないサイコホラー作品。

 2013年の上演なのですが、この頃はまだ舞台という芸術があることすら知らなかったので観に行けませんでした。当時を知っている方々から、「あれはすごかった!」といろんな意味で聞くことの多い作品です。

 感想ブログもいくつか読んだし観劇したひとのお話も聞いたんですけど、推しの演じた役がTwitterで「あの人かっこいいよね」と呟かれてる間に顔面をボッコボコにされて死ぬらしいという情報だけめっちゃ覚えてます。観たいなあ。

 通うとなったらつらそうですが、劇場で体験してみたい作品の筆頭です。

 

 

▽アヤカシ奇譚

ストーリー

時は現代。
日常生活を営む人間たちの裏側で、何百年も前から「妖怪対人間」の戦いが続いていた。
妖怪に対抗する武器を持つ「妖怪ハンター」と呼ばれる人間がいる一方で、妖怪の力と人間の心を併せ持つ半妖半人の存在も。
彼は妖怪の仲間なのか、それとも人間の味方なのか…?
戦いの終結のために、古(いにしえ)の力を持つ「宝」を手に入れるために

-----様々な思いが交錯する!

http://ameblo.jp/ayakashi-kitan/

 

 推しの初プロデュース・脚本公演です。脚色・演出はきだつよしさん。

 DVDは持っていて何度も観ているのですが、推しの「やりたいこと」の軸がはっきりとわかるような、少年漫画の世界全開のアクションコメディです。オープニングでポーズをキメる推しの主人公力の高さたるや。ちなみにDVDはWBBの通販サイトから買えます。

 再演してほしいというか、いつかタイムマシンを開発して2009年1月に飛んでいきたい。端っこでも、最後列でもいいから、あの空間に居合わせたい。満員だったらしいけど、当日券あるかな!?

 もしも再演するなら絶対に最前列で全通するけど、推しにもう1度安曇優を演じてほしいかと聞かれると首をひねってしまうところです。あの役は29歳から30歳になる瞬間の、あのときの推しだったからこそ演じることができたのかなぁと思います。再演して、推しが出演してくれるなら、優くんと対になる存在・ハイエナがいいなぁ。もしくは演出をやってほしいです。

 

 

▽私の嫌いな女の名前、全部貴方に教えてあげる。

note.mu

 

 どう探してもあらすじの載っている公式サイトが見つからなかったので、私が「観たかったなあ」と思うきっかけになった記事を載せておきます。

 月刊「根本宗子」の9.5公演です。月刊~は昨年に上演した「夢と希望の先」をやっと観に行けました。そちらもすごく面白かった。作品に依存の色が滲んでいると、どうしようもなく響いてしまう。

 感情移入とまではいかずとも、私はこの作品に登場する川西くんのファン・アンリに心を寄り添わせてしまうんだろうなあと思います。どんなにCDを買い積んでも、どんなに彼のことを考えていようとも、結局きれいなところしか見れないわけで。ネット上に転がる台詞だけでこんなに刺さるんだから、実際に観たらもっと別のことまで思考できる気がする。

 秋にやる新作も観に行きたいのですが、いかんせん推しの現場とほぼ丸かぶりなので難しそう・・・上手くやり繰りしたいです・・・。いつか根本作品に推しが出ないかなーとも願ってるけど、ぜんっっぜん想像できないな。へらへらしてるクズの役ください!

 

 

 

再演したら観てほしい作品

 

▽ミクロワールド ファンタジア

pn-rk.hatenablog.com

 

 今はもうミクロワールドの再演しか望めねえ!!!!!ってくらいに再演してほしいです。今回はキャパも小さくてチケットが取れないひとも多く見受けられたので、もうちょい大きな劇場でやってもっともっとたくさんの人に観てほしい。

 先日まで上演してた作品ということもあってカンパニーへの思い入れが強いので、再演するならやっぱり同じキャストでやってほしいなあと思ってしまう。少なくとも、サミュエルは岡さん以外考えられないな・・・。次回はスコットさんも歌わせてもらえるといいね。結局また歌えなくて「今度こそ見せ場がほしかったのに!!!」って言ってそうだけど。

 

 

▽懲悪バスターズ

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www.youtube.com

 

 ゲネプロ動画があった。昨年上演された、WBB10回目記念公演です。

 DVDが出ていて、今でも観ては「好きだなあ」と噛み締めているけど、やっぱりまた劇場でキュートな悪霊や人間やロボットに会いたい。開演の合図である鐘の音を聞いて姿勢を正したいし、モイモンが導いて壁が割れる瞬間にぞくぞくしたいし、今日こそはオーメンが勝つんじゃないかって淡く期待したい。

 同じキャストでやるのもいいけど、佐野兄弟以外みんな変更しても面白いなあ。*pnish*枠があるなら、レイヴンを演じる鷲尾さんが観たい。ムシュフシュは田中涼星くんとかどうですか? 完全にスタイルで決めましたけど。あと、アミット役で玉置玲央さんとかハマるんじゃないかなあと勝手に思ってます。

 

 

▽いまさらキスシーン

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 柿喰う客所属の俳優・玉置玲央さんのひとり芝居です。

 個人的に、玉置さんは劇場で生で観るべき役者日本代表だと思う。特にこの作品は、すぐそこで起こる事件です。圧倒的パワーがすごい。初めて観たときは終わってもしばらく立てなかったし、アンケートを書きたいのにゆびが震えて使い物になりませんでした。玉置さんはナチュラルでフラットなお芝居も上手いしすっと心に入ってくるけれど、こういうアクの強い、目を背けたくてもそれを許さないみたいなお芝居がすごくすごく似合うひとだなと思います。

