2016年現場振り返り

 

    年末ですね。皆様いかがお過ごしでしょうか。

    私は相変わらずバイト漬けの日々ですが、とりあえず推し納めできたので今年の現場を少しずつ振り返ってみようと思います。

 

 

 

1月

・ラッキィィィィィィィ7

 横浜アリーナ、2回。現場始め、ジャニーズWESTコンサートツアー。ホルモンのサラシ+学ランが反則すぎて死亡。かと思いきや続くTAMERで二度目の死亡。レッドライオンで飛び出てくる重岡くんかっこよすぎませんか?

 

・薄ミュ新選組奇譚
 銀河劇場。松田岳さん演じる土方歳三にすべて持っていかれる。黎明録を経た土方歳三という色が強く、歴代よりも人間と鬼の狭間で悩む様子が伝わってきた。そこがとても私の思う土方さん像とリンクしていて、松田副長にまた会いたいなと思わされました。

 

・Unlimited Door
 武道館。小野大輔さんのコンサート。友達に誘われて行ってみたら小野Dのあまりのきらきら王子様っぷりと、純粋でまっすぐなファンへの言葉たちに胸を打たれて泣いてしまった。終演後、ファンが銀テを出口で譲り合っていてびっくりしました。すてきだ。。

 

・D-room9
  ザムザ阿佐谷、11回。推し始め!こんなに好きだったのかと思い知らされたり、こういうとこすてきだよなぁと再確認したり、なんて幸せなんだろうと噛み締めたり。大好きで覆われつづける4日間でした。一生このひとのこと好きなのかもしれないなあ、とぼんやり思いました。

 


2月
・回転する夜
 紀伊国屋サザンシアター。推しがアフタートークゲスト。ともるくんはやっぱり上手いなあ、と思ったと同時に、味方くん演じるあっくんが好みすぎてびびる。お話自体もいろいろと考えさせられて、通ったら楽しそうだなと思いました。

 

・土屋宴会物語
 土屋さんのバースデー宴会。改めて、土屋さんのお客さんを楽しませる意識の高さやスキルに感動。森山さんからのお手紙、今でも思い出して笑ってしまう。やっぱり*pnish*が好き。あと、ゲストで来た推しが黒シャツで死ぬっっほどかっこよかったです。

 


3月
・リビング
 赤坂レッドシアター、8回。あれよあれよという間にチケットを増やしてしまった…。アフターイベントのパジャマ男子会が楽しかったです。荻田さんのコメディって想像つかなかったけど、面白かったなぁ。主演の栗山くんが千秋楽挨拶でリビングが終わることを寂しがっていて、それが嬉しかった。終演後に推しから特典の生写真を手渡ししてもらえるのが新鮮でどきどきして楽しかったー!

 

・トラベルモード
 中野テアトルBONBON、3回。推し演出と出演。イヌッコロ版もどたばたと愉快で楽しかった〜! マルセルが強そうになってた。ベルボーイ役の古川くん(星乃くん)が憎たらしくて最高にキュートでした。今思うと、この春から推しの多忙極まる1年が始まった…って感じだ。

 


4月
・トラベルモード
 引き続き。2回。

 

・ラッキィィィィィィィ7
 宮城のセキスイハイムスーパーアリーナツアーオーラス! 重岡くんの「熱には熱を、愛には愛を返していきたいと思います」という挨拶で泣く。ウエストの作るコンサートが好きだなぁ、このひとたちのファンへの気持ちが嬉しいなぁ、と実感させられました。いいコンサートだったな、ラキセ楽しかった!

 

・市場三郎〜温泉宿の恋〜
 東京グローブ座。濱田くん主演舞台。グローブ座でやってるんだけど、雰囲気的には下北沢でやってそうな感じだった。ゆるくて親しみやすくてわけわからん楽しいが充満してるかんじ。ホットパンツの歌、未だに頭から離れないです。助けてくれ。

 


5月
私の頭の中の消しゴム
 銀河劇場。矢崎さん三倉さんの回。電車の乗り換えを間違えて開演5分前に着席するっていう初めての体験。もう絶対しない。朗読劇って初めて観たけど、動きは少ないのにあんなに伝わってくるものなんだと驚いた。号泣するしかなかった。矢崎さんは不器用だけどやさしい男のひとを演じさせたら右に出る者いないのでは?? また他の役者さんが演じてるのも観てみたいなあ。

 

・懲悪バスターズ
 東京芸術劇場プレイハウスで5回と、新神戸オリエンタル劇場で3回。WBB10回目記念公演!推し作演!今年いちばん印象深い作品。大千秋楽のカーテンコールで紙吹雪の舞う舞台に立つ姿を見たとき、一生このひとのファンでいたいって、もしかしたら初めて強く思ったかも。臆病だからあんまり先のこと考えられないのに。作品自体が面白すぎて、初日の時点で「あと500回は観たいのになんで7回しかやらないの!?でも全通するって決めた過去の私サンキューな!!」って思った。推しが天才だった。好きすぎたから、大千秋楽は始まる合図である鐘の音が鳴った瞬間に泣いた。アミット役の勝吾くんがとても良かった〜。

 


6月
・オタッカーズ・ハイ
 下北沢の小劇場B1。元気がない時期にひたすら面白いお芝居が観たくて、前日購入。牧田さん演じる毒島さんが好きだったな、大好きなアイドル・アンナちゃんがいるならどんなところだって駆けつける精神と根性にはっとさせられた。久しぶりに加藤良輔くんも観られて嬉しかった〜。

 

・柿フェス(フランダースの負け犬、いまさらキスシーン)
 王子小劇場、各2回ずつ。今年のこんなはずじゃなかった大賞!!!本当はフランダースの負け犬1回だけの予定だったのにそこから千秋楽までで行ける日程ぜんぶチケット取ってこうなった。玉置玲央さんという怪物に出会い、何かを奪われる。いまさらキスシーンを観るために人生で初めて当日券に並びました。いまさらキスシーン、すごかったな。指がふるえてアンケートが書けないっていう初体験。ひよりちゃんにまた会いたいです。きっと会わせてくれるんだろうな。

 


7月
・Happy *pnish* Birthday 15th!
 TSUTAYA オーイースト!夢のハピパニ! ハピパニ稽古期間、後半から推しが写真にも動画にも映らなくてなんで…と思ってたら、明るい茶髪になって登場したので胃の底から声あげました。小学生ダンスとかホストダンスとかルパンとか、推しの手乗りバク宙とか、観たかったものいっぱい観れて幸せだったなぁ。あとまさかのオーメン登場で叫んだ…。蝉もまた観れたし!お見送り握手は完全に楽しかったですありがとうございますbotになったけど!

 

・ジャージーボーイズ
 シアタークリエ。ドッグファイトぶりの矢崎さんのミュージカル。また更に更に上手くなっていて、のびやかな歌声に涙が出た。私は矢崎さんの声が好きなんだよなぁと再認識しました。ボブ、いちばん年下で可愛いけど策士なところがすてきだったな。

 

・リバースヒストリカ2016

 品川プリンスホテル クラブex、7回。まさかのWBB番外公演。*pnish*の作品をやると思ってなかったからびっくりしたけど、推しが再びの秀吉役で泣きました。配役発表動画、本気で何十回も観たしそのたび嬉しくて拝み倒してた。ブロマイド撮影とか稽古中は金髪だったから初日に黒髪で登場したときは叫びそうになったなぁ。WBB初ブロマイドも嬉しかったな、友達に配ったらみんなかっこいいねえってちやほやしてくれた。初めて全公演最前で観ました。そしたら4/7公演で同じ座席を引き当てて笑いました。秀吉が好きすぎて通うのちょー楽しかった!!

 


8月
・湖畔の映画祭
 いろいろあって、博打を打つ気持ちで山梨へ。ラ・セッテ製作の映画「ACTOR」を観に本栖湖に行きました。蒸し暑い空間で映画を観るのもオツだなぁと思ったし、主演の黒岩さんの熱のこもったお芝居がすてきでした。無事に舞台挨拶で登壇する推しの姿も見れたし満足! 帰りの道路が死ぬほど混んでて終電ダッシュしたのきつかったけど!

 

・艶情☆夏の夜の夢
 吉祥寺シアター。初めての女体シェイクスピア。吉祥寺はよく行くけど、お芝居観たのは初めてだったな。女優さんたちの圧倒的な迫力と美に全力でぶん殴られてすごく楽しかった…。アフタートークゲストがちょうど玉置さんで、パンフも手売りしてもらえて嬉しかった〜。シェイクスピアへの興味関心が強まりました。

 

・薄ミュライブ
 zepp divercity。聴きたかった曲たくさん聴けて高まった〜! 特に荒牧総司くんのPAINT IT BLOODが嬉しかったなぁ。風間勝吾くんに「ちー様〜!」って全力でペンライト振れる現場サイコーだなって思った。松田さんと矢崎さんの新旧副長対決を観れたり、矢崎さんの冷厳な瞳を聴けたり。夢がいっぱい叶った日でした。

 

・イヌの日
 ザ・スズナリ。暑くて重たくて心に根を張るお芝居でした。私は玉置さんを怖いくらいの存在感があるひとだと思っていたのだけど、この舞台ではそれを完全にさらりとナチュラルなものに変えていて、またしても玉置玲央という俳優さんの未知なる部分に出会ってしまった。毎回驚かされてる気がするし、今後もそうなんだろうなぁと思っている。

 

宮本武蔵(完全版)
 東京芸術劇場シアターイースト。イースト初めて入った、ので、これで芸劇制覇です。わーい。すごく軽く、でも確実にぺらぺらと人が死んでいく不思議な世界。矢崎さん演じる小次郎がずるくてよかった、タオル取られるの本気で嫌がるのとかよかった。脚が綺麗だった。最後の最後、武蔵は刀を振り下ろしてしまったんだろうかと今でもたまに考える。繰り返し観ても面白かっただろうなぁ。

 


9月
・人魚外伝
 シアターサンモール。モンスターボックスやアヤカシ奇譚が上演されていた憧れのシアターサンモールに入れて感無量でした。主演のRy☆くん目当てで行ったのだけど、衣装がめちゃめちゃ可愛くて見入ってしまった。お話自体はあまり合わなかったけど。

 

・サムライモード
 サンシャイン劇場、6回。*pnish*本公演〜! 初日の前日?に出たゲネプロ写真であまりの衣装やウィッグの変わりようにざわざわ。橘と賢明さまにびっくりしすぎた…幕が開けたら未来の話になってるしほんとうにびびったけど、スズカツさんに演出されることでより研ぎ澄まされてシンプルにサムライたちの生き様を観ることができた気がしました。サイガ様は一層美しくなっていたし、ナミキヨの愛が重たくなっていた。日替わり大好きだったな…。崎山くんが天才だということを知る。千秋楽で推しのブロマイドがいちばんに売り切れて驚いたと同時に、そうであろうそうであろう〜と勝手に鼻高くなった。あと、成さんが来た回のアフトで推しが「(*pnish*を)誰かが死ぬまで続けようよ」って言ったのがとても嬉しくて、信じようって思いました。

 

・夢と希望の先
 本多劇場。初の月刊「根本宗子」。お目当ての玉置さんが降板してしまって残念だったけど、観に行けてよかったなと思う。根本さん演じる10年後のさっちゃんがぶちキレるシーンで私はしんどくて泣いてたのに男性のお客さんは爆笑していて、ああこれが噂に聞いてた現象かってカルチャーショックを受けた。えっちゃんがさっちゃんのセクシーカレーを歌うシーンで意味わからんくらい泣いたなぁ。何に泣いてるのかわからなかった。すごくリアルなのに、これは演劇なんですって教えてくれるラストシーンの良い意味でくだらない感じがよかった、とても面白かった。

 


