日々是好日

死ぬまでハッピー!

この佐野大樹さんがすごい!10選  ~ハピパニ15th編~

 

 推しこと佐野大樹さんが所属する演劇ユニット・*pnish*が、2016年7月1日に15周年を迎えました。めでたい!

 それを祝して5年ぶりに開催された誕生日イベント「HAPPY *pnish* BIRTHDAY 15th!」のダイジェスト映像が、同年の本公演「サムライモード」の特典として封入されました。ダイジェストなので多少のカットはありますが、結構しっかり入ってます。

 ダンスもコントも盛りだくさんのこの映像、ちょ~~~楽しいんですが、その中でも「ここの佐野大樹さんを観てください!!!」というシーンを厳選してみました。一挙一動すべて見所だろうという意見は受け付けます!私もその通りだと思います!!

 

 

 

1.オープニングソロ

 ダンス冒頭のソロパート。大樹っちゃんの順番は4人目、最後です。

 開始1分15秒でジャケットを半分脱いでノースリから伸びる二の腕を見せてくれるサービス精神の高さすごくないですか?? 脱ぐっていうかずらすって感じ。見せ方が絶妙なので「ぎゃ~~!!」というより「ヒィ・・・」となります。

 被ってたハットを客席に投げるのもゆびの先までキマってるし、投げたあとの薄く笑った顔が銀河一かっこよくてびっくりする。「佐野大樹さんはかっこいい」という認識を改めて脳みそに刻みつけてくれるオープニングソロ、文句のつけどころがありません!!200億点!!

 

 

2.on7ダンスの平行線描くとこ

 2曲目、*pnish* on vol.7オープニング曲。

 この曲の振りが総じて好きっていうのもあるのですが。アクセントや派手な動きが多かったり、空中を蹴る振りにどきっとしたり。そのなかでも特に、このダイジェストだと2分44秒のところ!!手をパンッと叩いてゆびで平行線を描くみたいな振りがかっこいいので観てください!!

 この振りをしてる大樹っちゃん、やや上を見ててギラギラした表情をしてるのがまたツボです。ぜんぶ持って行かれてしまう。

 

 

3.曲と曲の間の指差し

 2曲目on7ダンスと、3曲目女子中学生コントのダンスの切り替わりのシーン。

 on7ダンスの曲が終わり、すっ、と掲げたゆびをまっすぐ観客に向ける大樹っちゃん。*pnish*リーダーとしての貫禄がすごい。ゆびを高く掲げるのと同時にあごも上げるんだけど、その下からのアングルがめちゃめちゃ綺麗で息が止まります。画面越しなのに空気を支配される感覚ってなかなかない・・・。ピンと伸びたゆびさきは、射抜くって言葉がぴったり!死ぬほどかっこいいっていうか死にます。

 

 

4.女子中学生ダンス

 3曲目、*pnish* on vol.5女子中学生コントでのダンスナンバー。

 もともとは全員セーラー服で踊ってるこの曲、曲調も洒落てるし、かっこいい衣装で踊る姿もまたオツです。この曲もずーっと見所ではあるんですけど、特に推したいのは、冒頭のクラップが終わって大樹っちゃんと土屋さんのふたりで踊りだすところ。くるっと回る直前に左足を後ろに折り曲げるんだけど、そこの手の感じとか、足の角度とか、全体のバランスが総じて可愛すぎる!!!隣の土屋さんは豪快に男らしく回ってるのでキュートさが際立つ。1秒で2度おいしい・・・どっちも好きです・・・。

 あと、中学生ダンスは土屋さんが側転するときに後ろのほうで大樹っちゃんが笑ってるのも好きです!!!!!

 

 

5.ホストの挨拶

 4曲目、*pnish* on vol.4ホストコントでのダンスナンバー。

 イントロが流れはじめ、上着を脱ぎネクタイを外すメンバーたち。この時点でわりと観客のボルテージは上がりまくりなのだけど、さらにひとりひとり自己紹介をしてくれる。栄治さんはお決まりのポーズを携えてセクシーに、鷲尾さんはワイルドさを全面に押し出してかっこよく、土屋さんは空中にある何かをつまんで食べながら(???と思うかもしれないけど本当なんです)凛とした声で。

 そして「いらっしゃいませ、大樹です」と右手で誘うように色っぽく言う大樹っちゃん。on4のときの可愛い末っ子キャラはどこへ!?!?!?完全に成長を遂げていてびびりました。あの頃の映像では「いらっしゃいませ♡だいきです♡」って感じだったのに。わざと腕相撲で負けて「いた~い><」とかやってたのに。on4の、ドンペリおねだりしてきそうな腹黒キュートなだいきさんも大好きだけど、今回のさらっと色恋営業仕掛けてきそうな大樹さんもまた魅力的だなあと思いました!永久指名だなぁ~!

 

 

6.薔薇を投げる直前

 引き続きホストダンス。

 メンバーがそれぞれ薔薇を口に咥えて踊り、それを客席に投げるという演出があるのですが。その、投げる直前!狙いを定めるみたいに薔薇でピッと前を差し、口を引き結んだ表情がハチャメチャにかっこいい~~~~!!!あといまこの記事を書くために見返してて気づいたんですけど、投げた直後のポーズも綺麗すぎてびびるレベルなのでチェックしてみてください!立ち位置は下手から2番目です!

 大樹っちゃん、薔薇が似合う人類選手権やったら決勝戦まではいけると思う。佐藤勝利くんが強すぎるので優勝かどうかはわかりません。

 

 

7.振り込め詐欺に引っかかるおばあちゃん

 キャラコント。この項目名だけだとほんとうに意味がわからないな。

 いろんな経緯があって、振り込め詐欺に引っかかりそうなおばあちゃんを演じている大樹っちゃんです。見た目は小学生の格好をしています。意味がわからないひとはDVDを買って観てください!!!

 リコーダーを杖に見立てて、裏声つかってよぼよぼ歩きながら「たかし・・・たかしが・・・」って背中を丸める推しの姿を観たことがあるファン、世界中探してもそんなにいないと思います。しかも上手いんだ・・・小学生の格好してるのに芋っぽい紫色の半纏が見えてくるんだ・・・。おばあちゃんをやるきっかけを作った土屋さんに「お前恨むぞ」と素で言った直後のコレなので、そのギャップにますますやられました。

 

 

8.笑っちゃうオーメン

 キャラコント。*pnish*のバースデーイベントのはずが、WBB「懲悪バスターズ」のオーメンが出てくるびっくり展開。

 懲悪バスターズのDVDの発売告知をするために出てきたみたいなんだけど、ロボットで一言もしゃべれない役だから土屋さん演じる小学生のゆういちくんにめちゃめちゃいじられてて最高でした。頑張って無表情を貫こうとするのにゆういちくんに覗きこまれたり頭叩かれたりツッコまれたりしてだんだん笑っちゃうオーメンが可愛い・・・。かと思ったら、ゆういちくんが「オーメン、ゴー!」って言うから恋塚さんを思い出して胸が熱くなります。このコンビ大好きなんだよなぁ。

 

 