 この作品、玉置さんが女子高生・三御堂島ひよりちゃんに扮するのですが、80歳まではライフワークにするつもりらしいので、もしまたひよりちゃんに出会う機会があれば皆さまぜひ。私も客席に、国道四号線の脇にきっといます。

 

 

 

 終わりに。

 舞台ってきっちり期間があって、その間に、時間を作ってお金を払ってチケットを取って行かなくちゃいけないという限定性が物凄く高い娯楽ですが、だからこそ得るものが大きくて多くて、爆発的な煌めきがあるんだろうなあと思います。だからやっぱり、映像化も嬉しいけど再演してくれたらもっと嬉しいです。まったく同じものにはならないっていう恐怖も、わくわくも含め。

 このエントリを書くにあたって、そういえば推しを追っていた昨年は再演ものが多かったなと気づきました。スペーストラベロイドとか、サムライモードとか、ご町内デュエルとか。秋に決まっている舞台も再演だ。新作もわくわくするけど、再演だとその物語や役をこちらも深められる気がします。

 書いてたら舞台観たくなってきたな!!! 早く推しのお芝居が観たいです!!!

 

 

ミクロワールド ファンタジア/革命の時が来た

WBB vol.12「ミクロワールド ファンタジア」

期間:7月26日~8月1日(東京)、8月4日~8月6日(大阪)

劇場:紀伊国屋サザンシアターTAKASHIMAYA、グランフロント大阪 ナレッジシアター

あらすじ(公式サイトより):

男が目を覚ますと、そこはミクロの世界。
虫と話せるファンタジックワールドだった――!?

ツキに見放された一人の男が、ある日、地上1センチメートルの世界へ!
多くの危険が待ち受けるなか、彼は自分と同じサイズの働きアリと遭遇する。
これは夢か現実か…。
戸惑いながらも男は"ミッション”を遂行すべく、アリをはじめとした昆虫たちと
交流を深めていく。
だがその世界には、絶体絶命のピンチが迫っていた…。

笑いとアクション満載で送る、ミュージカル風ファンタジック・コメディー!

 

 さて。

 今年もやってきたWBB side-Bの季節。WBBの主宰のひとり(弟)である推しこと佐野大樹さんは演出を務めています!

 「ミュージカル風」と銘打っていた今回ですが、観てみると想像の300倍ミュージカルでした。オープニングからクライマックスまでがっつり歌うし、踊るし、そこにアクションや笑いの要素もてんこ盛りで詰められていて、満足度がものすごく高い作品です。

 私は「○○らしい」という言い方があんまり好きじゃないんですけど、この作品を観ていると、「ああ大樹っちゃんらしい舞台だなあ」と感じます。とにかくシンプルに楽しくて、キャスト全員に見せ場があってきらきら輝くよう工夫を凝らしてあって、色とりどりの照明と派手な音楽とステージぜんぶを使うアクション、エネルギッシュで、明日への活力になる舞台。

 あとでまた触れますが、今回は豪華なキャストが揃っていて、たくさんのひとたちに注目されていました。WBBという名前を初めて知るひとも多かったと思います。でも、いろいろなものをぜんぶ吹き飛ばす、そういうパワーのあるお芝居でした。

 初日は楽しすぎて、オープニングから泣いてしまった。回数を重ねるごとにみんな本当に楽しそうになってて、クールなビリーが隣にいるアレックスと顔を見合わせていたり、ギルバードがきらきらの笑顔を振りまいていたり。ひとりひとりの名前を呼ぶ紹介ソングにもなっていて、初っ端からそれぞれの個性を掴めるので物語にすっと入りやすいです。真ん中で紹介されてる虫の周りでそれぞれ呆れてたりガッツポーズしてたり盛り上げてるのがかわいい。あと「幻でもない」のときに腰を回すフレッドがめちゃめちゃ色っぽいです。オープニングの時点で最高ということがわかる!!!

 

 

 

■勇者の条件

 まずはアレックス! ジャニーズJr.の松田元太くんが演じていたのですが、ダンスの上手さはもちろん、台詞や歌に感情を乗せるのがとても上手で、熱量の高いお芝居をする方だなあと思いました。特にソロナンバーはパワーに圧倒されて毎回ぼろぼろ泣いてしまう。頭を抱える振りが好き。心を動かす力のあるひとだ。

 勇者を夢見る働きアリのアレックスは、冒頭で「俺は勇者になりたいんだ。いや、俺は勇者なんだと思う!」と高らかに宣言している時点ではまだ「勇者」をただの夢として描いていたんじゃないかなと思います。勇気も力もあったけどスパイダーに立ち向かって殺された兄への憧れ、コンプレックス、そういうものがアレックスを勇者への道に駆り立てて、でもそれって「俺"も"勇者になりたい、ならなくちゃいけない」っていう、本当にお兄さんありきの感情だったんじゃないかなあ。村長たちが藤崎さんを勇者なんじゃないかって囃したてたときは、そういう、義務感とはまた違うけど強迫観念みたいな、「その位置は俺がならなくちゃいけないのに!」って感情が強かった気がする。この時点でアレックスは誰のためでもなく自分のためだけに勇者になろうとしてるから、まだまだ本当の意味での「勇者」ではないんだよな。