10月
・サムライモード
 引き続き。新神戸オリエンタル劇場、4回。スズカツさん回のアフタートークが面白かったなぁ。サイガ様は撃てないのではなく、撃たない。崎山くんが東京のアフトで宣言してたとおり本当に推しにお手紙書いてきたことに感動しました。15周年の*pnish*の本公演、最初から最後まで駆け抜けることができてよかったなぁ。千秋楽のカーテンコール挨拶で土屋さんが「この作品が、役が、お客さんが好きでした」って言ってたのが印象的。

 

・ギター友の会 おしゃべりの会
 表参道GROUND。土屋さんと永山さんが、ふたりでいる、ふたりでやっていく意味みたいなものを少しだけ掴めた気がした。お仕事からプライベートまでいろんなお話を聞けて面白かったなぁ。このふたりの不思議だけど確かな関係をこれからも見ていきたいなぁと思ったので、またイベントがあったら行きたいな。次は読み聞かせに行ってみたいー。

 

・ご町内デュエル
 サンモールスタジオ、チームイヌッコロ3回。推し演出と出演。やっと初めてお花を出せました、アレンジだけど。推し演じる安藤さんが死ぬほどかっこよくて可愛くて意味わかんなかった…。物腰やわらかいけど迫力のある、ああいう冷たさを備えた役が似合うなぁ。そこからシスコンモードへのギャップが激しくてそれも最高でした。「どこにいるにょっ?」って突然デ・ジ・キャラットみたいになったの爆笑した。お話自体めちゃめちゃ面白くて、役者さんもみんな上手くて熱くてすてきだった! エンタメ感が強くて、毎日元気をもらいました。


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 出したお花。安藤さんの衣装イメージで、上品かつかっこいい感じでお願いしてみました。赤いガーベラの花言葉は「常に前進」と「限りなき挑戦」。めっちゃ気に入ってます。来年はスタンド出したいなぁ。お花受け付けてくれる現場がひとつでもあれば嬉しい…。



11月
・ご町内デュエル
 引き続き。チームイヌッコロ5回、チームシザーブリッツ1回。シザーブリッツは推しがアフトゲストに呼ばれたので思い切って増やしてみました。結果、どちらも観れてよかった! 全然ちがった! 鷲尾さんが演じる安藤さんは推しよりも笑わないしどっしりと構えていて怖かったな〜、シスコンモードは女性らしくてさすが*pnish*のヒロイン…と震えました。毎日通ってたら小野さんにお声かけしてもらえるようになって、なんだか面白い現場でした。

 

・川元さん、他人の金で鍋食べたくなる季節ですね。
 新宿劇場バティオス。磁石の佐々木さんとダブルブッキングの川元さんのトークライブ。推しがゲスト出演。起きぬけで知ったんですけど、最初見たときほんとに意味がわからなくて、日も迫ってたし「え!?無理では!?」ってなった。5分後には予約したけど。芸人さんの現場ならでは、なのかはわからないけど、だいぶイジられてて複雑な気持ちになったり。でも楽しかったです、総合的には。推しがいま舞台を作ることを「楽しい」と思っているってことが知れて、それが嬉しかったなぁ。

 


12月
・スペーストラべロイド
 赤坂レッドシアター、12回。もともと全通するつもりは一応なくて、でも来場者特典がカレンダーポスカで、1公演1月ずつ配られるっていうびっくりな感じで、笑いながら2公演増やしました。カレンダーはどれもめちゃめちゃかっこよかったり可愛かったりしたので満足してます。お話も面白くて、たぶん全通しなかったら後悔してたと思うから、結果的にWBBありがとう大好き!ってなりました。推し演じる火野さんが良すぎて、今年観た役でいちばん好きになってしまった。なんだろう、追い詰められてるときの表情が好きなのかも。児玉さんやパンチさんを始め、推しがカンパニーまるっと好きなのかなと伝わってきて嬉しい公演でした。カーテンコールでいつも楽しそうだったのが嬉しかった〜。

 

・甘い傷
 中野あくとれ。50席くらいだったのかな?小ぢんまりとした客席とアットホームなスタッフさん、50,60代くらいの男のひとたちがとても真剣にお芝居を楽しんでいて最高でした。開演してから外波山さんが出演していることに気づいてびっくり。衣装の色味もすこしオイボレのときと似てて、一瞬で「あ!?」ってなった。瓜生さん演じる桃子がマニキュアを塗るシーン、「なんで女ってのはこんな面倒なものを塗るんだよ?」って聞かれて「知らない」って答えたのが好きだったなぁ。確かにマニキュア塗る理由ってなんだろう。私はバイトの都合上ネイルができないし、推しの舞台に通うときは塗るくらいだなぁ。まぁ推しから指先なんて見えないんだけど。

 

・昭和ブレーメン
 下北沢駅前劇場、2回。そのうち1回は推しが日替わりゲスト。推し納め! 相変わらずはちゃめちゃで楽しかったなぁ〜、1年越しに推しが歌う夜空ノムコウも聴けたし、犬に扮したりバックでぽんぽん振ってたり踊ったり、出番もちょこちょこあって嬉しかった。歌の先生として登場する推し、音痴を武器にしていて強い…ミュージカルはきっともう出ないんだろうから、ああいう場で歌声が聴けるのはちょっと有難いな。ナポリさんありがとうございます。細見さんがすんごい岩西みたいな胡散臭さで出てきたなと思ったら役名が「小岩西」でふつうに爆笑してしまった、天才なのか?? 良い推し納めでした!

 

・虚仮威
 本多劇場。柿喰う客本公演。まさかの大晦日に観劇納めです。どんな感想を抱くのか、今からわくわくする。年の瀬に3連チャン下北沢!家からふつうに遠い!でも好き!

 

 


 以上、100回32種類の現場に行くことができました。数えたらぴったり100で驚いた。
 このうち75回は推しの現場です。今年もいっぱい、ていうかどう考えても75個以上の幸せをもらったなぁ。6月以外は毎月1回は観てたし、ほんとうに楽しい1年だった。

 現場に数えてないけど、アニメイトAKIBAガールズステーションで一日店長してたのも面白かったな。その日ハワイに飛び立つ予定だったし全10公演の舞台の11枚目のチケット買うのどういうことなんだと思ったけど、茶髪の推し死ぬほどかっこよかったし行ってよかったです。チケットあげた友達も楽しんでくれたし。

 しんどいこともあったけど、2016年の最初から最後まで推しのファンとして走ってこれてよかったなぁと思います。それもこれも推しが頑張ってくれたおかげで、千秋楽の次の日から顔合わせして演出つけて…とか、きっと大変だったんだろうなと思う。今も大変そうだけど。

 推しを、「すごいな」と思うことの多い1年だったように思います。私じゃ考えられないほど大きくて重たいことを、それ200くらいキャパないと無理だよって思うようなことを、やっちゃう。それも簡単にやってるわけじゃなくて、いっぱい試行錯誤して、きっとめちゃめちゃ悩んで、でも誰かのために、劇場で出会うお客さんのためにやってて。そうやって作られた舞台で、推しや他のキャストさんが汗かいてきらきら光をこぼしながら生きてる姿に、そうやってたくさんの人の心を動かしてる姿に、どれだけ救われたかわかりません。推しの観てきた1年分の景色が、どうかどうか素晴らしくて、すべての頑張りが報われるものであればいいな。

 

 来年も推しへの感謝を忘れず、その努力の結果をなるべく見逃さないよう、取りこぼさないよう、まっすぐ、追いかけていきたいなと思います。すでに3つ現場決まってるので、まずはそこを目指して! 自分のペースでとか言ってらんないし、推しのペースに合わせられるように、全力で走ろう。

 あと、推し以外だとロロの公演を観てみたいし、玉置さんもちょっとずつ追っていきたい。2月の孤島の鬼のチケットを取ってみたので、楽しみです。
 来年も頑張れますように。

 それでは皆様、よいお年を!

 

 

 

スペーストラベロイド 感想

WBB vol.11「スペーストラベロイド」

期間:12月3日~11日

劇場:赤坂RED/THEATER

あらすじ(公式サイトより):

時は2050年代の近未来。
いよいよ宇宙旅行の一般化が現実のものとなろうとしていた。
アンドロイドと行く宇宙旅行【スペーストラべロイド】
開業の一か月前、最終テスト飛行には乗組員四名と総責任者一名、
抽選で選ばれた新婚の夫婦とテレビ取材のクルー達が搭乗。
そのフライトには、見習い船長の昇格試験を始め、
宇宙旅行のPR、ハイジャックへの防犯訓練や故障時への対応訓練などが組み込まれていた。
だが、その詰め込み過ぎたミッションのせいでトラブルが発生。
それは徐々に大きなトラブルへと発展していく。
そしてとある乗組員のポケットには出発前のエンジン整備のときになぜか余ってしまったネジが入っていた・・・
時折ゆれる船体は訓練なのか故障なのか!?
嘘が嘘を呼び、勘違いが勘違いを呼ぶ宇宙船でのワンシチュエーションコメディ!!
彼らは無事に全行程を終え地球に帰ってこられるのか!? 

 

 

さて感想です。

いや火野さんかっこよすぎるだろうが~~~~~~!!!!

ごめんなさい!まずビジュアルの感想から入らせて!!推し演じる火野さんがまさかのツーブロで、ゲネプロ写真見てヒイイって声出しました!!!2016年も残り1ヶ月というところでいきなりワイルドさ出してくる推し、出来すぎじゃない??火野さんはツーブロで行きましょう!って言ったひと頼むから高級な蟹のしゃぶしゃぶとか食べてくれ~~~~~最高でしたありがとうございます~~~~~~~!!!!

毎度のことながら衣装も可愛かったです。ひとつも着崩してない玉地さんとは対照的にちょっとチャラい印象の八木沼は片方だけズボンの裾を折って太い銀のブレスレット嵌めてて、スクールカーストの高い男子って感じだった。火野さんは少し開けたツナギから覗くワイシャツが無地じゃないのがおしゃれだったし、足元は革靴だからきっとスーツ出勤してるんだろうなあって想像がふくらみました。かっこいいなあ。クルーの衣装がみんなオレンジのツナギだから、カーテンコールでWBBが並ぶと宇宙兄弟みたいだったな。

松金さんのスーツ姿も渋くてすてきでした。玉地さんの「スーツ姿めちゃめちゃイケてますね!」って完全に私たちの心の声だった、代弁してくれてた。細見大輔さんはどんだけかっこいい年のとり方をするんだ・・・随所にアドリブがんがん入れてくるから松金さんを観てるだけでもフフッて笑っちゃう。ああいう自分のポリシーの範囲内で自由に遊ぶ役、とてもハマるよなあ。

 

 

冒頭、宇宙船が発射する演出で始まるのがよかったなあ。音で客席が震えて、本当にいっしょに飛び立つみたいだった。場内アナウンスで「シートベルトをしっかり締め・・・」って言われるのも、開演前から楽しかった~!