9.小学生ダンスでのC&R

 *pnish* on vol.7の小学生ダンス。

 なんと*pnish*が歌います。歌詞のなかでそれぞれが「おれだいき!」とか「ぼくのぼる!」とか自分の名前を言うところが何回かあるんですが、その最後のパートで大樹っちゃんだけ「おれ!!」と両手を伸ばして観客にレスポンスを求めます。客席にいてわりとびびりました。だいき~っ!!って叫べるのちょう嬉しかったけど!!小学生ダンスだからとびっきりの笑顔で踊ってるし、そのにこにこスマイルのまま「みんな言って!」って素振りされるのほんと可愛くて・・・DVDだと引きの映像になってるけど、それでも可愛さが伝わるのすごいなって思います。そしていま観てて気づいたけど、観客が\だいき~っ!!/って言ったあと頷いてるんですね・・・好きです・・・・・・・。

 

 

10.抜刀しないサイガ様

 同年秋、このハピパニの3ヶ月弱後にやったサムライモードの宣伝。

 まず土屋さん演じるガラクシャ、鷲尾さん演じるシスイ様、大樹っちゃん演じるサイガ様という伊那家の面々が登場するのですが。ガラクシャとシスイ様は短いながらも迫力のある剣舞を観せてくれます。シスイ様はきちんと縮眼も表現されてるし、ガラクシャの荒々しさもかっこいい。

 そしてサイガ様。サイガ様は銃使いなのですが、この場では刀を抜く・・・と思いきや刀身を見せただけで止まり、強く正面を睨みつける!!そしてスッと感情を仕舞いこみ、温度の下がった目のまま刀を鞘に収める・・・。いやすごくないですか!?サイガ様、刀を抜かずにお顔の綺麗さと目力だけで観客を殺しましたよ!?あの見せ場で刀を抜いて目の前の見えざる敵を斬るより、ああして理性的というか底冷えするような知的な顔を見せるのがサイガ様らしさなのかなと思います。やっぱり、役を演じてるときの大樹っちゃんが、好きです!

 

 

 

 以上、選びに選び抜いた10個の「好き!」でした。on8エンディングダンスでの両手ピースとか、ダンス終わりで片手を空中に叩きつけるのとか、好きなところはもっともっとたくさんあるんですけど・・・!!

 ハピパニダイジェストを見返すたび、やっぱり*pnish*にいるときの大樹っちゃんがとても好きだなあと思います。良い意味で遠慮がないし、メンバーのことを信頼してるのもこのユニットを大切に思ってるのもとても伝わってくる。これからも、長く長く、観ていきたいなあと思えるユニットです。出会えてよかった。16年目の*pnish*も楽しみ!

 

 大樹っちゃんの、*pnish*の、かっこいい!も可愛い!も面白い!もぎゅぎゅっと詰まったハピパニダイジェスト映像、まだ観てないけど気になるなあって方は公式通販から買えるのでぜひぜひ~~!6000円でサムライモード本編とハピパニダイジェスト、それぞれのオーディオコメンタリーと栄治さんバースデーサプライズ映像を半永久的に観せてくれるのやさしすぎて泣けます。

*pnish*パニッシュ公式通販

 

 

SniTsの動画が最高な話

 

 全世界のひと、とりあえずこの動画を観てください!!

 


SniTs 3 22

 

 

 さて、本日はこの動画、そしてSniTsというユニットの話をしたいと思います。

 SniTs。読み方は「サニッツ」。4人組演劇ユニット*pnish*から派生した、佐野大樹さんと土屋佑壱さんのコンビ。3月8日に配信された*pnish*のSHOWROOMで初めて発表され、お披露目はまだ。4月下旬にショーを控えている。

 *pnish*には、サンティーズという、森山栄治さんと鷲尾昇さんのコンビがある。活動頻度はここ数年は低めで、一昨年、ラストサンティーズと銘打ってイベントを行なったから、もうなくなってしまうのかもしれないが(ヨンティーズが結成される気もする)。

 栄治さんと鷲尾さんは、*pnish*の年上組だ。大樹っちゃんと土屋さんは、年下組にあたる。だから、大樹っちゃんのファンになってからの数年、「土屋さんとふたりで何かやったりしないのかな?」という思いはずっとあった。あったけど、何かやってほしいなと願いながらも、心のどこかで「まぁ、ないだろうなぁ」と思っていた気がする。

 大樹っちゃんと土屋さんの関係性については、こちらの記事にも書いたのだけど。

 

pn-rk.hatenablog.com

 

 この記事でも触れているように、大樹っちゃんと土屋さんは「ライバル」で、方向性というか、表現したいもの伝えたいものやりたいものも重ならないんだろうと思っていた。大樹っちゃん本人も「一番組まないと思ってた」と語っていたし、正しいことはわからないけど、ここ数年を経て、何か心境の変化があったのだろう。

 ふたりの「やりたいこと」が合わさったものがSniTsであり、それはイベントじゃなくてshowなんだってこだわることであり、出会って15年以上経った今だからできることなのかなと思う。

 

 

 そして、冒頭の動画である。

 3月22日(サニッツの日!)に上げられたこの動画は、SniTsのプロモーションビデオのようだった。居酒屋で打ち合わせをするふたり。土屋さんが作成したものだからか、大樹っちゃんの発言が多めだけど、それを聞く土屋さんの真剣な表情も心を揺さぶる。

 私は大樹っちゃんのファンだから、大樹っちゃんの話をしちゃうんだけど。

 

「責任感なんだよ、何かを作るってのは」

 

 「それって・・・じゃあ誰のためなんだろうな?と思うわけ。誰に発信するもんだろう?」

  

 大樹っちゃんはきっといつでも、自分が作ってるものの先にいる「誰か」のことを見ている。「誰か」が楽しんでくれるように、「誰か」の期待に応えられるように。この「誰か」がどのくらいの範囲の、どのひとびとを指すのかはわからないし、もしかしたら特定のものじゃなくて漠然とした集団なのかもしれないけど。でも、私はいつも、大樹っちゃんの作る舞台なりイベントなり、そういう作品から、「届けたい」っていう意思を感じる。

 だから、たぶん、知ってたはずなのに。SniTsのショーが、大樹っちゃんの携わるものが、「誰か」のためにあるのだと思ったら、衝撃を受けてしまった。衝撃というか、感動というか、わからないけど、心臓をぎゃんっと掴まれたかんじ。動揺したのだ。はっとして、向き合わなければ、と思った。改めて、大樹っちゃんというひとのびっくりするくらいのまっすぐさに触れた気がした。

 この動画を観たらわかるとおり、大樹っちゃんはものすごく熱いひとだ。でも、無駄に熱だけ高いだけじゃないんだと思う。ちゃんと結果を求めてくれる。私は常々、大樹っちゃんの、観客はお金を払ってパフォーマンスを観ているのだという意識があるところがすてきだなぁと思っているのだけど、たぶんそういう観点じゃなくても、「より良いモノを作らなくちゃいけない」という考えが根底にあるのだろう。