 そのあと、「戦いたい」「強くなりたい」ってフレッドに心情を吐露するシーン、切実さがどんどん増していってこっちまで苦しくなってしまう。自分の武器がなんなのかわからなくて、どうしたらいいか迷って、でも気持ちだけは強くてそればかり先行してしまって。実際は違うんだけどスパイダーに怯えて体が動かなくなってしまったと思い込んでるから、スパイダーが去っていったあとスコップを抱きしめながら悔しそうに震えてる様子もつらかったな・・・村長に声をかけられてもその手を振り払って、ぼたぼた落ちる汗が涙みたいに見えた。そのあとのソロナンバーでも葛藤の様子が描かれてるけど、ダンスアンサンブルのふたりが表す迷いや弱さを振り切って「弱い自分にケリつけて」進もうとするアレックスは、このとき初めて本気で勇者になる覚悟を決めたのかなあと思った。

 ソロナンバーの直後でビリーに師事して剣の稽古をつけてもらうことになるけど、このときビリーが言ってた「お前は大したやつだ」っていうのはアレックスの剣の才能だけじゃなくて、あの圧倒的絶望の象徴であるサミュエルに向かってこうとする勇気への賞賛が強かったのかな。ビリーは剣の道を極めた天才で、自分でもその実力をわかっているのにサミュエルに従うしかなくて、「お前は剣を振り回すしか能がない」なんて言われても引き下がるしかなくて。そういう悔しさとか、剣士としてのプライドとか、ぜんぶをアレックスに託したんだろうなあ。「俺よりも剣の才能はずっとある。だから・・・!」って声をあげるところ、なんて続けたかったんだろう。と考えたけど、言葉にできない感情があったから飲み込んだんだよね。

 ここで、じゃあなんで圧倒的に強くてアレックスの師匠でもあるビリーが勇者になれなかったのかってことを考えたいのだけど。それはひとえに、勇者っていうのはヒーローと同義だからだと思う。勇気のあるひと、何か偉大な業績を残したひと。勇者って、現状を変えようと行動を起こすひと(この場合は虫?)のことなんじゃないのかなあ。この物語で、いつだって立ち向かう先頭は勇者のふたりだ。サミュエルにいちばん初めの条件を出されたとき、アレックスだけが戦おうとした、終わらせようとした。アジトに乗り込むときは、親友のフレッドを自分のせいで攫われて諦めようとしたアレックスの手を藤崎さんが引っ張った。ビリーも立ち上がることができたけど、それは「勇者」に感化されたからなんだよね。

 村長の予言どおり勇者になったふたりの共通点は、「ひとりでいようとしていたこと」「弱さを受け入れたこと」「それによって周りに影響を及ぼしたこと」なんだと思う。アレックスは群れの中に隠れて平凡という殻に閉じこもる自分を知っていて、それが嫌だから「俺は群れるのが嫌いなんだよ!」って言ってたのかなと思うんだけど、最後、「俺の武器は仲間との絆だ」って言えるようになった瞬間にきちんと勇者になれた気がする。サミュエルを追い払うことに成功したときは「俺だけの力じゃない」って思っていたからきっと自信がなくて、村長やフレッドに持ち上げられても曖昧な返事しかできなくて、それはこの時点でまだ「ひとりで立ち向かわなくちゃだめだ、兄さんみたいに」って思い込んでたからなんじゃないのかなー。その姿勢が虫たちの意識を変えたんだけど。

 藤崎さんは最初スコットさんに「世のため人のために働いてきたんだよ」って言ってることから自分が孤立しているなんて知らなかった、というか知ろうとしてなかったけど、店のスタッフに「迷惑なんだよ」って言われたことでハッとして、でもそのあとサミュエルを倒しに行く理由を「誰か」には求めなかった。誰かのため、っていうのは藤崎さんにとってはただの綺麗事になってしまうんだよな。でもあそこで自分が悔しいからって理由でアレックスを焚きつけた藤崎さんは、それができた藤崎さんは、やっぱりあの世界の勇者なんだろうなあ。

 アレックスは「自分のため」だった勇者になる夢を「誰かのため」に叶えることができて、藤崎さんは「誰かのため」に生きてるつもりだったけど「自分のため」にサミュエルに立ち向かう決心をして。そういう、違う角度からそれぞれの足りない意識を埋めるために、この世界には勇者がふたり必要だったんじゃないかなあ。

 アレックスと藤崎さんのふたりで踊るシーン、心臓に手をドンッと当てて始まったり、背中合わせに見える振りがあったり、かと思えば向き合って目と目を合わせたり、すれ違ったり、引き寄せたり、関係性がここでやっと完成する感じがしてよかったなあ。藤崎さんに腕を掴まれたアレックスがハッとした顔をするのが好き。このふたりが主演というか物語の中心のはずなんだけど、いっしょに行動している場面はあんまり多くなくて、むしろ作品の両端を担ってるというか。働きアリなのに勇者を目指してスパイダーにも向かっていこうとするアレックスと、人間なのにミクロの世界に迷い込んだ藤崎さんはどちらも「異質」で、別に気が合うわけでもないし反発することの方が多いんだけど、みんなと違うからこそできること、みんなと違っていないとできないことがあって、それはふたりの距離が近すぎないから発揮できたのかなあと思う。

 

 

■虫たち雑感

◎フレッド!!