暗転が明けて、わーわーと騒ぐクルー3人衆とそれを見る火野さんの温度差、それだけで関係性が窺えて面白かった。「ぼくが猟奇的な殺人犯だとして!」って言ってる八木沼たちへの火野さんの視線の向け方が好きでした。何やってんだ、みたいな呆れ顔。この最初のワンシーンだけで関係性とかそれぞれの大体の性格がわかって、お話に入りやすかった気がする。

この冒頭といえば、火野さんの「でも玉地さん。船長になってその先何があります?」だよね。最初はなにを言い出すんだ・・・と思ったけど、2回目からは響き方が変わってくる。「この広大で神秘に満ちた宇宙を相手に、あなたはただの運転手でしかない。でしょ? そんなの宇宙である意味がない。僕は開発者でありたいですね」っていう台詞、船長昇格試験を迎える玉地さん相手にキツすぎでは?と思うんだけど、開発部を追い出されて自分の生み出した技術を奪われて宇宙船のクルーっていう役職を無理やり押しつけられたっていう火野さんのバックグラウンドを知ると悲しくなってくる。この台詞、自分にも向けてるんじゃないかな。

このあと、松金さんに絡まれて「船長だろうが何だろうが所詮はこの船の乗組員。僕からしてみれば何ら大差はありませんから」って刺々しく返すのも、自分のクルーっていう立場を心底嫌がってるからなんだよなあ。それでも仕事はきっちりこなすのが火野さんの真面目さだなあと思います。

 

この作品の肝といえば、超高性能アンドロイド「メイサ」を壊してしまった八木沼が友達を代役に立てたことを発端に、勘違いと嘘が飛び交う点。誰が誰をメイサだと思い込んでるのか、今は誰がどんな意図をもってこの行動をしているのか、それらがごちゃごちゃにならないのがすごいなって思う。一度に複数の事柄が動くのに混乱しなかった。

海野さんにメイサは「国籍がない」って勘違いされて「国際秘密警察なんです」って咄嗟に嘘をついた八木沼に「おい~~~嘘が過ぎるぞ~~~」ってもたれかかるメイサが可愛かったな。このコンビが可愛すぎて、まとめてアクリルキーホルダーにして物販で売ってほしかった。ラストシーンでもシンメトリーで腕組んでちょっとかっこいい感じに佇んでるのが笑ってしまったなあ。メイサ、確かに見た目はインパクト抜群なんだけど観てるうちにどんどん可愛く思えてきてしまって、あの舞台のマスコットキャラクターみたいだった。時折見せる哀愁漂う表情が好きだったな。八木沼はまくし立てるシーンが多いのにぜんぜん噛まないし間違えないのが単純にびっくりした。個人的に好きなのは日菜子にタブレットを勧めるときの「それはそれはもーー感動するんです!」の「もーー」の上がり具合です。

なんでも信じ込んじゃう海野さんって相当アホなんだけど、その頭のゆるさをふわふわっとした笑顔と身振り、喋り方で完璧に演じていた篠田諒くんハタチ、おそろしかったな。玉地さんをメイサだと勘違いしてたびたび話しかけるんだけど、反応を返されるとめちゃめちゃ嬉しそうに笑うのときめきが止まらなかった・・・かわいい・・・。

海野さんといえば、いっしょに行動してる天達さんがしっかりしててその対比もよかったなー。天達さんは冷静沈着だし基本的にツッコミだけど面白い番組作りのために真剣すぎて火野さんがハイジャックを起こしたことにも気づかない、それどころか「あなたなら指でもイケる!!」って拳銃を奪って指鉄砲を促しちゃう。宇宙への憧れを語る玉地さんをまぶしそうに笑ってたけど、この人も「好き」を仕事にしてるひとなんだなあって伝わってきた。最後のシーンでいちばん初めに「いやあこれがぜんぶ訓練だったなんて!」って言い出すのも天達さんだし、やさしいひとなんだよなあ。

天達さん然り、厳しい顔が多いのにシステムのことになると目を輝かす火野さん然り、自分の仕事に愛を持ってるひとが多いのがこの作品だなあと思う。そのなかでも、玉地さんはあの宇宙について語るシーンがやっぱり印象的だった。

宇宙飛行士になったきっかけを天達さんに聞かれて「だって、宇宙ってすごいじゃないですか!」って、ほんとうに少年みたいに目をきらきらさせて語りだす玉地さん、熱が凄まじくて毎回あてられてしまったなあ。好きとか憧れのパワーは強くて、目の当たりにするだけでびりびり心が震える。初回は気づいたら涙が出てきて、自分でもびっくりした。宇宙はどこまで研究を進めても掴めなくて、無限に続いていて、その圧倒的な「わからない」が魅力なんだろうなあ。未知に惹かれる気持ち、とてもわかる。大好きなシーンです。

 

シーン繋がりで、回替わりシーンの話をしておく。

Wサイドでアドリブシーンがあることにびっくりしたし、レッドシアターでの客席降りにもびっくりした。土田さんと黒子さんが頑張ってました。

面白いことをできれば加速、つまらなければ失速っていうシンプルなルールと、「面白いこと関係ないじゃん!!」ってガチで嫌そうな顔をする土田さん、土田さんの代わりに「大丈夫です!」って答えちゃう黒子の花塚くん、ノリノリの八木沼と天達さんと海野さんと日菜子と嘉月くん、そしてその様子を厳しい顔で静かに見ているメイサっていうシュールな空間が面白すぎた。

途中から土田さんと黒子さんがコントするようになったんだけど、そのクオリティが高くて毎回笑ってしまったなあ。観客もおそらくキャストさんもどきどきしてて、なんだか一体感のあるシーンだった。加速で終わるとやっぱり嬉しいんだよね。ガッツポーズして帰ってく土田さん、よかったなあ。失速しても面白くはあるんだけど。

2回目までは八木沼がお題を出すんだけど、3回目になると突然「あたしに任せな!!」って日菜子様が出てくるのほんと好きだった!!「しっかりしなよ男子!!」って啖呵切る日菜子様最高だった・・・かっこよすぎる・・・。

 

日菜子と嘉月くんのカップル、しんどいと可愛いの宝庫でした。

嘉月くんって本当に鬱陶しいし空気読めないしイライラするんだけど動きの面白さとチャーミングさで憎めないんだよね! 私のナンバーワン嘉月くんは「でもじゃなくて行ってきて!」って日菜子に言われた直後の「うん!!!」です。悩む素振りがマジの一瞬で、そこからのあの満面の笑みがうざかったなあ(褒めてる)。

日菜子のイライラが伝染して前半めちゃめちゃしんどいんだけど、凄まじいキレっぷりに清々しくもなる。可愛い見た目で全身つかって思い切りキレるし、でも言葉に生々しさがないからきちんと笑えるのが救われました。細かいエピソードがあったり嘉月くんが本物のクズだったらもっとしんどかったんだろうなあ。話がズレるけど、もし日菜子と嘉月くんを根本宗子さんが書いてたらぜったい観ながら心折れたと思う。

マリッジブルー爆発させてすれ違いまくってたふたりだけど、嘉月くんが日菜子を守るシーンはぐっときたなあ。火野さんは日菜子をメイサだと思い込んでるからすっごい顔してたけど(あの顔好きです)、あれは訓練じゃなくてハイジャックなんだって言われた嘉月くんがとてもやさしい声で「ね」って囁くのがずるかった。カッコ悪いけど、情けないけど、日菜子が大切で好きでしょうがないんだなあって伝わってきて、そりゃあ離れられないよねって思った。最後、日菜子から嘉月くんの手を握るのがすてきでした。

 

さて。火野さんの話をします。

火野さんは真面目で、堅物で、自分にも他人にも厳しくて、自分の技術に自信を持っていて、宇宙が大好きで、純粋でまっすぐなひとなんだと思います。

「これ犯罪だぞ、火野の人生が終わっちゃうんだぞ!」って玉地さんに言われて「僕の人生なんてもう終わってるんですよ」って答えてるように、火野さんにとって技術開発はすべてだったんだろうなあ。それを、技術だけじゃなくて研究の場まで奪われて、不本意な役職を押し付けられて、周りは能天気だったり船長になりたくて必死なクルーばかりで。悔しかっただろうな、ほんとうに。

復讐に燃えて、拳銃を宇宙船に持ち込んで、ハイジャックを起こして。まぁそれは防犯訓練だと思われて面白いことになっちゃうんだけど。ぴしっと背筋の伸びた印象の火野さんが「なんでそうなっちゃうのよー!」「見てないじゃああん!」って崩れてくのはだいぶ好きだったけど。意味わかんねえって顔で勢いに押されて指鉄砲構えるところとか可愛すぎたけど。

「僕はただ、この宇宙史に・・・宇宙開発の歴史に名前を残したかった。それだけでよかったんだ」って吐き出すみたいに言う切実な声が苦しくて、自分の人生はもう終わってるって笑うのが悲しくて、なんでこのひとは守られないんだろうって客席でずっと思ってた。玉地さんに「火野だって純粋に宇宙が好きだったはずだろ」って説得されて、お前なら宇宙の端にだって行けるよって希望をぶつけられて、顔をぐしゃぐしゃに歪めながらゆっくりと銃を握る右手を下ろしていく火野さんは、どんな気持ちだったんだろう。今までの技術を奪われたらこれからもっとすごい技術を作ればいいじゃねーかって玉地さんは結構めちゃくちゃなこと言ってるんだけど、それが綺麗事にならないのは心の底から生み出された言葉だからで、それを火野さんもわかってて、信じたいって少しは思ったんじゃないかな。でもここで火野さんがあっさり心変わりしないからこのお話は面白くて、私たちもしらけずに済むんだなって思います。

ハイジャックの最中で船が揺れて、「今のは確実にエンジントラブルだ、それも致命的なね!」って松金さんに向かって吠える火野さんがおしまいを受け入れてて、それがとてもつらかったな。エンジンを作った張本人だからって直すよう頼まれて、そりゃ火野さんも呆れるよね。だって自分の開発した技術ってだけじゃないんだよね、それは「奪われた技術」なんだよね。それにこんなかたちでまた触れろと言われるなんて、屈辱だよ。遠ざけて、許さなかったのはそっちだろって思うよ。「直すと思いますか」って言う火野さんが、ばかじゃないのかって顔で笑ってるのが、もう、ああここで笑うんだそういう表情を選ぶんだって心臓絞られそうになった。

さっき玉地さんに説得されてたときは泣きそうになってた目が、今度はまっすぐ松金さんを見つめて、「君も開発者ならこの条件は飲むべきだ。自分の技術にプライドを持て」って言葉を全身で受け止めるんだよなあ。一度は他人に奪われたものでも、そんな感情なんて殺して、自分の作ったものに不備が生じたなら直さなくちゃいけない。完璧に戻さなきゃいけない。それができるのは自分だけだから、自分の技術でひとを殺してはいけない。どこまでも残酷な正論を、松金さんは自分の命さえ条件に加えて「プライド」って言葉で火野さんの前に提示するんだよね。

軌道を大きく逸れた船体がスペースデブリにぶつかりそうだって話を八木沼から聞いて、選択を迫られた火野さんが、じっと宇宙を見つめる心の内側はわからないけど。会社の不正を証言するために回されたカメラを寸でのところで無理やり下ろして、「時間がないんです、後にしてください!」って叫んでそれから大きく息を吐く火野さんは、感情よりもプライドを取ったんだなあ。カメラを下ろす間際の、歩き出すその一瞬の、決意の表情が死ぬほどかっこよくて、苦しかった。奪われたものを取り返そうって必死で、ハイジャックを起こしても結局火野さんは誰からも何も奪わず、むしろみんなを守ったんだよなあ。でも、それでよかったんだろうな。火野さんの、一度終わってしまった技術開発者としての人生は、あのときまた始まったんだって思いたい。

きっと他のクルーを煙たがる、というか「お前らそれでいいのかよ」って思ってただろうに、エンジンを直して戻ってきて、「これは私個人がやったことで、ここのクルーには何も関係ありません」って頭を下げるのが火野さんの真摯さだよなあと思う。最後まで芯が通ってる。この人がこういう人だから、こんなに愛おしいんだろうな。火野さんはたぶん唯一、一人称が「僕」「俺」「私」って場面によってばらけてる役で、それが尚更感情の揺れを表してていいなって思った。そこに生きてるんだって思うからこそ、観客の心を引き寄せて離さない。

最後、月から地球が出てくる場面を見ながら、火野さんがおだやかな顔をしていて、ああよかった、ってシンプルにそう思ってしまった。火野さんの目に映る宇宙が、憧れたときとそのまま同じに、きれいなものでありますようにって願った。あのひと、幸せにならなきゃだめだよ、ほんとに。なんでここまで感情移入っていうか思い入れ強くなっちゃってるのか自分でもわけわからないけど。

火野さんが大好きでした。大好きです、これからも。

 

 

笑って、泣いて、また笑って、感情が忙しい宇宙旅行でした!