 ストイックだし、頑固だし、理想が高い。そして、とてもとても誠実だ。私がこの動画を観て、いちばん刺さった言葉はこれだった。

 

「これでつまんないもの出してしまったら、みんなを不幸にすると俺は思ってる」

  

 私は、大樹っちゃんのこういうところが、どうしようもなく苦しくて、どうしようもなく好きだなあと思う。この「みんな」って観客だけのことじゃないんだろうなあ。なんか、背負い込もうとするひとだ、いろんなものを。大きな重たいものでも。

 好きなひとには、楽に生きてほしいって思ってしまう。なんでもそこそこ上手くいって、居心地のいい場所で、笑っていてほしい。ああいまキツいんだろうなあって思うことはとても苦しい。苦しいけど、そういう道を選ぶひとだから好きだなあとも思う。ここで言う「苦しい」はネガティブな響きのものじゃなくて、わりと「好き」と同義だ。「好き」って、喜怒哀楽のどこにも当てはまらないようで、それと同時に、感情ぜんぶをぎゅっと詰め込んで閉じて抽出したものな気がする。

 はじめてこの言葉を聞いたときは「大樹っちゃんがやることで不幸になるわけないじゃん?!」と思ったけど、こうやって思えるのはいつも大樹っちゃんが頑張って頑張って頑張って10000000点満点の面白いものを観せ続けてくれたからなんだろうな。私は無条件に大樹っちゃんを信じているけど、この信頼は大樹っちゃんの努力のおかげだ。期待できること、信じられることは当たり前じゃない。

 SniTsを、今このタイミングでやる意味ってなんなんだろう。それを大樹っちゃんは見つけたらしい、ということもこの動画からわかる。少なくとも、このショーはきっと、誰かを幸せにするためのものなんだろう。そこから繋がる、ふたり自身の得られるものも含め。

 私たちがSniTsを観に行く理由は「彼らが好きだから」だったり「何かしらの興味を抱いたから」だけど、きっとSniTsを観に行く意味はこれから生まれる。意味を、ふたりが与えてくれるんだろうと思う。

 

 

 この動画、それぞれの言葉もとてもいいんだけど、バックで流れてる曲もまた最高なんだ。とりあえず歌詞を見てくれ。

 

走って、走って、走り去る!

月光と太陽を駆け抜ける!

 

走り去るんだよ!!! SniTsは期間限定ユニットとして発足しているから、次の機会なんて保証されてない。ほんとうに、4月の3日間で消えちゃうかもしれない。これで終わりかもしれない。 二の足踏んでたら、置いていかれちゃう。何より、SniTsのふたりの全力疾走に、ついて行きたい!って気持ちにさせてくれる。

 ちなみに、動画内でこの歌詞があたるのは「後には 引けない」「二人が贈る エンターテイメント」という字幕と、「これはもう、やった結果しかないから」「これは、だから、SniTsをやる意味な気がする」という大樹っちゃんの言葉です。最高ですね。

 

 

 「やりたいことは全部やる」がSniTsの合言葉らしい。

 やりたいことが強すぎて、ぶつかっちゃうんじゃないかって心配なふたりの、それでも妥協を選ばないふたりの、合言葉。やるべきことでも、やれることでもない。やりたいこと。ファンの観たいものって、結局はそこにあるんだと思う。

 ああー、SniTsのショーがほんとうに楽しみだ。どんなものを観せてくれるだろう。ひとりずつでは完成しないものになるんだろうなあ、ふたりがふたりだけでふたりだからこそできる何かに出会えるんだろうなあ。

 

 4月28日~30日、ザムザ阿佐谷にて!

 SniTsの今を、ひとりでも多くのひとが目撃してくれますように。私も、全力で、受け止めに行けますようにー!

 

 

推しと心霊探偵八雲の話

 

昨日、舞台版『心霊探偵八雲』の新作上演が発表されました。

 

natalie.mu

 

今回はANOTHER FILESシリーズ第3弾「裁きの塔」が舞台化されます。

舞台版『心霊探偵八雲』は、2013年の再演も含め6作目の上演となります。

メインキャストがころころ代わるなかで、石井雄太郎を演じている推しは唯一の皆勤キャストです。初演は2008年なので、もう約10年間、同じ役を演じていることになります。こう改めて書くとすごいなぁ。

そんな、推しのファンにとっても、きっと推しにとっても特別な作品である『心霊探偵八雲』のお話を、今日はしていこうと思います。

 

 

まず、『心霊探偵八雲』とはなんぞや?ということから簡単に。

原作は神永学先生によって書かれた小説で、現在は9巻までの本編(未完)と、ANOTHER FILESシリーズを含む外伝4巻という合計13冊が出版されています。ちなみに今月25日にANOTHER FILESシリーズ第4弾「亡霊の願い」が発売されるそうです。

漫画、アニメ、テレビドラマなど数々のメディアミックスもされていて、前作に引き続き今回の舞台でも後藤刑事を演じる東地宏樹さんは、アニメでも同役の声優さんを務めてました。

お話自体は、「死者を見ることができる赤い左目を生まれつき持った大学生・八雲が、同じ大学に通う晴香とひょんなことから出会い、その能力と頭脳を武器に奇怪な事件を解決していく」というのがおおまかなあらすじです。メインの登場人物は八雲と晴香のほかに、八雲に振り回されながらも見守ってくれている後藤刑事と、その部下である石井刑事(推しが演じてる役)がいます。

今回も舞台化されるANOTHER FILESシリーズは本編のおまけ的な立ち位置なので、この基本的な部分をおさえていれば話がわからなくなることはないかなと思います。晴香の過去や後藤刑事と八雲の繋がりを知っておくと観やすいかもしれませんが、心配なひとも本編1巻を読めばとりあえず大丈夫かと。

でも今回の「裁きの塔」は晴香が殺人犯として疑いをかけられて八雲がその事件を追うという、ふたりの関係性にスポットを当てた作品っぽいので、小説や歴代舞台で予習しておくともっとグッとくるものがあるのかな~とも思います!私も小説ちゃんと読もう!

 

さて、では推しが演じる石井雄太郎とはどのような人物なのか。

一言で言うと、「ヘタレ」になるのかなと思います。後藤刑事といつもいっしょにいて、よく転び、おっちょこちょいで血も苦手で、オカルトの類は好きだけど実際目の当たりにするとびびってしまう。オーバーリアクションを取りすぎてよく後藤刑事に頭を叩かれます。八つ当たりもされます。

前作の「祈りの柩」を声優好きの友達に「高橋広樹さんが出るよ!」と言って付き合ってもらったら、終演後に「あなたの推しはなんであんなに何度もコケてたの?」と聞かれて、それが石井刑事だから・・・としか答えられなかったことを思い出しました。懐かしいです。たぶん推しの石井刑事は原作の3倍くらいコミカルです。

そんな石井刑事ですが、ちょっとかなり暗い過去を抱えています。それについて触れられた話がANOTHER FILES第1弾の「いつわりの樹」で、舞台では2008年と、2013年に再演してるので、今作で石井刑事いいなって思ったひとがいたらぜひDVDを観てほしい! 臆病でヘタレだけど、過去に向き合うことのできる、転んでも立ち上がれる石井刑事の強さが光る作品です。