 とにかくスタイルがいい。アリのスタイルじゃなくない?という気持ちと、いやむしろアリのすらっとした感じにハマってるのか?という気持ち。手足が長いのでダンスもきれい。

 「よいしょっよいしょっ」の低音が好き。アレックスとぶつかっちゃってあわあわするアリらしさが好き。「いえーーーい!」ってわざとらしく言いながらギルバードと村長の会話に割り込んでくるのも好き。村長たちが藤崎さんを勇者なんじゃないかって話してるときにアレックスを気にして焦った笑顔を貼り付けてるところと、アレックスの兄がサミュエルに殺されたって知ったとき俯いてぶるぶる震えてるところ、フレッドのやさしさが滲んでるなあと思う。

 アレックスを庇ってサミュエルに脇腹を攻撃されるところからのソロパート、いつも泣いてしまう。フレッドは賢いし柔軟だから、藤崎さんのことも仕事の効率アップに繋がるとわかったらすぐ受け入れるし、「役割」をわかってるから働きアリとしての自分の生き方を疑ってもいなかった。でも、なんでもかんでも現実として処理するんじゃなくて、友達のために動けるし、藤崎さんのおかげで自由を求めるっていう感覚を知ることができたんだよなあ。

 そういえば、アレックスが「戦いたい」ってこぼすシーンで「そんなことしたらお前の命が・・・!」って言葉を切るところ、最初は目の前の友達を弱いって言ってるみたいで傷つけちゃうんじゃないかっていう配慮なのかなと思っていたんだけど、だんだん、その熱に気圧されて声を続けられなくなったのかなーと感想が変わってきた。実際はどうかわからないけど。

 最後、しょんぼり蹲ってるのはやっぱり女王様に振られてしまったんでしょうか・・・。フレッド、絶対にモテるから、やさしいメスアリと結婚してほしいよ。ていうか告白するとかじゃなくてまずプロポーズって発想に至るところが昆虫だなってカルチャーショックを受けました。

 

◎ギルバード!!

 顔がはちゃめちゃにきれいだなあと思っていたらダンスも歌も抜群に上手くて本当に目を剥いた。脚が長い。「こう見えて俺、働くの嫌いなんです~」ってドヤ顔して、村長に叩かれてもドヤ顔を戻すその度胸がほんとうに好きです。ギルバードが笑顔で何か言うたびにきらきらと星がこぼれるようだなあと毎回思います。

 お芝居がとても細かくて、後ろのほうや端でプンプンしてたりニコニコしてたりびっくりしてたり悲しそうにしてたり、表情豊かで素直な印象を受けました。特に、村長が自分が生贄になるって宣言したとき、おなかの前の中途半端な位置で手を結んだり開いたりして、俯いて、そわそわ落ち着きなく、でも顔をぎゅっとして「村長~!」って追いかけていくのが、ギルバードの心根のやさしさを表している気がして好きです。

 最終対決、サミュエルが下手通路に降りて歌ってるときに藤崎さんといっしょに深呼吸してにこにこ笑顔で頷いてるのが可愛い。最後の最後までサミュエルにひとりだけ攻撃しないのも潔くていいよね・・・。昇天シーンのポーズのキメ方もきれいだし、虫っぽくガニ股で階段上がるし、燕尾服の裾をひらひら舞わせながら捌けたりジャンプしたりするし、そういう細部への気の遣い方がすごいなあと思います。

 あと、Mr.マネーにツッコミ褒められて「そうですか?」ってちょっと練習する単純さも可愛いし、「それ寿司屋ー♪」の言い方めっちゃ好きだし、エアバイオリンがきれいすぎるし、最後の暗転間際で隣にいる村長の肩に手回したりして拒否られてもチャレンジし続けるめげないところが愛おしいです。基本的にへなちょこだし役に立つことは少ないんだけどダンスのキレとう歌の上手さが尋常じゃないので毎度びびる。エアバイオリンで弾き語り(?)してほしい。山﨑さん、役のある舞台は2作目と聞いてびっくりしてしまった、スキルも高いし、肝の据わった方なんだなあ・・・。客席降りのシーンも夜中12時までネタ考えてるの愛おしすぎます。

 

◎村長!!

 博識で、真面目で、ちょっとトボけたところもあるけど、誰より村のことを想ってて昆虫であることにも誇りを持ってる村長だからこそ、村民から慕われるんだろうなあ。ギルバードが町内会費の食料を5ヶ月分延滞しててもなんだかんだ許しちゃう懐の深さすごいよね・・・甘い・・・。あとこれは作品とは関係ないんだけど、いっしょに観劇した友達が終演後に開口一番「荒木健太郎、顔が良すぎない・・・?」って真顔で聞いてきたのが面白かったです。わかる。

 Mr.マネーにショートコントを見せるシーン、芸人スイッチ入れるとスッと顔まで変わるのが面白い。「ショートコント、大衆食堂~」の言い方が好き。「美味しそうでグー」はネタ自体はぜんぜん面白くないんだけどあの劇場内の空気と間の取り方が絶妙すぎて笑ってしまう。耐え切れない。あの場面、ほんと村長心臓強いな・・・って思います。言い方といえば、オープニングソロパートの「どんな危機さえも」の「さえも」の歌い方がめっちゃ好きです。

 サミュエルを追い払う1回目、アレックスじゃなくて村長がセンターに立って「これがミクロワールドの奇跡」って歌うのが好き。虫たちの中心は村長なんだなって思う。てんとう虫っていう大きくて強いわけじゃない昆虫だけど、へっぴり腰になりながらもサミュエルに「ここは昆虫たちの村だぞ、スパイダーが何の用だ!」って立ち向かったり、村長、ほんとうにかっこいい虫なんだよね・・・。あとギルバードへのツッコミのキレがいい。

 最終対決でサミュエルに首根っこ(?)掴まれてバタバタしてるときの動きがめちゃめちゃ虫なのすごい。そのあとスポーンと甲羅(って言うんですか?)が脱げちゃうのもメタ要素に笑ってしまうし、付け直すときにギュギュッと効果音がはいるのも好き。間の取り方といい立ち振る舞いといい、安心安定のあらけんさん。また佐野兄弟といろいろやってほしいな~! カテコのみんなで踊るところで大樹っちゃんと顔見合わせてるのかわいすぎます!!!