とても楽しい9日間だったなあ。やっぱりレッドシアターが好きだな、と再認識もしました。どこからでも観やすいし。こぢんまりしてて落ち着く。

年末(と言うにはまだ早いけど)にこんなにすてきな舞台に出会えて、幸せだった!またひとつ、推しのお芝居を好きになりました!最高!推しを火野さんにキャスティングしてくれたひとありがとうございます!五体投地

来年のWBBも楽しみです。回替わり特典で配られたカレンダーを眺めながら待とうと思います。

 

 

推しが好きって話

 

 雪ですね。11月って秋だと思ってたけどこのご時世もう冬なんですかね。

 寒いのでおうちに引きこもって推しの過去作品DVDをつらつら見ていたら「あ~好き~!」が募りすぎてしまって、そんなタイミングでこちらのエントリに出会ったので、真似っこしてみたいと思います。

 

yn9m2.hateblo.jp

plus14.hateblo.jp

 

 項目など参考にさせてもらいました! いつも楽しく拝読してます。。

 

 

1.推しの基礎プロフィール

 1979年1月22日生まれの水瓶座O型、175センチ細身!

 毎年恒例のお誕生日イベントが来年は1月18日~22日にザムザ阿佐谷で開催されます!!10回記念のショーもやっちゃったり崎山くんや有澤くんといった人気若手俳優も来ちゃったり、どうなるのかわからなすぎて刺激的かつフレンドリーなイベント!!皆様ぜひ!!!!!!

 推しはこのイベント期間中のお誕生日で38歳になるのですが、見た目と服装が完全にアラフォーじゃないです。若手俳優の括りには絶対入らないけど、28歳くらいに思ってる節はある・・・きちんと大人だし、しっかり物事を見据えてるひとだなあとも思ってますが。私より一回り以上年齢が上なので、友達に推しの年齢を言うと「???」みたいな顔されます。顔を見せると「20代じゃないの!?」って言われます。アンチエイジング恐ろしいですね。

 事務所はラ・セッテ。世界でいちばん好きな事務所です!!好きって言えるほど知ってる事務所もラ・セッテくらいしかないしそんなに詳しいわけじゃないけど!!友達に「津田寛治さんと同じ事務所」と言うと高確率でびっくりされます。忘年会したり、所属俳優さんのお誕生日をお祝いしたり、仲良しであったかいなぁと思います。あとホームページがかっこいい。ブログ更新が楽しみで毎日チェックしちゃいます。

 一人称は「俺」だけどSNSだと「私」になったりたまに「僕」が出てきたり・・・巻き舌気味なので「おれはぁ」って言ったときの「れ」がなんかチャラくて好きです。

 基礎プロフィールかって聞かれると微妙なところだけど、カラオケの十八番は「夜空ノムコウ」!! イベントとかで歌わなきゃいけない場面だとたいていこの曲、なのかなあ? 私は2回だけ生で聴きました。初めて聴いたのは去年末の「さよならブレーメン」のゲスト出演時で、最前ゼロズレだったので戸惑いました・・・音程はふわふわしてたけど声が好きなので嬉しかったな。

 

 

2.推しの容姿

 銀河系でいちばんかっこいいですよね?????

 目は離れててぎょろっと大きい、くっきり二重、鷲鼻、色白でくちびるは薄くて、愛嬌があるから可愛いけど無表情だとめちゃめちゃきれい。悪人面も王子様めいた微笑も似合う。お芝居を売りにしてる役者さんに「顔がかっこいい」って言うのはどうなんだろう・・・と思ってた時期もありますが、かっこいいんだから仕方ないよね!?この世の真理!!!推しの顔がほんとうにほんとうにかっこよくて好きです!!!!!

 もともと小池徹平くんとか二宮和也くんみたいな犬顔が好きだったんだけど、推しを好きになってからは綺麗めのお顔に惹かれるようになった気がする。廣瀬智紀くんとか、佐藤永典くんとか、松田岳くんとか・・・。目の大きいひとが好きなのかなぁ。

 ビジュアルで言うと「冒険者たち」初演のときがかっこよすぎて意味わかんないなと思う。みんな大好きイカサマ、キャラクターもそうだけど、カーキのツナギに金髪にねずみの耳ってずるすぎる。黒髪もさわやかで好きだけど、明るめの髪色似合うから去年今年と見れてるのとっても嬉しいです。基本的にお顔の造形が好きなので髪型はどんなんでもいいのかもしれない。

 足が長くて細いのも好き。タイトなジーパン穿いてると細すぎて心配になってくる。折れそう。すらっと背が高くて舞台映えするよね、175センチって高いのかよくわかんないけどね。

 

 

3.推しの出演作

 基本的にオリジナル作品、ストレート、キャパは120~800。小劇場でもちょっと大きめの劇場でも観られるしチケットも頑張れば前方席とれるし、ファンとしてはとても恵まれた環境だなとしみじみ思います。

 お兄さんといっしょにやってるユニット・WBBの公演が年2回、と思いきや番外公演というものができて今年は3回公演を打ちました。WBBは若手俳優からベテラン俳優まで幅広い年代の役者さんがいっぱい出るし、エンタメ要素が強くて観やすいし、どんなときでもシンプルに楽しめる作品が主なのでもっともっと広まってほしいなぁと思うし、どんどん人気になると思ってます。定期的にやってくれるから嬉しい。推しサイドとお兄さんサイドで分かれてますが、前者は派手なアクションコメディ、後者は丁寧なワンシチュエーションコメディって感じです。推しは自分のサイドだと演出とか脚本に挑戦してくれるので毎回告知を楽しみにしてます、来年はどうなるかなぁ。

 リーダーを務めてる演劇ユニット・*pnish*も去年、今年と本公演を続けてくれてて嬉しい限りです・・・。今年で15周年ということでお誕生日イベント「ハピパニ」も開催されて、映像でしか見たことのなかったダンスやキャラクターを目の当たりにできました。次は20周年のときなのかなぁ。*pnish*でもからっと軽いどたばたコメディを主にやってる、と思うんだけど、去年は「魔王JR」でかなり重厚感のある2.5次元舞台を、今年はコメディ要素もあるけど男くさくて熱い「サムライモード」の再演を渋めにやってたので、方向性も変わってきてるのかなぁと思います。年齢を重ねていろんな作風をいろんな見せ方で提供してくれて、次はどんなものが展開されるのか楽しみです。*pnish*にいるときの推しはボケても拾ってくれるって安心感があるのかほかの現場より自由にのびのびしてる感じがして、なんだか私もほっとします。メンバーもお芝居上手くてやさしくて面白いし、知るたび*pnish*を好きになる・・・。

 今まで演じた役でいちばん好きなのは「アヤカシ奇譚」の安曇優くんで、これに関しては前記事を参照していただきたい。特別です。あと「空飛ぶジョンと萬次郎」の次郎くんとか、「モンスターボックス」の遠藤とか・・・。何かしら陰を負ってる役が好きなのかも。生で観たっていうと、「リバースヒストリカ2016」の秀吉かなぁ。秀吉に関しては役が好きというか、演じてるときの表情が良すぎて胸が熱くなりました。

 好きな作品は「懲悪バスターズ」!推しが作演を務めたこともあって期待していたのだけど、それを大きく上回って楽しすぎて本気でびっくりした。ダンスありアクションありのど派手なステージで、それに加えて悪霊と人間の心の通いあいや「誰かを大切に思うこと」「知りたいと思うこと」っていうお話の底に流れるテーマがあったかくて。推しはロボット役だったんだけど、声発さないのにインパクト抜群だし観に来た友達に「ロボット役上手すぎじゃない!?」って言われたくらい本気ではまり役だった。ロボットがはまり役ってどういうことなのかわかんないけど。

 今年は舞台7本とイベント2本で特に多かった気がするけど、コンスタントにお仕事が詰まってて追っかけ甲斐があるなぁと思う。千秋楽の次の日に顔合わせとか休演日に撮影とかザラにあって本人は大変そうだけど・・・。毎年お誕生日イベントで1年を始められるし、幸福ですね。

 

 

4.推しの脚本・演出

 推しは役者さんだけど、脚本を書くし演出もする。今年は演出作品多かったなぁ。出演もしてたけど。

 推しの書く作品は、とてもやさしいなぁと思う。フィクションの中にすっと一筋だけリアルが混じってたりして、まるっと大団円!って感じではないんだけど。起承転結がはっきりしてて、思いっきり盛り上がるシーンがあったり、見てて置いていかれることがない。丁寧すぎて間延びするシーンもなくはない、と思ってたんだけど、最新の「懲悪バスターズ」はマジでそんなことなかった!!!ダンスとの組み合わせが相性よかったのかな!?天才だって何度も思った!!!!物語を書くときって自分の考えっていうか哲学がすごく表れるから、推しの脚本作品もっと観てみたいなーって思う。

 演出については語るの難しいんだけど、「今観てほしいのはここ!」ってわかりやすいな、とは思う。どこがメインなのかわかんないお芝居ってたまにあるけど、推しの作る舞台でそれは思ったことないなー。ザ・エンタメ!みたいな舞台の演出が多いから、また違った作風のものならそれに合わせた作り方をするんだろうけど。

 推しを見てて、やっぱり演出のお仕事をしたいのかなぁと思う。最近は舞台を作るのが楽しいって先日のトークライブでも言ってたし。私は推しのお芝居が好きだし役者さんとしての推しのファンだから、出演作品をいっぱい観たいなぁとも思っちゃうんだけど・・・。でも結局、推しがやりたいって思ったこととか正しいって選んだものが正解だから、それを応援するしかないんだよね。楽しい作品を作ろうって意識が人一倍高いところが!!好き!!!

 

 

5.推しの良いところ

・熱いところ

 さっきも書いたけど、楽しい作品を作ろうって意識がたぶんとても高くて、「後悔は絶対残るけど、それを少しでも減らせるように、やれることをやる」ってツイートしたり、ひとつでも上に前に進もうとするところ。仕込みとかバラシも手伝いたい、スタッフさんといっしょに舞台を作りたいって言うところも好き。

 「懲悪バスターズ」のアフタートークで土屋さんが語ってたけど、演出家なのに人手が足りないからって転換を手伝ったり他人の分まで苦労を背負い込もうとしたり、そういうとことん自分を追い込んじゃうところ、ストイックなところがすごく心配ですごく好きです。心配なんて不要なんだろうけど。頑張ることができる、ってとても強いと思います。

 

・周りへの感謝を忘れないところ

 先述したようにめちゃめちゃ頑張って作品を作るひとなんですけど、そうやって立った舞台のカーテンコールでは絶対にスタッフさんやキャストさん、観客への感謝を滔々と語るんですよね。自分が苦労したことなんて一言も言わない。演出した作品では特に、周りのひとに助けられました、ご迷惑おかけしました、って言うけど、そういう推しだから周りのひとも助けようって思うんだよ~っていつも泣きたくなる。驕らないしきちんと感謝を言葉にできる推しが誇らしいです。

 

・厳しいところ

 基本的にフレンドリーでにこにこしてていじられキャラな面もあるし今日WBB公式から上がった動画では「親しみやすいひと」ってお題でキャスト内1位になってたような推しなんですけど、立場によってはきちんと叱ったり注意できるのがかっこいいなーって思います。カメラ回ってても注意するしいきなりぶっこむからヒヤッとするときもあるけど。お客さんがお金を払って舞台を観てるって意識がちゃんとある推しだから、毎回安心してチケットを買えます。ありがたや。

 

・ファンを大切にしてくれるところ

 とりあえずD-roomに来てくれ!!!!!!以上!!!!!!!!!!