この作品はわりと重たい事件が多く、八雲もクールなキャラクターなので、後藤刑事と石井刑事のやり取りで空気がふわっと軽くなっている気がします。空気を梳く役目というか。石井刑事、思いっきり転ぶ、というか飛ぶし。表情豊かだし。

たとえ重要な事件を起こさなくても、そういう役って大切だと思うんです。そしてそのポジションは、八雲や晴香が代わってもただひとり舞台に立ち続けている、推しの、石井雄太郎にしかできないんじゃないかなぁ。

初演からずーっと、石井雄太郎役を任されている推しのことを、誇りに思います。2015年の大晦日にブログで「もう一度だけでいいから八雲やりたいねー。」と書いていたので、今回、推しも喜んでたらいいなぁ。

 

 

心霊探偵八雲 裁きの塔』は、推しの2017年初舞台になります。

イベントや回替わりゲスト出演を除けば、12月のスペーストラベロイドぶりの舞台。久々にがっつりお芝居を観られるのがほんとうに嬉しいです。

後藤刑事役の東地さんも続投だし!またいっぱい飲みに行くんだろうな!推しが大好きな先輩と共演するのはやっぱり嬉しい!お稽古期間中も本番中も、推しにたくさんの楽しいこと幸せなことが起こればいいなあ~~~。

石井刑事は今回どんな活躍をしてくれるのか?八雲と晴香の関係はどうなるのか?どんな演出や音楽が待っているのか? 八雲、楽しみなことばっかりです。東京も大阪も床がフラットだからちゃんと見えるのかという不安を除けば。

迷ってるひとも、八雲興味なかったけどってひとも、みんな行こうね!!

品川プリンスホテル クラブexか、大阪ビジネスパーク円形ホールでぼくと握手!!!

 

 

1秒で東京タワーを建てた話

 

皆さま、「SHOWROOM」という生配信サービスをご存知でしょうか。

昨年の秋あたりからネルケプランニングとの提携が始まったので、このブログを読んでくださってる方々も一度は観たことがあるかもしれません。

私も、森山栄治さんや郷本直也さんの配信をちょいちょい観ては星を投げたりコメントをしたりしてました。

視聴自体は無料だし、リアルタイムで喋る俳優さんを観られるし、気軽なコミュニケーションの場としてはうってつけなこのサービス。

しかし、このSHOWROOMには、もう少し入り組んだシステムがあります。

先ほど「星」というワードを出しましたが、このような無料アイテム、また、「ダルマ」や「花束」「クマのぬいぐるみ」といった有料アイテムを投げることができます。

それによって貯まったポイントに応じ視聴者のアバターが「ステージ」と呼ばれる台に上がり、配信者に名前を呼んでもらったりコメントを読んでもらったりしやすくなる、という仕組みです。1位はセンターになります。

アイドルや、最近の舞台にも適用されている「センター」という椅子を、いつもなら観る側であるはずの私たちが取りに行くのです。

 

 

さて、話を本題に移します。

タイトルにもあるとおり、私は昨夜、推しのユニットによるSHOWROOMで東京タワーを建ててきました。

この「東京タワー」とは、有料課金アイテムのひとつです。1本1万ゴールド。ショーゴールドと呼ばれる、SHOWROOM内のお金で買えます。

ショーゴールドをチャージして、配信中に東京タワーのアイコンを選んで、タップする。おわり。それだけ、1秒で誰でも東京タワーを建てることができます。

いや、すごくないですか??? わたし東京タワーに登ったことすらないんですけど??????

ここから先は、東京タワーを建ててみた感想について書いていきます。

 

まず、ショーゴールドをチャージする瞬間。この時点ではわりと心が死んでました。「わあ~東京タワー建てるぞ♡」っていうより、「東京タワーを建てるとは・・・・・・」って感じでした。

もともと私はSHOWROOMに対する課金には賛成派で、というか推しの収益につながるものならなんでもお金払おう主義なので、「お金を遣う」こと自体に抵抗はありませんでした。

でも、やっぱり戸惑う。お金をチャージしても、「ショーゴールド」が増えるだけで、手元には何も来ないし実感がわかない。違和感とでもいうのでしょうか。チケットを買うことや、グッズを買うこととはわけが違う。

それでもやっぱり東京タワーは建てたかった。いちばん高額なアイテム、ひとつだけ桁の違うアイテム。それを、推しの出るはじめてのSHOWROOMで投げてみたかった。推しのためではありません、私のためです。

ツイッターで「SHOWROOM タワー」で検索をかけてみると、否定的な意見もわりと目にしました。アイドルの子の配信が多いからか、タワー投げるくらいなら握手券買えばいいじゃんとか。

東京タワーには実体がありません。昔のアメスタのように、実際に推しにバラが届けられたりシャンパンが贈れたりしません。いくらかバックが入ったとしても、それだってそのまま入るわけじゃないだろうし。

こんなことしても仕方ないのかな、と思いました。ただの自己承認欲求を満たすためだけのアイテム投げだってわかってはいます。ほかのひとは知らないけど、私はきっとそうです。

「課金するくらいなら舞台来てよ」って言われたらどうしようって怯えました。いやまぁ推しの舞台・イベントは全通してるのでそんなこと言われても平気ではあるんですけど。でも、この不安定な心で送ったアイテムを、ぱしんと拒絶されてしまったらどうしようって思って。

名前を呼ばれたい、コメントを読まれたい、ステージに上がりたい、できればセンターに立ってみたい、とか。いろんな感情はあるけど、それと同時に、やっぱりほんの少しでも、推しの、推しのユニットの微々たる力になりたいなぁと思ってるので、そうならないところにお金は遣いたくなくて。

だからほんとうに、4人の姿をリアルタイムで観られる嬉しさと、東京タワーへの不安でいっぱいいっぱいになりながら配信開始時刻を迎えました。

 

 

結果、わたしのタワーは報われてしまいました。

1位になって、メンバーも推しもふつうに「ありがとう」って言ってくれて、名前を呼ばれました。SHOWROOMはわちゃわちゃと楽しそうに喋ったりアンケートをとったりメンバーのお誕生日を祝ったりゲームをしたりと、ユニットのあたたかさが観られてとても充実した時間でした。

ステージにいるひとのコメントをがんがん読むタイプのSHOWROOMではなかったけれど、結果発表含めて3場面くらいで名前を呼んでもらえて、なんだか心がふわっと軽くなりました。

推しもたくさん笑っていました。話が脱線しそうになったらきちんと舵を取るし、アンケートを作るときも項目をまとめたり、リーダーとしての顔が垣間見えたり。でもなんだかんだ最後の方ではいじられて「もうやだー」ってなってたり。ユニット内の推しのポジションが改めて見えて、愛おしいなあと思いました。