 

◎Mr.マネー!!

 圧倒的胡散臭さと風貌からにじみ出る成金感が大好き。Mr.マネーが盛蕎麦のモンブランの後ろからぴょーいと出てきてエアギターかき鳴らすところ、毎回テンション上がる。ギルバードと仲良し(?)なのは楽器をエアーで弾くところにシンパシーを感じるからなんですかね。「みんなはわしをMr.マネ~~~!!と呼んどるがの」ってやるところ、ちょいちょい変えてくるの面白い。東京楽では「マネ~~~!!」のところで耳に手当てて小声で名乗ってたから、いつか観客全員で「マネ~~~!!!」って叫びたい。無理。ここ、戸惑った客席の雰囲気に藤崎さんたちも笑っちゃってて最高だったな・・・。

 マチコちゃんと電話してるときの息の荒さも毎回爆笑してしまうし、藤崎さんに「気持ち悪い虫だな!」ってツッコまれるのも好き。日替わり昇天シーンもきちんと変えててすごいなあ。東京楽でギルバードに「お前も死ね!」って声かけていっしょにWBBのロゴマークのポーズしたの面白すぎた。天才?? 小野さん大好き!

 最後、藤崎さんが冥界に行ってしまうシーンで舞台の端っこの方に座り込んでタバコを床にくるくる押し付けたりしてるのがかわいかった。Mr.マネーは村の住人ではないんだけど、いっしょに命を賭けてサミュエルと戦ってくれたり(自分も恨みがあるみたいだけど)藤崎さんを説得したりと、情深い虫なのかな。なんだかんだMr.マネーもこのまま村に住みそうな感じする。マチコちゃんにも失恋したし。ギルバードといっしょに町内会費の食料を滞納して村長に叩かれてほしい。

 

◎サミュエル閣下!!

 強い!!!!!!! WBBのミュージカル風が想像を越えてミュージカルになっていたのはサミュエル、というか岡さんの力によるところが大きかったと思います。岡さんが歌いだした瞬間にサザンシアターが帝国劇場になってびびった。声量も声の伸びも段違い。すごい。紫!金!黒!っていうわかりやすい悪役の衣装もとても様になっていてかっこよかったです。胸板の厚さに見惚れてしまった。マントが翻るたびに惹きつけられて、あの圧倒的強そうなオーラがあったからこそ、虫たちとの見た目でのパワーバランスが取れて、最終対決の感動を生むのだろうなあと思いました。

 ダンスアンサンブルのおふたりはサミュエルの足を表現していたんだと思うんだけど、最初登場したときに3人が重なって腕をうねうねさせるところ、ほんとうに蜘蛛みたいに見えたなあ。あれも振り付けのひとつなんだろうか。「無理ではないだろう!」のところで絡まっちゃうのも好き。ぐちゃぐちゃってなってサミュエルが厳しい顔でふたりを見るの微笑ましかった・・・WBBの悪役はチャーミングさがあるので愛しくなります。閣下のためにピエールエルメのケーキ買ってきたいでしょ。

 この繋がりでちょっとサミュエルから脱線してダンスアンサンブルのおふたりについて触れたい。冥界の使い(ってことでいいんだろうか)、スパイダー、蟻とさまざまな役を演じて踊って舞台上に華や色を与えてくれていて、ほんとうにこの舞台において欠かせないポジションだなあと回を重ねるたびに思いました。北川さんは冥界の使いのときはやさしく笑っていたりスパイダーのときはにやにや口角を釣り上げていたりと表情豊かで、中林さんは逆に真顔でいる時間が多くてそれがミステリアスさを際立たせていたように思いました。単純にダンスが上手すぎてびっくりしてしまった、何度か「!?」ってなって釘付けになるシーンもあった・・・スパイダーのときの衣装がかっこいいです。ランニングマンのあとはそれぞれビリーやギルバードと絡んでるのもかわいい。

 サミュエルといえば蜘蛛の糸を張り巡らせる場面が印象的です。ゴム(なのかな?)にブラックライトを当てて不気味に、きれいに演出されたあの空間、ひとつでも掛けるところや巻く方向、ジャンプの位置を間違えれば解けないであろう糸の中を虫たちが駆け回るのが単純にすごいと思う。サミュエルとアレックスの歌での掛け合いも大好き。技術的にはもちろん岡さんの方が上なんだけど、それに必死に食らいついて熱で押し通す元太くんの歌声が、役同士の力関係も表してるように聴こえる。「ケリをつけてやる」でふたりの歌声がぶつかるのもアツい。