 

 

6.総括

 ぜんぜん紹介とかじゃないしただ私の思う推しについてをつらつら書いただけの記事になってしまったけど、なんていうか改めて推し最高だな!!!!!!って思いました!!!

 上手い役者さんもかっこいい役者さんもいっぱいいるけど、こんなに好きで1秒も見逃したくない役者さんはやっぱり推しだけなんだよなぁ。推しのファンでよかった~って毎回思う。お芝居もお顔も考え方も行動も話すことも、ぜんぶ好き。嫌いなところとか本気でひとつもないから、もはや「好きなところ:存在」なのかもしれない・・・・・・。

 ちなみに今後演じてほしい役柄は「役者」です。感情を爆発させる間際みたいな顔が抜群に好きなので、そういう熱を秘めた役とかやってほしい!でもどんな役でも嬉しいなぁ、どうしようもないクズみたいな役も見たい。そういう役のいる舞台に立ってる姿想像できないけど。

 日本は早く推しを人間国宝に指定してほしいです!!!!!おわり!!!!!!!!!!

 

 

安曇優くんに向けて

 

 私には、特別な男の子がいる。

 『アヤカシ奇譚』という舞台の主人公、安曇優くんだ。
 優くんはいつでもにかにかと笑っていて、ちょっとばかで、でもとびきりやさしくて、アヤカシハンターから逃げ回るアヤカシを助けてしまう男の子。自らを「アヤカシハンターハンターだ!」と名乗り、ピースを突き出す。
 そんな彼には夢がある。アヤカシと人間が共に生きられる世界を作ること。自分が半妖半人であることから、その愛の架け橋になるんだと信じてやまない。
 跳ねた茶髪と、赤いマフラー、白い服を着た優くんは、舞台という森を駆け回る。2009年の話だ。未来に生きる私は、画面を挟んで彼を見ている。
 優くん、あなたは幸せだっただろうか。

 


 優くんを取り巻くひとびとも個性豊かで、とてもクセが強い。
 若手アヤカシハンターの鏡くんは血気盛んで尖ってるし、その上司かつ天才ハンターである時雨さんは飄々としていてどこか掴めない。優くんを保護している座敷家の当主・童子は優しくも厳しく接してくれるけど、代々保持している「言霊」という秘宝については神経を過敏にさせている。
 そんな人間たちと相対する存在として鎮座するアヤカシ側は、最強のアヤカシ・阿修羅を筆頭に、その部下であるシバ、阿修羅の両腕と、見た目のインパクトも強い面子だ。
 そして優くんは、ハイエナという下級アヤカシに出会う。
 ハイエナは妖力も高くなく、目上の者に媚びへつらうことでなんとか生きているようなアヤカシだ。彼を鏡くんから助けるかたちで知り合った優くんは、少しずつ交流を深めていくこととなる。
 アヤカシも人間も守ろうと奔走する優くんは、ひょんなことから自分の出生の秘密を知ってしまう。アヤカシと人間の子どもだと思っていたその身は、言霊の霊力によって人工的に作られた産物だったのだ。
 動揺して逃げる優くんを助けたのはハイエナの言葉だった。なんとか持ち直してまたアヤカシハンターハンターとして立ち上がった優くんは、阿修羅の暴動を止めるため走り出す。
 物語はそして、優くんの悲しくてやさしい選択で幕を閉じる。友達を救うため、愛の架け橋になるため、きっといろんな理由で、優くんはその道を選んだ。でも何も言わない。ただいつものピースだけを残して、消えていく。彼らの前からも、私たちの前からも。
 優くんはもうどこにもいない。

 


 私がこのアヤカシ奇譚という作品をずっとずっと大切に特別に思っているのは、優くんに怒り続けてるからかもしれない。
 だって、こんなにずるい消え方ってない。一方的に決断して、みんなを守った気になっているのか。残された童子はどうするんだ、優くんを「家族だ」って言ってたのに。
 腹立たしくて、悲しくて、でもこういう選択をしてしまう優くんだからきっとこんなに愛おしくて、悔しい。
 優くんはアヤカシと人間が共存できる世界を何より望んでたから、その夢が叶ってよかったのだろう。この先、誰の「唯一」にもなれないとしても、心を通わせる相手を見つけられないとしても。
 でも、優くんはもうひとりじゃないのかな、とも思う。アヤカシでも人間でもない中途半端な存在として悩んでた優くんのアイデンティティーの確立方法は「アヤカシハンターハンター」を名乗ることだったけど、それもきちんと全うできてるとは言えなくて。ただ、これからはそんな心配はしなくていい。優くんはどこにもいないけど、きっとどこにでもいる。もう不安で寂しい気持ちになることはないのかな。どうだろう?

 


 いつかタイムマシンが開発されたら、私はぜったいに2009年1月25日に帰る。シアターサンモールで当日券を買って、優くんの最後の日に、優くんに会いに行く。どんなに遠くの席でも端っこでもいいから、一目会いたい。再演じゃなくて、あのときの優くんがいい。
 って言いつつも、もし万が一再演したら通っちゃうんだろうな。そうしたら、あの終わり方だけは変えないでほしいな。大嫌いで大好きなラストシーン。そらで台詞が言えるほど何回も何回も観た、優くんの最後。


 優くんは、幸せだろうか。
 笑ってピースする姿が、不幸そうには見えなかったけど。あの物語が終わったあと、優くんは幸せになれてるだろうか。フィクションの世界に尋ねても無駄なことはわかってるけど、それでも願わずにいられない。
 私は今日も、8年後のこの世界から、あのやさしい男の子を想っている。優くんの時がもう進まなくても、何度だって立ち返って会いに行こう。
 ずっとずっと、私の特別でいてほしい。

 

 

懲悪バスターズ 後夜祭

 

9月下旬、懲悪バスターズのDVDが届いた。

5月末に公演が終わってから首を長くして待っていたそのDVDだったが、実は観るのが怖くもあった。

私はもともと、舞台は生で観たい派である。いや、みんなそうだと思うんだけど、私の場合は、実際に劇場で観た舞台をDVDで観ると拍子抜けしてしまうことが多くて、それが怖いのだ。

この音楽はこんなに綺麗に嵌っていたっけ? このキャラクターはこんなにずっとキマっていたっけ? この色は、この照明は、この台詞は、こんなに遠かったっけ?

本来なまものであるはずの舞台が映像記録として残るのは、素直に嬉しい。何度も何度も観たいという気持ちを満たしてくれるし、リアルタイムじゃ気付かなかった表情や動きを発見できることもある。もう公演期間が終わってしまった過去の作品を追えるのも魅力的だ。

でも、カメラを通して観ると、あの日あのとき劇場で感じた痺れだとか興奮だとか高揚がどこか遠いものに感じてしまって、舞台を観た記憶が思い出や記録に変わってしまう感覚がして、なんだかさみしくなってしまう。

だから、ちょっと怖かった。宅配物を受け取った手は少しだけ震えていて、でもビニールを破るとやっぱり心は疾って、サムライモードの公演期間中だったから控えようと思ってたのに我慢できなくて、つい再生してしまった。

どうかあの日々が風化しませんように、と願いながら、ゆびさきに力をこめる。

 

 

私は、懲悪バスターズのあたたかくてやさしい物語が好きだった。

キャラクターそれぞれがみんな好きだったし、音楽が好きで、セットが好きで、ダンスが好きで、空気が好きで、日替わりの台詞や客席降りの自由さが好きで、カーテンコールで噴射される紙吹雪が好きで、舞う紙吹雪を見上げてるキャストさんたちが好きで、その光景が好きで、なんかもう、ばかみたいに、ぜんぶが好きだった。

懐かしいそれらは、余すことなく隅々まで、DVDの中に生きていた。

私の心配や不安なんて吹き飛ばすみたいに、彼らは鮮やかにそこに立っていた。カメラがあるからなんなのって笑うみたいに、画面の向こうから私を見ていた。

もちろん、映ってなくて悔しいって思った場面もあった。音楽だって当たり前に劇場で聞いた方が迫力があったし、ダンスや殺陣も目の前で観たあの臨場感には勝てない。

だけど、私があの日々に打ちこまれた熱は、絶対に消えてなかった。

オープニング、モイモンの誘導で悪霊たちが出てくるシーン。大好きだったあの場面ではやっぱり鳥肌が立ったし、レイヴンのあひる口は可愛くて笑ってしまったし、高坂の「舘合さーん!」は抜群にのびやかだった。

大好きだったあれもこれも詰まっていて、気づいたら画面を観ながら泣いていた。劇場で何回も泣いたくせに、飽きもせず涙が出た。エンディングダンスを観ながらひとしきり泣いて、エンドロールの「作・演出 佐野大樹」の文字でまた泣いた。明らかに泣きすぎだ。意味がわからない。

笑っちゃうくらいに大好きで、泣けるくらい愛しい作品だった。

 

 

脚本と、演出と、プロデュースと、それに加えてオーメンという役でダンスにも殺陣にも参加していた大樹っちゃんに、このひとは今どれくらいの重さのものを背負ってるんだろうって苦しくなった初日をふと思い出した。

神戸の大千秋楽のあと書かれたブログを、今でもたまに読み返す。

つらかったことや悔しい思いを乗り越えて作られたこの作品は、ツイッターでの評判もよく、たくさんのひとを笑顔にしてくれた、と私は思っている。

そんな笑い声を聞いて、笑顔を見て、「よかった」と大樹っちゃんが思ってくれたことに、私も「よかった」と思った。頑張ってよかったとか、喜んでもらえてよかったとか、たぶんいろんな気持ちが詰まっているであろうこの一言に、なぜか私が救われてしまった。

いちばん先頭で苦労をした作品のカーテンコールで感謝の言葉を滔々と述べる姿に、誇らしい、と思わないはずがない。そういうところが好きだってあの日も思ったし、DVDで観たときも同じように思った。

どうか、大樹っちゃんにとっても懲悪バスターズが大切な作品であってほしい。

 

 

 

DVDを観終わって、やっと、終わった、と思った。

去年のネバー×ヒーローの東京千秋楽から始まった私の懲悪バスターズは、やっときちんと、心のなかに嵌ってくれた。パズルの最後のピースを埋めたみたいな気分だった。

終わるって、無くなるとか置いてくとかそういうことではなくて、これから先いっしょに生きていく覚悟を決めることでもあるんだなぁって思った。その場にとどまるんじゃなくて、歩いていく。

私はたぶん、一生、懲悪バスターズという作品を心のなかに嵌めながら進んでいくんだと思う。

誰がなんと言ってもこの作品は面白くて、かっこよくて、かわいくて、やさしくて、あったかくて、刺激的で、ポップで、元気をくれる、とびっきりの最高傑作だ!