推しのユニットの、はじめてのSHOWROOMでした。

先述した、名前を呼ばれたいとかそういう感情は大前提として、もうひとつ、東京タワーを建てる理由がありました。

リーダーのファンとして1位になりたいなぁと思っていました。いや、タワー建てただけじゃ1位になれるかなんてわからなかったんだけど。別にどのメンバーのファンだからって区別がはっきりあるわけじゃないけど。だからこれは、私の勝手な願望です。推しのファンという看板を背負いたかっただけです。

 

ソーシャルゲームに課金している友達は、「お金を溶かす」という言葉を遣います。今回、それはとても的を得た表現だなと痛感しました。お金をデータに換えるということは、熱々の紅茶に角砂糖を落とす感覚と似ています。入れた瞬間、その実体は消えて、もう掴めません。無機質な数字だけが目の前に並びます。

東京タワーを投げたところで、ほんの数秒、名前とアバターが推しの目にとまるだけです。でも、それの何がいけないのでしょう。

私は、チケットを買うしグッズを買うしアンケートやお手紙を書いてプレゼントをあげてリプライやコメントをするけど、まだ足りない、と思います。日々もらっている幸せはこんなものじゃありません。

そこに、「SHOWROOMへの課金」が加わっただけなのかな、と思います。自分に返ってくるものが見合っているかと聞かれれば微妙なところなのですが、それは「お金」と「それに返ってくる反応」という即物的な対比をさせているからです。応援の一部なのだと考えると、その都度、画面越しであっても交流できるなら充分すぎるお返しだなぁと思います。

 

 

推しはたぶん、「お金を遣ってくれるファン」が好きなわけじゃありません。私も、好かれたいからお金を遣っているわけじゃありません。

お金を遣うということが応援のすべてではないし、それを求められているわけでもない。お金を遣うことはただの手段です。私はたぶん、その手段をなるべくフルに使って推しへの好意だったり評価を示しているんだと思います。舞台に通うのは単純に推しを見逃したくないからだけど。

愛はお金だけじゃ表現できません。でも、お金を遣う理由は間違いなく愛です。意地とか自己承認欲求とか、そういうのもぜんぶ含めて。

まぁなんだかんだお金がないと生きていけないし、推しが楽しいものを作ろうって専念できるように、慎ましくお金は落としていきたいなって思います。

 

 

来月、東京タワー建てるのかなぁ。わかんないですね。乱立したら面白いな。

舞台のチケット優先で、これからも課金は続けるのだと思います。推しにお金を遣うことが好きです。

 

 

推しと土屋さんの話

 

「土屋宴会物語2017」に行ってきた。

俳優・土屋佑壱さんのお誕生日をお祝いするための宴会だ。私は、昨年に引き続き2回目の参加になる。

土屋さんは、推しと同じ演劇ユニット・*pnish*のメンバーだ。

器用でなんでもソツなくこなすし、独特の雰囲気を持っており、場を良い意味でかき回すのが上手い。お芝居も、細かなテクニックでシリアスもコメディも自分のものにできる役者さんだなと思う。それと、眼力が強くて、握手のときにこちらがたじろぐくらいまっすぐ目を見てくれるひと。というのが、私の土屋さんへの印象になる。

昨年は、大樹っちゃんのことで手一杯すぎてほかの舞台をあまり観に行けなかった気がするけど、土屋さんに関しては2回共演したため、必然的に20回弱は舞台の上にいる姿を観たことになる。

懲悪バスターズと、サムライモード。それから、共演とはまた少し違うけれど、D-room10th内の10th-showも土屋さんが構成を担当し、ゲストでやってきた回も含め、イベント中何回かお姿を拝見した。

ツイッターで、D-roomの土屋さん回の紹介をするとき、大樹っちゃんが「今年一番仕事の話をした男です。」と書いていた。

この1年、なんやかんやと見てきた大樹っちゃんと土屋さんの関係性を、この機会に記しておこうと思う。

いやほんとうに個人の意見なので石は投げないでください!!!

 

 

まず、私はもともとこのふたりの関係性を「ライバル」もしくは「悪友」だと捉えていた。

去年のD-room9のとき、大樹っちゃんが*pnish*のメンバーそれぞれとふたりで会話する姿を観て、対鷲尾さんのときは「兄弟」、対栄治さんのときは「近所のお兄ちゃんと弟分」だなぁと思った。

で、対土屋さんに関しては、「同じクラスで仲良しだけどライバル」みたいだなぁと、なんとなく思ったことを覚えている。ふたりとも、お互いを認めるところはありつつも、負けたくないんだろうな、みたいな。なんでそう思ったか、エピソードみたいなものは特にないのだけど。

だから、正直、昨年5月のWBB vol.10「懲悪バスターズ」に土屋さんの出演が決まったときはめちゃめちゃ驚いた。

雑誌やアフタートーク、いろいろなところで言われていたが、私も佐野兄弟と同じように、土屋さんはああいうエンタメ色の強い舞台には出ないのかなあと思っていたからだ。土屋さんと大樹っちゃんが、WBBというステージで交わることはないと思っていた。

それも、この懲悪バスターズは大樹っちゃんが作・演出を務める。その負担の大きさも土屋さんが出演を決めた理由のひとつになったらしいが、それでもやっぱり驚いた。大樹っちゃんがはじめて演出をするメンバーが、土屋さんになるなんて。

懲悪バスターズのお稽古が始まると、大樹っちゃんはリツイートばかりであまり呟かなくなった。それだけ大変なんだろうということは容易に想像ができて、でも私は何もできない。当たり前だ。ツイートがなければリプライも送れないし、そもそもリプライを送ったところでそれは直接的な助けにはきっとならない。

そんなとき、土屋さんが最終稽古の前日にブログを更新してくれた。

 

ameblo.jp

無言のまま才能だけで引っ張る演出家と
頭下げて熱意で引っ張る演出家
のふたつがあるとすれば大樹っちゃんは後者です。 
彼が演出する現場に入って、自分もたくさん刺激をもらった。

 

私は、大樹っちゃんの真面目なところとか、熱いところ、観客を楽しませようって意識が抜群に高いところがほんとうに好きだ。尊敬してる。そして、それがたまに苦しくもなる。

だけど、少なくとも、この稽古場には、大樹っちゃんの頑張りをきちんと見て評価してくれるひとがいるんだ、と思った。知ってくれてるひとがいる、ってそれだけでとてもとても救われる。いや大樹っちゃんはどうかわかんないけど、勝手にファンである私が嬉しくてほっとしてしまった。

実際、D-room 10thでは大樹っちゃんは懲悪バスターズの話をするたびに土屋さんに助けられたと語っていた。たくさんのひとに支えられてつくられた舞台であることに間違いはないけれど、そのなかでも、土屋さんが居てくれたことが、どれだけ救いになったのだろう。

本編でも恋塚社長とオーメンというコンビとも呼べるポジションで演じていたふたり。エンディングダンスで、踊り終えたふたりがハイタッチをする瞬間、「ありがとう」と大樹っちゃんの口が動いたのを今でも忘れられない。千秋楽とかじゃなくて、東京公演の中日とか、それくらいだった気がする。ふたりが、舞台の上で、佐野大樹と土屋佑壱に戻った一瞬だったのかなぁと思う。

 

 