 最終対決では、それまでのサミュエルがひとりだけ群を抜いて強そうだっただけに虫たちが力を合わせてじわじわ追い詰めていく様子が見てとれて、団結の大切さっていうこの物語の主軸がわかりやすかったなあと思う。それまで自信満々に胸張って立ってたサミュエルが、虫に囲まれて小さくなってくように見えるのがすごい。虫たちひとりひとりが強そうに見えるわけじゃなくて、重なるパワーで勝ってる感じ。そばアレルギーを利用したりはしたけど! 全員が一太刀ずつ浴びせていって最後にアレックスと藤崎さんが剣を突き刺すシーンの盛り上がり、いつもどきどきしてしまう。それぞれの虫に合わせて黄色とか赤とかオレンジとか緑の照明が差し込まれてくのもカラフルで大好きです。照明といえば、舞台の真ん中で誰かがキメるときに白い光がバシッと入るのを観たとき、あー大樹っちゃんの演出観てるなあって思う。なんでだろう、特徴的ってわけじゃないとは思うんだけど・・・漫画の大ゴマみたいな、わかりやすいかっこよさがあって好きです。

 あと、サミュエル関係ないけど、アレックスソロがこの最終対決のときには「弱い自分にケリつけて」から「弱い自分を受け入れて」に、「立ち向かえ この孤独を武器に」から「立ち向かえ この絆を武器に」に変わっているというツイートを見かけて確認してみたらほんとうにそうなってて震えました。歌詞考えたひとと演出家さんが天才です・・・・。

 

◎ビリー・ザ・ワイルド!! 

  殿堂入りの推し(スコットさん)を除いたらいちばん好きです・・・・・・・。オープニングはきらっきらの笑顔で踊って隣にいるアレックスと顔を見合わせたりしてるのに、自分のターンになるとクールにキメるのずるすぎる。全体的にクールなキャラクターなんだけど、ずっと澄ましてるわけじゃなくて煽ったり得意げにしたりする笑みが抜群にかっこいい。原嶋くんのお芝居を観たのは2回目だったんですけど、その表現力の高さにびっくりしました。視線の流し方ひとつ、剣の構え方ひとつ取っても洗練されている・・・。童謡の「ぶんぶんぶん」をかっこよくリミックスしたみたいな曲でマイケル・ジャクソンばりのパフォーマンスを見せるビリー、最高に輝いてました。

 蜂っぽい動きとしてあのジャンプが挙げられると思うのですが、両足を思いっきり曲げてジャンプしてから捌けていくのめちゃめちゃ好きでした。戦ってるときも跳びながら剣で突いたり蹴ったり、あの体の伸縮する感じなんなんですか・・・小柄だからか腕や足をびょんっと伸ばしたときの爆発力がすごい。あと剣の稽古をつける前の試験のときが顕著なんだけど、アレックスと並んでるときは身長がおんなじくらいでコンビ感がかわいい。横にフレッドがいると尚更。「離せよ~~!」「やだよ~~!」って剣を引っ張り合ってるのかわいかったなあ。

 先にも触れているけど、ビリーはぜんぶ知ってるんだと思う。自分が最強剣士だってことも、それなのに仲間や家族のためにサミュエルに逆らえないことも、だからって倒そうなんて思えないことも。自分が勇者になれないことを知ってるから、アレックスに託す。「わかるだろ?」ってやさしい声で言うのが切ない。ビリーのオープニングの紹介、「剣の道を極めし天才肌」だけど、天才肌って、天才かと思うような優れた技術を持つひと、天才のように見えるひとのことであって、「天才」ではないんだよね。天才ではないけどそれに近い剣の技術を持ってるビリーは、アレックスの自分にはない天賦の才能を見抜くんだよなあ・・・。きっと何年もかけて培ってきたビリーの剣のノウハウを一夜で自分のものにしてしまうアレックスはやっぱり天才なんだと思う。もちろんそういう単純な戦闘能力だけで勝ったわけじゃないんだけど。

 行動を起こせなくて、プライドをずたずたにされて、サミュエルの登場シーンでも忌々しそうな顔をしていたビリーが、アレックスを動けなくしていた蜘蛛の糸を断ち切る間際にぎゅっとくちびるを噛み締めるのが苦しかった。あのシーン、アレックスを物理的に縛る糸だけじゃなくて、自分を縛りつけるしがらみとかサミュエルの恐怖とか、そういういろんなものもビリーが自分の手で絶った瞬間なんじゃないかなあ。そのあとに「責任取ってあいつを倒せ」って剣を構えるのも、「俺ももう怯えたりしない」ってアレックスにまっすぐな目を向けるのも、最終対決で「後ろがお留守だぜ」って颯爽と現れるのも、ぜんぶ痺れるほどにかっこいい!

 サミュエルへの恐怖と自分への葛藤で苦しい立場にいるビリー、たびたび手のひらをぼうっと見つめるんだけど、「本当の勇気とは自分の弱さを受け入れること」っていう藤崎さんの歌で出てくるときは悔しそうな顔をしているのに、最後、藤崎さんが冥界から虫たちに語りかける場面では同じしぐさをしながらやわらかく笑っていて、ああ乗り越えられたんだって思った。こういう繊細な表情をふわっと届けてくれる原嶋くん、すごいなあ。

 そんなメッチャかっこよくて最高なビリーなんだけど、アレックスに先生って呼ばれたら嬉しくなっちゃったり、剣を簡単に取られたら「まーーだ!!」って駄々をこねたり、最初のバトルで花を見つけて嬉しそうに笑ってから顔突っ込んで蜜吸ってその口を胸元のひらひらで拭ったり、メッチャカワイイとこもいっっっぱいあって!!!もうビリー・ザ・ワイルドの虜です!!!カーテンコールで胸の前で両手を組み合わせて満面の笑みで「ありがとうございましたっ☆」ってする原嶋元久さんずるい~~~!!!!