懲悪バスターズに出会えてよかった。出会わせてくれてありがとう。

大好きです、ずっと。

 

 

サムライモード 感想

 

*pnish* vol.15 『サムライモード』

期間:9月24日~27日(東京)、10月1・2日(神戸)

劇場:サンシャイン劇場新神戸オリエンタル劇場

あらすじ(公式サイトより):

いつかの戦国の世。
「伊那家」が「羽生家」によって滅ぼされ、
伊那家を支える二将、シスイとサイガが野に散って行くところから、全ては始まった。

この二人を捕らえるよう命を受けたのが、
羽生家の次男、謀反の気があると噂されている凌明。

任務を遂行し、当主である兄からの疑いを晴らそうと意気込む凌明は、
先の戦いで捕らわれていたシスイの従者、ガラクシャに近付くが…。

 

 

さて感想です。

サムライモードと言えば、*pnish*の代表作といっても過言ではないのではないだろうか。14作品ある本公演の中でもサムライモードがいちばん好きという声はよく聞くし、私もストーリーの完成度で言うと一、二を争う作品だと思う。

*pnish*の持ち味であるわかりやすいギャグやどたばた活劇を上手く男っぽい熱で包みこみ、ドラマ性を高くしたサムライモードは、2008年の初演から絶大な人気を誇る。この作品を15周年という節目に再演するという選択をした*pnish*と、そんな彼らのこの15年の演劇界での歩みをサムライたちの生き様と重ね合わせたという今回演出を手がけた鈴木勝秀さん。そして個性豊かな客演陣を迎え、新しく生まれ変わったサムライモードがそこにはあった。

遠い未来。過去のどこかに似た、遠い未来。私たちは、突如としてそんなふわふわと曖昧な世界に放り込まれる。え?サムライモードって時代劇でしょう?ゲネプロの写真を見たときから飛んでいたハテナマークが、佐藤永典くん演じる凌明の叫びによって回収されていく。

がんがん容赦なく鳴り響く爆音、刀を振り回す侍たちにはそぐわない、けれどこのパラレルワールドに生きる『サムライ』たちには不思議なほどぴったりと嵌る洋楽と、恐ろしく美しい照明。あやふやな情報しか与えられていないフィールドなのに確かにびしっと芯が通っているのは、登場人物たちの持つ信念が揺らがないから。

この世界に、余計なものなんてひとつもない。ぜんぶ削ぎ落として、苦しくなるくらいの取捨選択をして、それで初めて、みんながそこに立っている。

シンプルで、まっすぐ。私はこの作品を、美しい、と思いました。

 

 

■サイガ様に見る愛と希望

サイガ様に愛とか希望とかそんなチープな言葉を遣うのは憚られるのだけど、このぺらっぺらに使い古されて軽そうに見えるくせにしっかり光を届けちゃう感じがちょっと私の思うサイガ様のイメージと被る、ような気もする。

まず、サイガ様を語る上で欠かせないツイートがある。

 

演出のスズカツさんによる、初日前日のツイート。

この引用されている2枚の絵は、イギリスの覆面芸術家・Banksyによって描かれた壁画だ。反戦の意味が込められたイラスト。「愛こそ答えだ」という文言と、火薬瓶の代わりに花束を投げようとするギャング。

サイガ様は、銃に花を仕込む。それを発砲し、花が出てきたことに理解が追いついていない相手に「笑えるだろ?」と問いかける。常に飄々としていて余裕を崩さないサイガ様の揺るがない信念がそこにはあるのだろう。

初日、いちばん印象に残った台詞は、ガラクシャがサイガ様に向けた「あなたは人を撃たない!」だった。トラジを人質にとったサイガ様がシスイ様の解放を迫るシーン、初演では「あなたはそういう人だ」と言われていた。無益な殺しを避ける、というサイガ様のアイデンティティは変わらないが、それが今回は強調されていたように感じる。稽古の最初の段階では「あなたは人を撃てない」だったこの台詞が、ガラクシャを演じる土屋さんの判断で「撃たない」に変わったそうで、この一文字の改変がサイガ様の根幹を作ったのではないか、と私は勝手に思っている。

サイガ様は、撃てないんじゃない、撃たないのだ。できないから選ばないんじゃなくて、絶やさない笑顔の裏側にひとつ貫いているサイガ様なりの武士道が、人を殺さないという選択を常にしている。

タンバの台詞で「シスイサイガのふたりといいお前といい、もっと楽に生きられんのか」っていうのがあったんだけど、私はここでサイガ様が並んだのがちょっと驚きで。単純に羽生家に歯向かうなんていうバカみたいな真似をしてるのがタンバには「難儀な生き方だなあ」と思わせてるんだろうけど、なんていうか、シスイ様を不器用な男だって思ってるサイガ様も、器用なひとではないんじゃないかなぁなんて思ったりした。人生を常に楽しく捉えようとするサイガ様だから生きづらさは感じてないだろうけど。

「人を殺すことはしない、だけど戦場に身を置く」ってはたから見るとものすごくつらそうだし、やめちゃいなよって言いたくなるんだけど、たぶんそうじゃないんだよね。サイガ様は「人を殺したくない」じゃなくて「人を殺さない」だし、ここにネガティブな要素はきっとひとつもない。人を殺すのは「面白くない」からっていう、シンプルな考えなのかなって思う。

ただ、どうしても戦場って人を傷つけて傷つけられる場所だからそういう暗さが付きまといがちで、そんな場で手品みたいに花束を次々と出して「どうだ~!」なんて両手広げて笑うサイガ様は、希望のひとなんじゃないかなぁと思う。本当にチープなんだけど、この作品に関しては、こういう良い意味で軽くて明るい単語を遣ってみたい気がする。綺麗事だ、くだらないって切り捨てそうになるものを掬いあげてくれるのが、*pnish*だったりWBBのお芝居だなあ、と私は常々思っています。

実は、初演の映像を観たとき、サイガ様って冷たいひとなんじゃないかと思った。自分にとっての利益で動くひとというか。なんでそう感じたのかは覚えてないんだけど、フラットに見えて付け入る隙を与えないひとだ、と思っていた。

それが、今回のサイガ様を観たらがらっとイメージが変わってしまった。サイガ様は頭がいいひとだから伊那家の上様の心が弱すぎて戦国の世を渡っていけないこともきっと早くから悟っていたし、賢明の策略によって遠ざけられていくシスイ様をすぐ近くで見ていて。口ぶりからして上様ひいては伊那家への情や忠誠心ってあまり高くないような気がするし争いの無益さだって知ってるはずのサイガ様がどうして一揆を起こすんだろうって不思議だったんだけど、自分にはない忠義心と圧倒的な強さを持つシスイ様のそばがいちばん「面白い」って判断したからなのかなぁ。たぶん、シスイ様の強さを誰よりも信じてるのってサイガ様なんだよなぁ。「こいつは強いよ、たぶんこの世でいちばん強いと思うけど大丈夫?」っていう台詞、いろんなものを疑ったり小さな引っかかりさえも逃さないサイガ様が、いちばんだって断言してるのが好き。

このふたりの関係性を表すシーンといえば、「どう思う? 我らがやっていることだ」ってシスイ様が尋ねるところだと思う。どんなに兵力を膨らませたって一揆軍で羽生を打ち滅ぼすなんて到底無理で、それでも何回も何回も繰り返し戦を起こす、その無益さなんて百も承知のシスイ様が、サイガ様にだけ答えを求める。サムライとしての揺るぎなき信念を持って多くの人々に憧れの対象として崇拝されて、実際剣の腕だけじゃなく精神的にもおそろしく強いひとなんだろうけど、強いからって傷つかないわけじゃないんだよね。心の弱かった上様を「だが、お優しい方であった」って謀反を疑われて遠ざけられてもなおそう言えるシスイ様は、きちんと傷つくことのできる、悲しむことのできる、心のやわらかいひとだったのかなぁって思う。そんなシスイ様の矛盾だったり葛藤をきっと知っていて、サイガ様はそこに面白さを見出して受け入れて後押ししてるっていうのが、このふたりの確かな信頼だったり、甘ったるさのない情なのかなぁ。

で、サイガ様を取り巻くひとといえば忘れちゃいけないのがナミキヨ。客席降りでの日替わりシーンが毎回毎回過激すぎて、尊敬の念をこめてナミキヨ先輩って呼んでました。公演期間中、ずっとツイッターのプロフィール欄を「♡三度の飯よりサイガ様♡」にしていたんですが、これもナミキヨを演じていた崎山つばささんがDeviewのインタビューで答えていたコメントから引用させていただいたものです。このフレーズ性の高さ、声に出して読みたい日本語すぎる。

「我が主サイガ様も、シスイ様に負けず劣らずのお方・・・!」と宙に手を伸ばしてみたり、サイガ様の銃から飛び出した花に嬉しそうな顔をしたり、覆面剣士とシスイ様が戦っているときも刀を抜いてサイガ様を守っていたり、頭をなでられてへにゃっと笑ったり、サイガ様へのあふれんばかりの愛と忠義心を持っていたナミキヨ。でも自分の慕うサイガ様に恥ずかしくないよう体力づくりしたり鍛錬を積んでる様子が見てとれて好感が持てました・・・ゴールデンレトリーバーみたいでとっても可愛いのに、ガラクシャと戦ってるときは手のひらに唾吐いて「死ね!!」って叫んだり、ワイルドな面も見せてくれるギャップにときめいたなぁ。そんなナミキヨが自分の指示を受けて走っていく後ろ姿にふっと笑みをこぼすサイガ様も、あー大切だし信頼してるんだなぁって感じられてよかった。とても明るくて、わかりやすくて、でも強い敬愛で繋がってる主従コンビだなぁと思いました。日替わりの客席降り、私は肘としりとりが好きでした!レポはこちら!

 ナミキヨ先輩と居酒屋オールナイトで語りたいし「サイガ様のすてきなところ」っていうお題で古今東西山手線ゲームしたいです!!!!!

長々と語ってしまったけれど、サイガ様の存在は希望ってことです。私はやっぱりサイガ様がいちばん、めちゃめちゃに好きなので、これから羽生家に仕えるっていう選択をしたその先の未来が明るいものであればいいなぁとおもう。おどけて笑ったり、部下にやさしい表情を向けたり、ぎらぎら目を輝かせて駆け出したり、戦友の生きていく道を何も言わず受け止めたり。そんなサイガ様のこれからが、ずうっとずうっと面白いものであればいいなーなんて思ってるし、きっとこの人なら自分の手で日常を彩っていくんだろうと信じてもいる。

思いがけず、本当に入れ込んでしまった。サイガ様に出会えてよかったです。

 

 

 ■凌明とガラクシャが持つ天秤

シスイ様とサイガ様を捕らえるため行動を共にすることになったこのふたりは、どちらも天秤を持っていたように思える。しかも、最初からどちらを切り捨てるか決まっている天秤だ。それぞれの守らなくてはならないものと、お互いの存在。

ガラクシャにとっては主であるシスイ様が何より大切にすべき存在、というか自分の根幹にあるひとで、そのひとの復讐を終わらせるために凌明を裏切る覚悟をする。でもやっぱり心のどこかで凌明を大切に思ってしまって、一度は「お前とは戦いたくねえ」ってぶつかることを放棄しようとする。このときの「ガラクシャ!」って呼ぶ凌明の声が切なかったなあ。この時点でまだガラクシャは凌明を下に見てるっていうか、ただの人のいい甘ったれ、腑抜けだっていう意識が少なからずあると思ってて、でもそれが「戦いてえ」って思うまでに変化するって革命的だったんじゃないかなあ。ずっとシスイ様につき従ってきたガラクシャが、頂点に立つサムライと同等の立場で戦う未来を選ぶってよっぽどだし、この選択を掴ませたのは凌明なわけで。無理やり自分のいるフィールドまでガラクシャを引き上げたみたいな感じすらある。

凌明は強かで、狡猾で、でもすごくまっすぐ前を見る、潔いサムライだったなあと思います。前半はワインを両手で抱えながら走ってきたり「あれほどの武人が自ら名前を汚してるっていうのに平気なんだ・・・?」って悲しそうな声を出したりハイパー可愛くてキーホルダーにして持ち歩きたいくらいだったのに、後半では凌明が吼えるたび空気がびりびり震えてびっくりした。これはもうさとちゃん凄いとしか言えない。個人的には、プライベートで仲の良い大樹っちゃんとさとちゃんがサイガ様と凌明として腹の探り合いをしてる場面を観られたことに胸が熱くなりました。