先述したように、今年のD-room 10thの10th-showの構成も土屋さんが担当している。この10th-showは10回記念のワンマンショーで、大樹っちゃんも物凄く気合いを入れていた。土屋さんとの関係性と関連があるのかは謎だが、大好きなツイートを紹介しておく。

 

 

「観に来てねー。」はよく見るんだけど、「観て貰いたい!」が新鮮で、ちょっとびっくりした。でも、なんだかほんとうに嬉しくて、大樹っちゃんのこの10th-showにかける意気込みにじんわりと感動してしまった。まだこの時点ではD-room 10th自体始まってないのに早すぎるけど。

1月18日20時、初回。10th-showは、今まで見たことのなかった顔も、こういうところすてきだよなぁと再確認する魅力もふんだんに詰め込まれた、最高のエンタメショーだった。辞書でエンターテインメントって引いて佐野大樹の名前を書き足したいくらいだ。

このエンタメが完成したのは、もちろん大樹っちゃんの表現力やエネルギーや気持ちによるものが大きいのだろうけど、でもそれと同時に、周りのひとが「こんな大樹っちゃんをお客さんに観てもらいたい」と強く思ってくれたからなんじゃないかなぁと思った。こんな大樹っちゃん、観せたことないよね?でもこういうこともきっとできるよね?みんな観たいよね?って、語りかけられてるみたいだった。

土屋さんの構成がどこからどこまでどのように作られたかどうかはわからないけど、「こういう大樹っちゃん好きでしょ!」「こういう大樹っちゃんもいいでしょ!」ってにやにやされてるみたいな。そりゃあもう、完全降参で白旗を振るしかなかったわけだけど。

10th-showについて、土屋さんはブログにこう綴っている。

 

ameblo.jp

自分に出来る限り、佐野大樹を追い込んで引っ張り出せたら。
多分楽しい。
 
なんていうか、大樹っちゃんを追い込んで引っ張り出せるのは、現時点で土屋さんしかいないのかもしれないなあ、なんて思ったり。時間がない中でつくられたとは思えないくらい相当いろんなものが詰め込まれた10th-showだったけれど、だからこそ生まれた感動とか、高揚とか、一体感とか、そういう研ぎ澄まされた熱さがあったのだろう。そして、それはきっと大樹っちゃんの持つ最大の魅力だ、と私は思う。
大樹っちゃんには、大樹っちゃんにしかできない表現や、大樹っちゃんにしか与えられない何かがある。だからファンをやっているわけだけど。でも、それがこちらに伝わるまでにはものすごい努力が必要で、もがきながらもその先にある大きなものを掴もうとする姿に私たちは心を動かされるのだ。

知っていたはずなのに、10th-showで、そしてD-room 10thでそれを改めて実感した。思い知ることができたのは、土屋さんの影響も大きいなあと思っている。

 

 

土屋さんは、D-room 10thでたくさんの刺激を受けたと言ってくれて、きっとそれが今回の宴会にも繋がったんだろうなあと、随所で感じることができた。

今日、あの宴会の場にいた大樹っちゃんも、いろんなものを受け取って、自分のものにしたんだろうと思う。

ふたりとも、相手を褒めたり、面と向かって褒められたりすると冗談に持っていこうとする節があるけど、きちんとお互いを評価しているのがわかるし、この1年は言葉にしているのを聞く機会も多かったような気がする。

土屋さんは懲悪バスターズのカーテンコールやアフタートークで大樹っちゃんの頑張りを教えてくれたし、大樹っちゃんは「演劇人は、夜な夜な、下北の街で呑み明かす・・・」ですてきな演劇人として土屋さんの名前を挙げていた。

こういう認め合って刺激し合う関係性、いいなあ、と思うのだ。

 

 

最後に。土屋さんは、写真を撮るのが上手い、と思う。それは技術的なこともあるんだけど、そこに感情が映し出されている瞬間があるのだ。

私は、土屋さんの撮る大樹っちゃんの写真が大好きだ。ブロマイドみたいなキメキメの顔も好きだけど、やっぱりこういう、意志の強さがにじむ表情がいとおしいと思う。

先に上げたブログ記事の白黒写真がいちばん好きなのだけど、こっちも好きです。

 

ameblo.jp

 

この、演出席から芝居をみつめるオーメン

土屋さんは、全体的にがーっと勢いがあってぽんぽんと風船を飛ばすみたいに話すひとだなあという印象があるのだけど、その反面、とても丁寧に言葉を選ぶときがある気がしていて。そのとき選び抜かれた言葉は、なんだかぴかぴかと磨かれて、宝物みたいだなあと思う。

その宝物みたいな言葉で語られる大樹っちゃんが、ほんとうに好きなんです。

D-room 10thで土屋さんから曲のプレゼントをされている姿を見ながらも思ったけど、大樹っちゃんは大切にされているよね。それは大樹っちゃんが周りのひとを大切しているからなんだろうし、ここは対等な関係を結んでいるんだなあと改めて思った。

 

 

土屋さん、お誕生日おめでとうございます。

きっとこれからも、大樹っちゃんとは違うベクトルで、土屋さんは特別な存在なのだろうと思います。

ぱーっと周りを明るくする笑い声が、この1年も絶えませんように。

「大樹っちゃん」「土屋」と呼び合うふたりの関係性を、たくさんたくさん観ていけますように!

 

 

 

推しを語るお題 (バクステの注意から編)

 

 こんにちは。最近は、先日のイベントで買い込んだブロマイドを友人に配り歩く生活を送っています。楽しいです。

 さて、今日はこちらを参考にさせていただいて記事を書こうと思います。

 

ys-memolog.hatenablog.com

 

plus14.hateblo.jp

 

 

■俳優さんの名前は?

 佐野大樹さん。演劇ユニット*pnish*のリーダーです。実兄・佐野瑞樹さんと兄弟ユニット・WBBを組んでいます。先日の舞台で共演者の方に「叶姉妹みたいなビジネス兄弟だと思ってた」って言われてたの笑いました。

 

 

■その俳優さんを好きになってどのぐらい経った?

 3年と半年くらい。いま数えてびっくりしました。でも舞台に本格的に通いだしたのはここ2年くらいです。

 

 


■どういったきっかけで好きになった?初めて知ったのは?

 高校3年生のとき、文化祭で*pnish*の「モンスターボックス」を上演したのがきっかけです。

 私は脚本を担当してたので文字起こしをするために映像を観たんですけど、舞台というものに触れたのもそれがはじめてで、この世にこんなに面白い娯楽があるのかと驚いた。最初は土屋さん演じる暁が好きで好きでしょうがなかったです。

 文化祭が終わって、喪失感とか受験への不安とかいろんなものに駆られながら、ふと思い立ってモンスターボックスを観返してみたら、なんだかはじめて観たときよりも面白くて。そのとき、*pnish*について調べました。心の弱さにつけこまれて妖怪になりかけてしまう遠藤という役を演じてたひとがリーダーだと知って、サイトの説明文を二度見したのを覚えてます。勝手に、ぐいぐい引っ張っていくというより、周りに支えられて立つタイプのリーダーなのかなぁと思ってました。

 そして、バックステージというものを観ました。まず土屋さんのテンションの高さに驚きすぎて一時停止。クールな暁はそこにはいませんでした。ぜんぜん知らない役者さんたちの、役とはぜんぜん違う顔が面白いなぁなんて思いながら観ていると、その瞬間はいきなり訪れました。

 カメラを回している土屋さんに、小道具を舞台袖に置きっぱなしにしていることを注意しはじめる「遠藤役のひと」。カメラ回ってるのに!真剣に!ちゃんとして、って厳しい顔をして!舞台上では弱い面をさらけ出していたひとが!