 

 

■冥界案内人・スコットの存在

 やっと推しの役の話です。この時点で1万字超えてるの気が狂ってる。

 スコットさんって、天使なんでしょうか。真っ白の衣装、銀色の髪、大きな羽根、見た目だけで判断すれば天使なのだと思います。私もゲネプロの画像が上がってきたときは「天使だーーー!!!」と騒ぎました。私の頭がおかしくなったのでもなんでもなく、推しの背に天使の羽根が見えました。でも、作中では一度も天使なんて言われてないんですよね。藤崎さんは「天使みたいなやつ」って表現していたけど、あくまでスコットさんは冥界案内人なわけで。閻魔様は出てくるけど、神様は出てこない。輪廻というワードが出てくるから仏教思想がベースにあるのかなと思うけど、そうなると天使の存在って説明できないんですよね。

 これはただの深読みなのですが。藤崎さんが取り組むことになる天国行きを賭けたチャレンジは、失敗すれば永遠に冥界と地上の狭間を彷徨うことになります。それも、閻魔様にこき使われながら。ということは、もし、スコットさんがチャレンジに失敗した元人間だったら? かつて死んで、藤崎さんと同じようにグレーな判定でチャレンジすることになり、失敗(リタイア)してあの狭間の世界でもうずうっと案内人を勤めているのだとしたら・・・。なんてことを考えていたら、東京公演後半で狭間の世界での仕事内容を聞かれたスコットさんが「24時間書類整理をしたり、釜茹での刑の準備をしたり、舌引っ抜きの刑の補助をしたり~! あれが辛いんですよ」と、この太文字部分を付け足してきて、え!?スコットさんそれ体験したことあるんですか!?とひとりでザワッとなりました。藤崎さんが冥界行きをキャンセルしたことについて「認められるかなあ・・・」と言ってるってことはスコットさんより上の立場に誰かいるということで、それが神様である確証はどこにもないんですよね。天使の格好しながら上司が閻魔様だとしたら、なんとなく皮肉だなと思うんですけど。色とりどりの衣装を着る虫たちの中で、藤崎さんとスコットさんだけが白い衣装で浮いているのも気になるのですが、それは単に世界観を分けたかっただけかなあ。

 最初はスコットさんって生前に徳のポイントつまりTポイントを貯めまくって輪廻から解脱した天界に住まう存在なのかなあと思っていたのですが、そうだとすると冥界案内人なんて仕事任されるのかな、と疑問でもあって。でも上記のようにスコットさんが閻魔様の下で働いた経験があるとしたら、それは辻褄が合わないんですよね。あれ辛そうなんですよね、だったら、案内人としてチャレンジ失敗した人たちの末路を見て言ったのかなとも思うのですが。もし本当に元人間だとしたら、これから先永遠に自分はあの場に留まって生まれ変わりを見ていく立場にあるのだとしたら、めちゃめちゃつらいなあって思います。どんな気持ちで「世界の素晴らしさを知れば生まれ変わることができます」なんて言うのかな。延々と考えていても答えは出ないですね。

 スコットさんが何者かは置いておいて、藤崎さんに情が芽生えたりしたのかな~とそこも読めなくて頭を悩ませてます。最初、藤崎さんが死ぬ場面を見てるスコットさんはそれをただの仕事だと思っているから真意の見えない笑顔を浮かべているし、衝撃音とともに容赦なく台帳をバシンと閉じる。このとき目だけ笑みを消す日があったり、「あーあ」って軽く笑ってる日があったりして最高です。でも、そのあと、ジャッジタイムで「ま、少し見直しましたけどね」って言う一瞬だけは、ほんのちょっと、案内人としてじゃなくてスコットさんとしての顔が覗いてる気がするんだよなあ。藤崎さんが店のスタッフに「迷惑なんだよ」ってキレられて「自分のためにしか生きてねーもん」って諦めたみたいに笑うところ、スコットさんは茶化すでも同情するでもなく、「そうなんですか?」っておだやかに聞くんだよね。ここの声がすごく好きなんだけど、滲んでる感情をどう捉えたらいいのかわからない。そうじゃないでしょう、と言ってるようにも聞こえるし、ただ事実を確認してるだけのようにも聞こえる。やり手の案内人だから公私混同せずにきっちり自分のお仕事を全うしている気もするけど、多少なりとも、スコットさんにも変化があったのかな、どうかなあ。

 さて、数え切れないほどあるスコットさんの好きなところの話をします。まず冒頭、図鑑と世界の説明をしながらゆっくり一回転して羽根を見せてくれるの可愛いし、ストーリーテラーとして物語を進めるときにギルバードやアリコンビが出てくると大きく開いた口を手で隠してそそくさと引っ込んでいくのが可愛いし、歌おうとして止められちゃうのもやっぱり可愛いし、藤崎さんに「当たり強くないですか?」って聞くとき一瞬だけ弟の顔に戻るところも可愛いし、切り株に腰掛けて足組んで「何かっこつけてるんだか」って藤崎さんをからかうスコットさんはこの世のものとは思えないくらいかっこよくて毎回脳みそが沸騰します。あとドラムロールめっちゃ上手い。毎回感動する。ちゃんと太鼓叩いてる手振りするところまで含めて最高。

 これは余談なのですが、藤崎さんに「そんなんだからモテねーんだよ!」って罵倒されるスコットさん、「はああ!?モテるとかモテないとか関係ないでしょお!?」のあとに「というか私少しはモテますから!!」って続けた日はその話をもっと詳しく教えてほしかったし、「そんな目ひん剥いててモテるわけねーだろ」って言われて「そこがいいって言うひともいるんですー!!」って返した日は立ち上がってそうだそうだ!!!!!!!って加勢したかった。そこがいいんだぞ!!!!!!!!!