最初からぜんぶ凌明が仕組んでいたことで、それはそうなんだけど、「お前らと一緒にいると蕎麦食うのも一苦労だな」って呆れ顔のガラクシャに「でも楽しいでしょ?」って笑ったのは嘘じゃないって思いたいし、この会話してるふたりはただの友達みたいですごく好きだったんだよなあ。これはただの妄想というか願望なんだけど、タンバの寺から捜索に出て夜更けにトラジに農民たちの話を聞かされるまで、凌明も心のどこかでちょっとだけ、このままサイガ様とシスイ様が見つからなくてもいいかもって思ってたんじゃないかなあ・・・。そうしたら凌明はガラクシャと友達のまま、日常は変わらないまま。いつか兄上もわかってくれるかも、なんて。でものっぴきならない現状を聞いて、それじゃだめだって覚悟を決めたのかなーと思う。この話の直後に意を決したみたいな顔でガラクシャに「隠してることを教えてくれよ」って迫るのが印象的でした。大切なものをどちらも手放さずにいることなんてできない、どうしても叶えたい夢があるなら何かを切り捨てなきゃいけない。「言っただろう!国を治めるためには、ときには非情さも必要だって」 っていうガラクシャに向けた叫びは、自分自身にも言い聞かせてたのかなあ。

ずっと討つ機会を狙っていた兄が目の前で自害の道を選んだとき、凌明はどんな気持ちだったんだろう。「兄上!!」って叫んだあの声からは喜びなんか一切感じられなくて、兄弟間で玉座を争うご時世ではあってもきちんと情が流れていたんじゃないかなって信じたくなる。賢明は凌明について「まるっきりの馬鹿であればよかったものを!」って言ってたけど、私は賢明こそ馬鹿だったらよかったのにって思った。ただ威張り散らすだけの、自分と弟の力の差すらわからないようなだめな殿様。そしたら、こんな風に怯えて虚勢を張ることも、自分のいちばんの部下すら疑うこともなかったんじゃないかなあ。周りの評価も、父上からの目も、ほしくてたまらない功績も、ぜんぶ軽々と持っていく弟に、賢明はどれほど苦しめられていたんだろう。最期「地獄で見ておるぞ」って笑ったのを見て、ああこのひとはやっと解放されたんだって思った。あんな顔で笑えるし、部下のために戦えるし、根っこはやさしいひとなんじゃないかな。ただ劣等感で目隠しされていて、遠回りが多かったけど。もうそれは取り返しのつかないことだったけど。賢明さまが幸せになれる世界線に行きたいです。

演説の熱っぽさと、そのあとのガラクシャに向ける声の底冷えするような平淡さのギャップが凌明の貫録を引き立てていたように思う。「やるじゃねえか、りょうのすけ!」って言うガラクシャに「私の名は凌明だ」 って訂正するシーン、サムライモードの劇中で一、二を争うくらい好きだったかも。こうやって言うことで、凌明はもう二度と団子屋の三男坊には戻れなくなったんだよね。自分でその道を完全に断った瞬間というか。でも、ガラクシャはそのあとも「俺は、りょうのすけと戦いてえ」って言う。凌明が切り捨てたものを、拾ってしまう。こうやって呼ぶことで、ガラクシャと凌明・・・りょうのすけが一緒にいた時間は嘘じゃなくなったというか。このふたりは同じように天秤を持って出会って、凌明が片方を掴むために片方を捨てたのに対して、ガラクシャは一度捨てかけたものを凌明の分まで掬い上げて、再会のときまで抱え続ける選択をしたんだなあって思う。あのあと橘からガラクシャのことを聞いた凌明は、「ガラクシャらしい」って笑うんだろうか。

 

 

■4人でのラストシーン

初演と大きく変わった点といえば、あのラストシーンだろう。

トラジとナミキヨの後処理はされず、橘がガラクシャについていくという設定も消えていた。桜の花びらが落ちる舞台上には、ガラクシャ、橘、シスイ様、サイガ様という、*pnish*の4人のみ。*pnish*が思いっきり目立つ!という作品ではない今作だが、それでもはっきりと、この舞台は*pnish*という演劇ユニットの、15周年の本公演なのだと思い知らされる。私はそれがなんだか嬉しかった。ゲストの俳優さんたちのファンの方々がどう思ったかはわからないけれど、そういう選択をしてくれたこと、4人だけの終わり方をスズカツさんが示してくれたことを、彼らのファンとしてとても嬉しく思った。私はこの劇場に、*pnish*を観に来た。彼らが責任を背負う舞台を観に来たんだって実感できて、意味がわからないくらい感動した。

春は雪溶けの季節だけれど、あの桜が降り注ぐなかで、彼らの凝り固まった心がほぐれていたらいいなぁと思った。死を覚悟していたのに響いたのは間抜けな音で、ぽかんと驚いていたサイガ様やガラクシャが愛おしかったし、無表情を少し崩して「なぜ助けた・・・!」って悔しそうにするシスイ様は誇り高くて、涼しげな顔をする橘は最高にかっこよかった。薄紅色の花びらが舞い降りる様子を見つめるサイガ様がめちゃめちゃに美しくてこの瞬間を今すぐ切り取りたいって毎回願っていたんだけど、その悲願が10月31日までアニメイトAKIBAガールズステーションさんで叶っているので皆さん行ったほうがいいです!!!!宣伝です!!!!!!あのパネル売ってほしい!!!!!!!!!!!!

ラストシーンといえば、シスイ様とガラクシャだなぁ。「長い間放っておいてすまなかった、辛かっただろう」って語りかけたあの言葉は、謀反を疑われて上様に遠ざけられてしまった自分とガラクシャを重ね合わせたのかなあと少し思った。それまでの切羽詰まったみたいな厳しさがすっかり溶けてやわらかくなった表情と声が本当にきれいで、がくんと膝を折るガラクシャの姿に涙が出た。シスイ様を信じて、救いたくてここまで戦ってきて、最後の最後にあんなふうに声をかけてもらって、この数秒でガラクシャのこれまでは報われたし、この一言がこれからのガラクシャを生かすんだ、と思った。シスイ様とガラクシャは言葉こそあまり交わさないし同じ空間にいる時間もほかの主従に比べて少ないんだけど、それでもどこにも負けないくらいの繋がりの深さを見せつけられた気がする。相手の存在を常に感じているというか。もしサムライモードの続編があるなら、シスイ様の愛刀・童子切安綱がガラクシャの手に渡ってほしいな。鬼みたいに強い男が鬼斬りの刀を振るうところが見たい。

サイガ様と橘が下手、シスイ様が上手、ガラクシャが中央にばらばらに散っていくのがいいなぁと思う。羽生家に仕えてまた戦や政治と隣り合わせの道を選んだサイガ様と、これまで通り凌明に従う橘、タンバとともに仏門に入ってもう戦とは関わらないことを決めたシスイ様、そして、誰かのそばを選ばずにひとりっきりで駆けていったガラクシャ。サイガ様がシスイ様の仏門に入る旨を聞いてるときにそっと背中を向けるのが印象的だったな、そのあと橘についていくときもシスイ様はサイガ様を目で追うのに一瞥もくれなかったり。でもそれはシスイ様への興味を失ったわけじゃなくて、サイガ様なりの別離の仕方なんだなって思えた。サイガ様はシスイ様に「やっと憑き物が落ちたか」って言うけど、おだやかな表情で戦友の選択を受け入れるサイガ様も、何か楽になったのかもしれない。そうだといいな。

オープニングとエンディング、同じ曲の同じ盛り上がりで同じようにガラクシャが一歩踏み出すんだけど、敵に捕まることを受け入れて座り込むオープニングに対して、エンディングではそのままなにかを決意したように観客に背を向けて走り出すのが最高だったなあ。不自由と自由、その対比。もうひとつ、「命尽きるまで戦い抜きます!」っていう台詞、冒頭では討ち死にすることを目的に戦うんだけど、最後は生きるために戦うんだよね。同じ言葉なのに響き方がぜんぜん違う。隣にいるシスイ様とサイガ様の死への意識もまるっと違うから余計にガラクシャの台詞が胸を打つ。私はサイガ様が死ぬほど好きなんだけど、それでも、この話はガラクシャの物語だ、と思う。みんなみんな、ガラクシャによって救われてる。ガラクシャを演じたのが土屋さんでよかったなぁ。

 

 

 

最後に。

サムライモードは、この15年間、演劇界を生きてきた*pnish*の面々の生き様と被るところがあると、神戸1日目ソワレ公演のアフタートークでスズカツさんがおっしゃっていた。自分なりの正義を持って、それを貫き通すためにひたすら走って、その道を信じて、突き進んで、誰かを笑顔にするためだったりなにかを守るためだったり。男らしさと笑いとかっこよさと、一本芯のとおった骨太なこの作品は、確かに、私が*pnish*の魅力として数え上げたいものがぜんぶ詰まっているような気がする。

私は、この先もずっとずっと、全力で舞台上を生きていくであろう*pnish*をこの目で観ていきたい。森山栄治さんと、鷲尾昇さんと、土屋佑壱さんと、佐野大樹さんが大好きだ。そう改めて思わせてくれた今回の本公演が、とても大切です。

改めまして、*pnish*15周年おめでとうございます。これからもたくさんのひとに愛されて、たくさんのひとを楽しませて、4人で顔を見合わせて笑ってくれますように。

*pnish*の未来が明るいものであることを、信じて、祈っています。

 

 

リバースヒストリカ2016 感想

 

期間:7月27日~31日

劇場:品川プリンスホテル クラブeX

あらすじ(公式サイトより):

戦国時代を舞台にした自主制作映画を撮影すべく集まったスタッフ・出演者たち。
お祓いに現れたのは祈祷師…ではなく霊媒師??
ひょんなことから明智光秀を現世に降臨させてしまい、事態は思わぬ展開に・・・。
光秀に立ち向かうべく、撮影クルーが取った行動が戦国事変に拍車をかける!!

天下を獲らんと暴れる武将!
立ち向かうは撮影クルー!?
敵味方入り乱れる騒乱の行く末は・・・!?

 

 

さて感想です。

まず、このリバヒスは何回も再演されてる作品で私も3種類くらい(映像ですが)観ているので、比較しつつ語っていくのが常套かと思います。でも、公演期間を終えてみて、今回は独立したものとして扱いたいなという気持ちが芽生えました。

ということで、過去のリバヒスとの相違点などは特に語りません!

 

このお話って、観るひとの思想とか好みとか気持ちのタイミングによって感じ方がころころ変わる作品なんじゃないかなぁと思う。

主人公は中島なんだけど、その中島が戦国武将たちにどきどきしながらカメラを構えてこの様子を撮影してる、ちょっと俯瞰的な、観客サイドの人間だからかな。信長が「猿が上か、余の技量が上か・・・楽しみにしておるぞ!」って去っていくシーン、中島が小さく「かっけー・・・」って呟くんだけど、毎回めっちゃわかるって思ってたし、なんなら「あれ?私の心の声が口に出た?」って一瞬びびってた。

 

で、私にとっては、秀吉の物語でした。信長を恐れ憧れて、天下人としてのプライドと虚しさを持ち、お調子者でへらへら笑ってると思ったらふと苦しそうに顔をゆがめる、最高にかっこいいおじいちゃん。

私はもともと秀吉を演じてる佐野大樹さんのファンなんですけど、もし知らなかったとしてもこの作品でファンになってたと思う。それくらい大好きで心揺さぶられる役でした。

秀吉の好きなところは、自分が天下を獲るために光秀を騙したって自覚がきちんとあるところ。その上で、それが最善策だったって思ってるところ。光秀や朋希に責められても信長をただ討つだけじゃだめだったんだって語って「それが戦国の世じゃ」ってぴしゃりと言い放って、でも朋希に「あんたを少しでも凄いやつだって思った俺がバカみたいだよ」って言われたら少し驚いた顔をしたり、中島に擁護されても「事はそう単純ではないわい」ってその場から去ったり、どうしようもなく人間らしい矛盾や心の揺れがあるところ。