 どきどきして、一時停止。このひとがリーダーなんだ、と思ったはじめての瞬間でした。これは好きになってしまうかもしれない。そう思ったら、早かったなぁ。「遠藤役のひと」は「佐野大樹さん」になって、いつのまにか「推し」になってました。

 大樹っちゃんの最初に好きになったところは、厳しくなれるところです。

 

 

■好きな作品とオススメの作品を教えて!

▽D-PRODUCE vol.1「アヤカシ奇譚」

pn-rk.hatenablog.com

 大樹っちゃんがはじめてプロデュースを手がけた作品。初脚本。主演。漫画みたいな舞台を作りたいっていう、大樹っちゃんの信条っていうか柱、軸みたいなものがとても表れてる作品だなぁと思ってます。主人公の少年がアヤカシと人間の架け橋になろうと奮闘するっていう、これだけ書くとありふれた物語なんだけど、テーマが「存在意義」な時点で察してほしい。WBBの公式サイトからDVDが買えます。個人的には、パンフレットに掲載されてる演出のきだつよしさんとの対談がめちゃめちゃ良文なので、それも併せて読んでほしい。

 

▽WBB vol.10「懲悪バスターズ」

pn-rk.hatenablog.com

 2016年5月に上演された、WBBの10回目記念公演。大樹っちゃんが作・演出してます。小さな子どもも楽しめるようなテーマパークみたいな作品にしたい、というコンセプト通り、かわいい悪霊とポップな世界観、ダンスとアクションの融合など、見た目もど派手で楽しい舞台でした。今をときめく若手俳優・有澤樟太郎くんも出演してます。DVDはやっぱりWBBの公式サイトから買えます。この前覗いたらパンフレットが売り切れててびっくりした。

 

▽舞台版「心霊探偵八雲 いつわりの樹」

 2008年の初演からずっと石井雄太郎役で出演し続けている八雲シリーズ。八雲をはじめ、次々とメインキャストが変わっていくのに、唯一変わらない石井刑事です。原作者の神永先生、たまに大樹っちゃんの出演舞台の客席で見かけます。

 シリーズのなかでも、この「いつわりの樹」は石井刑事にスポットライトが当たっています。2013年に再演もしてるけど、2008年版のほうが個人的には好きかなぁ。気弱でいじめられっ子だけどやさしくて、自己犠牲精神が強くてまっすぐな役がとてもよく似合う。「空飛ぶジョンと萬次郎」も同じようないじめられっ子の役だけど、八雲のほうが作品として取っ付きやすいし、コミカルなお芝居も観られるので、こちらをおすすめしておきます。でも私はジョン萬の方が好きだから矛盾してる。

 

▽*pnish* vol.9「シークレットボックス」

 たぶん、大樹っちゃん史上いちばん可愛いに特化した役を演じてる。当時28歳でノースリーブの衣装着て「牛丼、牛丼っ!」って言いながらソファの上で飛び跳ねるって信じられますか??? *pnish*の中でも可愛いキャラを確立していた大樹っちゃんの本領発揮なので、ぜひ観てほしいです。かっこいいと可愛いのスペシャリストすぎる。

 

▽*pnish* vol.15「サムライモード」

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 2016年9月~10月に上演した、最新の本公演作品。2008年に上演した「*pnish* vol.10 サムライモード」の再演です。殺陣あり友情ありもちろん笑いありでストーリー構成もしっかりしていて特に人気の高かった作品が、鈴木勝秀さんの演出と新キャストによって生まれ変わりました。結構、だいぶ違ってた!!ちょー良かったけど!!

 大樹っちゃんが演じるのは、サイガという伊那家の二将のうちのひとりで銃から鉛の代わりに花を出して飄々と笑うような美丈夫。設定からしてずるすぎる。女が100人いたら100人全員サイガ様に恋をするので覚悟してほしい。

 

▽ミュージカル「冒険者たち」

 2009年初演、2010年再演。貴重なミュージカルです!!! 絵本である「冒険者たち ガンバと15ひきの仲間」の舞台版。大樹っちゃん演じるイカサマは、金髪ねずみ耳で博打打ちっていうこれまたずるいイケメンです。個人的に、ビジュアルでいうとイカサマがナンバーワン! 2009年版ではカーキのツナギが似合いすぎてて、なぜその年に人間国宝に指定されなかったのか謎すぎる。DVDのバクステや副音声では可愛い一面も見れて嬉しいです。

 

 

■どんなところが好きなの?

 観客を楽しませようっていう気持ちがとても強いところ。舞台を観るうえでお金がかかってることをきちんとわかってるところ。ひいてはプロ意識が高いところ。熱いところ。周りへの感謝を忘れないところ、それを定期的に口にするところ。ファンに優しいところ。気遣いができるところ。自分にも他人にも厳しくできるところ。褒められると照れて変な顔しちゃうところ。向上心が強いところ。努力家なところ。まっすぐあろうとするところ。ふと口が悪くなるところ。他人の良いところを見つけて褒められるところ。アフタートークで話してるときに椅子をちゃんと正面に向けてくれたり、自分側にいるお客さんにちゃんと顔を見せてくれるところ。などなど。

 やっぱりお芝居が好きです。よく通る声とか、はっきりした表情とか。でも喜怒哀楽の単純な感情だけじゃなくて、葛藤や悔しさ、困惑みたいな複雑なものを表面に出すのがとても上手いなぁといつも思います。大樹っちゃんの表情を観てると、その役の気持ちが伝染してきて、その舞台を観るのが何度目でも新鮮に驚いたり悲しんだりときめいたり楽しくなったりするのがすごいなぁって。次どんな行動を起こすんだろう、どんなことを言うんだろう、ってわくわくするようなお芝居を観せてくれるところが好き。

 あと、当たり前だけど、見た目!!! 銀河系でいちばんかっこいい。考え方も言葉の選び方も好きだし、なんかもうぜんぶだなぁ。好きなところは存在です。

 

 

■応援してて良かったって思う時はある?

 わりと毎日思ってるけど、直近で強く思ったのは誕生日イベントで大樹っちゃんの弾くピアノの音色を聴いたときかな。忙しいのに練習を重ねて、気持ちを乗せて、ファンへの感謝を表すために選んだ曲を必死な顔で弾いてくれてるのを見て、あーこのひとを好きでよかったなぁって思いました。

 あとはやっぱり、舞台を観てるときは思うなぁ。カーテンコールで立ってる姿を見てるとき。衣装着てライトを浴びて台詞をしゃべってるときがいちばん好きだし、常に最高打点のものを観せてもらってるから、「応援しててよかった」はそのたび上書き保存されます。

 

 

■好きな俳優さんにどんな役をやってもらいたい?