 

 

■奇跡と革命の話

 「革命の時が来た」

 この記事のサブタイトルにもしているのですが、こう歌うアレックスが大好きでたまりません。今まで力のない自分たちから目を背け、群れの中で身を隠し、弱い存在として従属していた虫たちの、革命の時。高らかに歌われるこのフレーズに、物語のもっと奥、バックグラウンドのことまで考えて、初日も千秋楽もぼろぼろ泣いてしまいました。この先、あんまり作品には関係のない話です。

 私がいちばん最初に好きになったタレントさんは嵐の二宮和也くんで、「東のニノ担」として松倉海斗くんのことをふわっと知っていました。松田元太くんのことは、あのニノ担の子のシンメだ、という認識でした。あとは松島聡くんと3人でユニットを組んでいること。それくらいの知識だったので、今回、WBBに出演が決まってから、少しずつ情報を集めてみました。

 ジャニーズJr.を応援したことのない私でも、ユニットに所属しておらず、SHOCKにオーディションを勝ち抜いて大抜擢された18歳の男の子が、外部舞台で、大役で、あんなに堂々と全身にスポットライトを浴びて歌って踊ってお芝居をすることがどんなにすごいか、そして、どんなに彼自身に力があるかってわかります。このままじゃダメなんだ、と呟いてソロダンスを踊りだした初日、あまりのパワーに圧倒されて、気づいたら涙が止まりませんでした。私はファンでもなんでもないのに、目の前で繰り広げられるパフォーマンスに、そこから伝わる熱に心を動かされていて、この子はそういう力のあるひとなんだなあと思いました。その場を用意して、力を最大限に引き出して輝かせているのが私の応援しているひとなんだと思ったら、また涙が出てきて困りました。

 ミクロワールドファンタジアは、夢でも幻でもなく、確かな積み重ねと、カンパニー全体の団結力に支えられた、奇跡みたいな舞台です。私はその内情なんてなにも知らないけど、舞台上からあふれるエネルギーに、革命を見ました。

 元太くんだけでなく、北園くんにとっても、山﨑さんにとっても、原嶋くんにとっても、あらけんさんにとっても、小野さんにとっても、岡さんにとっても、北川さんにとっても、中林さんにとっても、もちろんWBBにとっても、どうかどうか、大きな意味のある、次に繋がる、大切な作品になっていたらいいなと思います。

 今回、まさかのミュージカル(風)だったり、はじめて瑞樹さん以外のジャニーズの方が出演することになったり、それに伴ってチケットとかDVDとかいろんなことが今までと変わって、いろんな意見があって、戸惑うこともあったけれど、舞台を観たらぜんぶ吹っ飛びました。そういう作品でした。あの1時間40分は、何があっても楽しい気持ちでいっぱいになれる。私が生きるのは過酷なリアルワールドだけど、それと地続きの場所で、あんなにもきらきらと広がる世界があって、地上1センチメートルで彼らも生きていて、それは救いでした。

 WBBには、大樹っちゃんには、どうかこれからも、革命のひとでいてほしいと思っています。変わらないでとも、変わってほしいとも願っていないけど、ただ、やりたいことをやってほしい。新しいものに挑戦することを諦めないでほしい。私が観たいのはそういう革命の先に起こる奇跡です。

 

 東京千秋楽でカーテンコールに並ぶ大樹っちゃんを観ていて、そのやさしく笑う顔を見て、ああいいなあって思って。私は大樹っちゃんのお芝居を好きになったから、全身にライトを受けて衣装を着て台詞を喋ってほかの誰かになって舞台上を生きる姿がいちばんかっこいいし、その場所が似合うとも思ってるんだけど、そこにいなくても、舞台のいちばん端っこでも、もしいつか裏側に回ることになっても、いいのかもしれないなあって初めて、すとーんと、自然に思えるようになりました。

 大樹っちゃんは私の世界一好きな役者さんだけど、世界一好きな演出家でもあって、世界一好きなひとでもあって。世界一好きなひとには世界一幸せになってほしいし、やりたいことがあるならそれをぜんぶ叶えてほしくて、自分のために生きてほしいなあって願ってます。それを、ちゃんと心の底から応援したいです。

 この作品が、大樹っちゃんの演出家としての確かな実績になりますように。選択肢を増やす礎になりますように。誠実で、まっすぐで、真面目で、やさしくて、熱くて、楽しいものを作ることに貪欲で、そのために限界さえ越えて頑張ってくれる、本当にすごいひとなので、ひとりでも多くのひとにその魅力が伝わっていきますように。

 

 

 

 最終的にミクロワールドの感想とは少し外れてしまったんですが、ここまで読んでくださった方がいらっしゃいましたらありがとうございます。

 過酷な現実で懸命に闘う虫たちと、人間と、案内人さんの、めくるめくファンタジーのお話です。全世界のひとに観てほしいのですがいかんせんチケットがないのが口惜しいです・・・! WBB次回公演にぜひ!(どさくさ)

 

 引き続き、大阪公演も大成功しますように!!