百姓に生まれつきながらも戦国時代を生き抜いて天下を獲るために策略をぐるぐると巡らして、複雑な想いをたくさん抱えた秀吉が、相手を良い人か悪い人かっていうシンプルな分け方をする朋希に出会って、その若くて力強くてまっすぐな言葉や姿勢に触れることで、少しでも心がほぐれてたらいいなぁ。秀吉と朋希の関係を、10個も年の離れた大樹っちゃんと高崎くんで観られてよかったなと思う。若い撮影クルー組の中に大樹っちゃんがいる今回のリバヒス、とてもしっくりきた。

「露と落ち露に消えにし~」って辞世の句を秀吉が詠むシーンがいちばん切なかった。儚い栄華であったなぁ、って意味のこの句を、憑依というかたちではあるけどこの世に舞い戻ってきた秀吉が信長相手に詠むのが苦しい。後一歩のところで天下を逃していまだに執着している信長よりも、光秀を騙してまで天下を獲ったのにその夢の儚さを知ってしまった秀吉の方が、もう1度蘇ってしまったという点では不幸というか、抱える苦しみがいっぱいあるんじゃないかなぁ。このシーンでのこの句は天下人になった自分だけではなくて、現代で天下を獲ろうとしてる信長にも向けているのかな。悟ってしまう、ってどんなに絶望するものだろう。

自分のしたことを肯定しながら、でも光秀に対して罪悪感や謝罪の気持ちも持ちながら、そんな秀吉が、「自分の意思でございます」って信長に訴える光秀の声を聞くのはどんな気持ちだったんだろう。信長の力に圧倒されていろんなもの背負って戦って苦しそうに俯いて、でも、本能寺のときも秀吉に騙されたんじゃなくて自分の意思で上様を討ったのだという言葉にハッと顔を上げた秀吉の表情を今でも思い出せる。

「おぬしに泣き顔は似合わん、いつでも笑っておれ」っていう光秀の言葉の厳しさと声の優しさが好きだったし、そこで初日は笑ってたと思うんだけど後半になるにつれて泣いてるみたいな呻き声を漏らしたり顔を伏せる秀吉がすごくすごく愛おしくて。秀吉は救われたんだろうか。許すとか許さないとかそういう話ではないけど、光秀と秀吉の双方の心の奥底にあったわだかまりが、少しでもほぐれていればいいな、と思う。

ラストシーンで信長に地面に叩きつけられて「さて、何とするのだ!」って吠えられた秀吉が「お供致します!!」って叫び返すの、最高としか言えない。天下を獲ったことを朋希にばらされて焦って笑いながらぺこぺこしたり、睨まれて縮こまったり、でも信長の体が虚弱であることを知ってがんがん攻撃仕掛ける強かさも見せつつ、最後はやっぱり「上様の家臣」になっちゃうんだよね。いま書いてて思ったけど、あの中で天下人は秀吉しかいないし、「天下人」の顔と「家臣」の顔を両方兼ねてるのも秀吉だけなんだなぁ。信長への呼び名が3種類くらいあって、その中でも「上様」は日本でたったひとりいちばん偉い人にしか使わないんだって話がアフタートークで出ていたけど、秀吉は自身が天下人になって死んだあとも、信長に会えば彼を「上様」とためらいなく呼ぶんだなって刷り込まれた上下関係を感じた。

こんな感じで秀吉に対してはシリアスな面に心掴まれたんですけど、これだけ複雑でかっこよくて苦しいのに自動車に乗りたがって駄々をこねたり見慣れない洋服や靴に目をきらきらさせたり中島の言うこと信じて褒美を取らせようとしたり可愛いところもいっぱいあって、かと思えばまた軽やかに飛び跳ねたりでんぐり返しで受身とったりするからずるいなあと思います! 秀吉おじいちゃん、ずっと背中丸めてるのに光秀と本能寺のときの話するときはグッと背すじを伸ばしててときめきました!

 

 

秀吉だけでめちゃめちゃ語ってしまったんですけど、他の登場人物もみんな大好きなのでひとりひとりコメントしていきます。

 

まず、中島。

小笠原さん、ハマり役だったな~! 秀吉に無礼な態度をとる朋希を必死に庇うのにぜんぜん言うこと聞いてくれなくて「お前、もうっ庇いきれんぞっ・・・切腹しろ!腹を切れ!しねっ!」ってごろごろのたうち回るところと、蘭丸の美しさ伝説を聞くくだりの「だから向こうで座って聞くっつってんだろ!やっちまうぞ!」が好きです。緩急の付け方が上手すぎて何回聞いても笑ってしまう。ツボ。すべてにおいて楽観的だし適当だしなんだか可哀想なんだけど、武将が出てくるたびにテンション上がっちゃうのが可愛いなあと思った。中島が舞台上にいるとほっとする。

信長・大塚。

大塚のときの小動物のような愛らしさから一変、信長めっちゃ怖かった。浜崎(光秀)捜索中に木刀を構えた大塚が肩を固くしてきょときょと周りを窺ってたのと同じ場所で、信長がスッと立ちながら確認するみたいにゆっくり手を握ったり開いたりしてて、数分前とのギャップに目を奪われてしまった・・・。大塚、浜崎に憧れてるというか懐いてる感じがして可愛い。信長も、光秀や秀吉とはまた違った意味でかわいそうで悲しいなぁと思った。たくさんの人に慕われて実力もあってカリスマで天才なのに、部下に「上様から見れば、みな愚か者でございましょう・・・!」って突き放される。必要のないものは壊してきた信長が、律儀さを利用して縛ってきた光秀にそうやって面と向かって歯向かわれるってどんな気持ちだったんだろう。我らの出番はありません、って言われたんだよなあ、この世界に自分は必要ないんだって突きつけられたわけだよなあ。苦しいけど、強くて恐ろしいひとが絶望する状況はとても美しいなあ。「地獄で待っておるぞ」っていう最後の言葉、「あの世」じゃなくて「地獄」なのがいい。

 光秀・浜崎。

秀吉には騙されるし信長には謝り倒しだし勝家には嫌味言われるしひたすら可哀想だなあと思っていたんだけど、蘇ってからは「秀吉に騙された可哀想な家臣」として信長のもとにいたわけで、結構ずるいところもあるのかもしれないな、って友達と話してて気づいた。でも光秀は自分で自分を「可哀想で愚かな騙された男」から脱却させたんだよなあ。自分を殺した農民の生まれ変わり(ってことでいいのかな?)であるところの朋希とまた出会って同じ言葉を投げかけられることで因縁を断ち切る、これも秀吉の言葉を借りれば「果てしなく続く因果」なんだろうなあ。そしてその因果を気づかせるのはいつも朋希なんだな。あと所作の話だけど、腰に差してた刀をすっと抜いてかしずくしぐさが綺麗すぎてまじまじと見てしまった。浜崎のときとは声からして違っていたから、佐川さんすごいなあと思いました!!

勝家・高杉。

ギャップ大王だった!!! 眼鏡かけた神経質っぽい可愛い子だと思ってたら鬼柴田を見事に荒々しく演じていて目を剥きました!!! 勝家と言えばやっぱりひとりでの剣舞(って言っていいのかな)のシーンと幸村との殺陣ですよね。腕とかめちゃめちゃ細いのに一撃の重みが感じられて強そうだった。赤い照明をひとりじめしながら刀を地面にドンッて突き立てるところかっこよすぎて鳥肌立ったなあ。いちいち声も動きも大きいのが豪胆で、でもお顔はハイパーキュートだから、たびたび「んん?」って首を傾げるのが可愛らしくて高低差で耳がキーンとなりました。勝家が最初に名乗るシーンが好き。

 蘭丸・幸田。

蘭丸めっっっちゃ可愛かった。目線の高さに気づいて悲鳴あげるところもそうだし、「蘭丸にはこの着物、ふんっ。好みに合いません」の「ふんっ」が可愛かった。幸田のときはチャラくてだるそうで今時の甘やかされた若者って感じなのに、蘭丸が降臨すると涼しげな美人さんになるからどきどきしました。ブスじゃない蘭丸も楽しいなあ。信長・光秀のちっちゃいものクラブと並んだときの蘭丸さんの細長さ、好きです。どんなに落ち込んでいても信長に声をかけられたら一気に笑顔になるのも素直でかわいかったなあ。

幸村・津田と、川上。

名コンビだった~!!ふたりの温度差が絶妙!! 川上が出てくるだけでみんな笑っちゃうからずるいよね。川上に振り回されながらもひたむきについて行く津田が可愛かったし、ハハーッのキレの良さにびっくりした。津田はどこか抜けてて報われないけど、一生懸命でいい子だ。そんな津田を「津田くん」って友達みたいに呼ぶ高根くんもいい子なんだろうなあと思いました。幸村の殺陣も凛として静かでかっこよかったなあ。

由井野さんと師匠。

由井野さんの小ネタはぜんぶ面白いしゴーストバスターズのTシャツが出オチすぎて笑ったし途中「あれ?なるさんの一人芝居観にきたんだっけ?」って混乱するくらい存在感も何もかも濃くて楽しかったなあ。師匠は野生的になりつつも人間としての尊厳を忘れていないのがよかった!!毛布を前掛けにするシーン大好きだった!!あと木の枝から実?を取って食べるお芝居が上手すぎて見つめてしまいました。

そして、朋希!

根が優しくて、素直で、まっすぐで、正直で、とてもシンプルに物事を考えられる朋希だからこそ、秀吉とああいう関係を築くことができたし、光秀にも真正面から立ち向かうことができたんだよなあ。今回、殺陣や所作に力を入れてるだけあって武将たちはみんな動きひとつひとつに無駄がなくて洗練されてる感じだったんだけど、朋希だけ刀を持つ姿がへっぴり腰で慣れてなくて弱そうなのが目立っててよかった~!そんな朋希が「怖いなあ」って言いながらも刀を手放さないのがぐっときた。他人に「あんたのやってることは間違ってる!」ってきちんと言えるのは優しさだし強さだよなあ。「俺の首、はねなくてよかったの?」っていたずらっぽく笑うのがすごく好きだったし、「あんたが悪い人間じゃないってわかってよかったよ」って朋希が言う秀吉を、私も、善人とは言えなくても悪人じゃないって思いたいなあ。私の気持ちの関係もあるんだろうけど、千秋楽が近づくにつれてどんどん朋希の言葉や表情に熱が増していってる感じがしてぞくぞくした。ついに我慢できなくなって最終日にブロマイド買っちゃったもんね・・・。あと、話にはぜんぜん関係ないけど、売れっ子若手俳優の朋希は、正直者すぎるゆえに事務所からツイッター禁止されててインスタだけやってるか、もしくはツイッターやっててたびたびプチ炎上起こすけどそこに悪気は一切ないからファンもその都度許してそうだなあってゆるゆるっと思いました。

 

 

まとめ。

リバヒス、すっごく面白かった~!! 円形劇場だったから位置によって見えるものや感じるものも少しずつ違ってて、新鮮に楽しめました。

このお話はとても演劇的だなあ、と思う。戦国武将(役)が体に降りてきて、特性や普段の性格とはまったく違う自分になるっていうのが。因果とか因縁とかそういう「繋がり」が話の肝となるこの作品が再演を繰り返して、たくさんの役者さんの体を借りて縁や歴史や役をつないでいくっていうのがとてもしっくりくる。これからもいろんなかたちのリバヒスが生まれるといいなあ。

最後に個人的なことを言うと、WBBの前回作品である懲悪バスターズが面白すぎて「今年もうこの感動やわくわくの気持ちを越えるものがなかったらどうしよう」とか勝手に心配だったり不安だったりしたんだけど、本当に杞憂でした。何度でも言うけどリバヒスめちゃめちゃ楽しかった。最高!って思える作品が増えた幸せを噛み締めてます。大好きな役者さんが作るお芝居が面白いっていちばんの幸せですよね。ありがとうございます、これからも大樹っちゃんについて行きます。

この劇場で、このキャストさんで、この配役で、この2016年に最高のリバヒスを観れてよかった!