 感情の高ぶりを抑えてるときの表情がめちゃめちゃ好きだから、熱さを秘めた役が観たいです。殺し屋から刑事、ホスト、ねずみまで幅広く演じてるからあんまりやってないような役って思いつかないんだけど。あ、ヒーロー役は観たいかもしれない!ヒーローものの舞台は作ってるけど、そういうときは正義と対立するほうに回ってるからなぁ。ヒーローを演じるところ、観てみたいです。

 あと、役とは少しずれるけど、朗読劇が観たい。この前のイベントでちょっと叶ったけど、がっつり真面目なやつ! イベント中の小芝居じゃない、ひとり芝居も観てみたいなぁ。

 

 

■推し以外に好きな俳優(純粋に気になる、気が向いたら追ってる程度でOK)はいる?

▽玉置玲央さん

 去年の6月にどぼーん!とハマって、舞台を観に行くたびに「すごい役者さんだ」という気持ちが強くなってます。驚異的な身体能力と、しなやかな色気、抜群にのびやかな声が魅力的。誰かのために演劇を、っていう精神がとても好き。自分の哲学をしっかり持ってて、演劇の神様と相思相愛すぎるなっていつも思います。3月のテンペストが楽しみです。

 

矢崎広さん

 最近はすっかり追えなくなっていて悲しい・・・。ミュージカル薄桜鬼の土方さん落ち。声が好きです。ミュージカルで活躍しているのが嬉しいけど、ストレートのお芝居での存在感も好き。すごく器用だなと思う。役を抜けたときの、素のぽわぽわした雰囲気がかわいいです。

 

 

■あなたにとっての推しとは

 神さま。頑張る目的にはしたくないけど、常に頑張る理由でいてくれる存在。生きるうえで、前を向くための指針。しんどいとかつらいとか、そういう暗いものをその存在ひとつで吹き飛ばしてくれるから、守られてるなあっていつも思います。若い役者さんかっこいい役者さん上手い役者さんやさしい役者さんはこの世にごまんといるけど、今の私にとっては大樹っちゃん以上のひとっていなくて、ほんとうに唯一の役者さんです。

 

 

■最後にその俳優さんのことを軽くプレゼン

 常に観客のことをいちばんに考えてくれるし、日常を彩る最高のエンタメを見せ続けてくれる、ほんとうに熱くてやさしい役者さんです。お芝居はもちろん、脚本や演出のお仕事もコンスタントにあるので追いかけててまるで飽きません。挑戦の姿勢が一向に崩れなくてびっくりです。あとお顔が365日いつでもスペシャルきれいです。

 本人曰く子分気質なので年上の役者さんには可愛がられるし、年下の役者さんの前ではお兄ちゃんみたいな顔をしているときがあるし、*pnish*のメンバーに対してはライバルみたいな友達みたいな家族みたいな接し方をしていて、どこかしらでは絶対ときめくはず!!!

 まずはWBBが3月にトークイベント、7月末から8月頭にかけて公演を打つのでそちらに足を運んでみてはいかがでしょうか!!! 

 

 

 

D-room10thと約束の話



先日、推しの、大樹っちゃんの誕生日イベントが終わった。


D-room 10th。その名の通り、10回目の誕生日イベント。

すごいことだ、と思う。ファンの間では、冬といえば大樹っちゃんのお誕生日とD-roomがある季節だ。風物詩にさえなっている。でも、このイベントがあることって当たり前じゃない。

D-roomは、まぁ周りの空気もあるかもしれないけど、大樹っちゃんが動かなきゃ始まらないわけで。劇場おさえて、ゲスト交渉して、打ち合わせやお稽古を重ねて、たぶんクリスマスもお正月も返上でたくさん準備して、本番を迎えればぶっ通しでひとりで喋ったりお芝居したりピアノを弾いたり。今年は初日からのどがつらそうではらはらした。

人間が1日にもらえる時間は、平等に24時間のはずだ。2016年から2017年にかけての大樹っちゃんは特に忙しそうだった。それなのに、D-roomは5日間12公演あった。ピアノも弾いた。10th-showという記念ワンマンショーではばっきばきに踊っていた。それに加えて、なんと今年も年賀状が届いた。

これらを、大樹っちゃんは軽々とこなしているわけではないだろう。きっと苦しい瞬間があって、悔しい思いがあって、それでも舞台の上では朗らかに笑っている。

私たちの「楽しい」は、確実に、大樹っちゃんの「しんどい」の上に成り立っている。

パフォーマンスをお仕事にしているひとたちは、お客さんを喜ばすために努力することが義務なのかもしれない。そうやってお金を貰っているのだから、と言えばそれまでだろう。

だけど、それってとてもすごいことだ。膨大な時間をかけて、精一杯の力で表現をして、いつか出会う観客のために最大限のことをする。それができる。

大樹っちゃんは熱くて、強い、と思っていたけど、その言葉で片付けてはいけないんじゃないかなって今回思った。

強くあろうとしてくれてる。楽しませようとしてくれてる。大樹っちゃんは、頑張れるひとというより、頑張ろうと努力してくれるひとだ。


私にとって大樹っちゃんは神さまだし魔法使いで、ヒーローだから、いつもその存在に救われて守られてる。

でも、それだけじゃいやだなって思った。貰いすぎて、両手じゃ抱えきれないほどの幸せを、少しずつでも返していきたい。

私は、疑り深くて臆病だから、「絶対」とか「ずっと」とかそういう無責任な類の言葉をなるべく避けたがる。

でも、もうだめだった。12回も大樹っちゃんの気持ちを浴びて、信じるしかないなぁって思った。

ファンは、きちんと感謝されてるし、愛されてるし、大切にされている。これは絶対だ。

だから、私も返したい。誠実なひとには誠実でいたいし、「頑張りたい」って大樹っちゃんが言うなら、「頑張れ」って言い続けたい。

ちゃんとそばにいたい。リプライやブログコメントやお手紙に何度も何度も書く「いつでも応援してます」の言葉を、嘘にしたくない。空虚なものにしたくない。

劇場に行くとか、アンケートやお手紙を書くとか、グッズを買うとか、それくらいしかできないけど、だからこそ、できることはぜんぶやる。

大樹っちゃんが私たちに決意表明してくれたから、これは私が返す精一杯の約束だ。

いつか熱が冷めるんじゃないかって未来に怯えるのは、もうやめようと思う。手を離さない努力をしようと思う。

一生って言葉を遣うのはまだ少し怖いけど、きっと明日も大樹っちゃんが好きです。それだけは信じてます。



大樹っちゃん、お誕生日おめでとうございます。

役者という道を選んでくれて、選び続けてくれて、私にファンという道を選ばせ続けてくれて、本当にありがとうございます。

大好きです、それしかないです。

幸せでいてください。


さー、大樹っちゃんのファンとしての1年、始めるぞ!