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懲悪バスターズ 前夜祭

 

2015年6月30日、ネバー×ヒーロー東京千秋楽。

ネバー×ヒーローはとても楽しく、楽しすぎて劇中に何回か泣いたし、終演後は周りの女の子たちが「久々にこんな楽しい舞台観たかも」と囁きあう、そんな作品だった。

その日、私は客席で4回目の観劇を終え、充足感に浸っていた。それはカーテンコールでの発表だった。

 

「WBB vol.10が決まりました! 次回もここ東京芸術劇場で、しかもいつもより大きなホールでやります!」

 

大劇場でやってるかもしれませんよー、それはないか!なんて笑っていた声を今でも思い出せる。

私の懲悪バスターズは、あの日あの瞬間から始まった。

 

 

D-roomの初日にタイトルと日程と大樹っちゃんが作演を務めることが発表され、リビング初日にキャスト第一弾が発表され、追加キャストに土屋さんがいて驚き、そうやって少しずつ、このお祭りは目に見えるかたちとして私たちの前にちらちらと現れてきた。

お祭り。公式からもさんざん言われていることだが、今回はWBBの10回目記念公演でありド派手なお祭りなのである。

そんなお祭りの、プロデューサー兼脚本家兼演出家という肩書きを一手に引き受けているのが私の大好きな役者さんだ。

初めての脚本作品でもあるアヤカシ奇譚で、最初は主人公を務めるつもりのなかった大樹っちゃんがそのとき演出を担っていたきだつよしさんに勧められ「そこまで責任を負わなきゃだめだよな」と思い安曇優を演じた、というエピソードがとても好きなのだが、それをふと思い出した。

今回の経緯はわからないが、背負うことにしたんだなぁ、と思った。いま大樹っちゃんの肩にかかっている責任はどれほど重たいのだろう。

 

ロンドンブーツ1号2号田村亮さんがご出演する影響か、製作発表があったり雑誌や新聞やワイドショーに取り上げられたりいろいろな媒体で取材を組まれたりと驚くこともたくさんあった。

特にスッキリに大樹っちゃんと瑞樹さんと亮さんが出たときは信じられなさすぎて夢かと思った。日ごろ私から大樹っちゃんの知識を植えつけられている友達が数名、テレビ画面の写真とともにLINEをくれたりした。まさか「天の声さん!」という台詞を聞くとは。今後ともスッキリを贔屓して生きていこうと思う。

新聞に載ることやテレビに映ること、それ自体も当たり前に嬉しいのだが、それよりももっと、大樹っちゃんの作っている舞台がたくさん期待されていろんな人の目に触れるんだと実感できたことが嬉しかった。

それはとても怖いことでもあるのだけど、ネガティブな私にしては珍しくわくわくした。さまざまな層の人たちがそれぞれの期待を胸に観る舞台、その先頭に立ってキャストさんやスタッフさん、そして私たち観客を引っ張ってくれる存在が大樹っちゃん。この場面で熱くならない方が無理だ。

 

たくさんの人が、大樹っちゃんが頑張っていると言う。私もそう思う。けれど、口にするとこんなにも簡単な「頑張る」がどれだけ大変で、どれだけすごいかということを、私はいつもつい見失いそうになってしまうのだ。

周りに「あの人は頑張っているなあ」と評される働きは、その内側に驚くほどの苦労を伴う。

だから、頑張れるひとはすごい。すごくて強い。どこへでも行けるし、たくさんの人が助けてくれるからひとりじゃできないようなこともなんでもできる。

努力すれば必ず報われるなんて嘘だけれど、努力しないと報われない。そういえば、「努力した者が全て報われるとは限らん。しかし成功した者はすべからく努力しておる!」が大樹っちゃんの座右の銘だ。

私は大樹っちゃんの「努力の天才」なところを尊敬しているし、ひたすら前を向こうとする姿勢がいつだって眩しい。眩しくて目が痛いのに見ていたいのだから、やっぱり好きなんだろうなと思う。


 

懲悪バスターズを明日に控えたいま、私は感謝の気持ちでいっぱいだ。

10回目記念公演で、お祭りでたくさん盛り上げてくれて、大きな劇場でWBBを観せてくれて、期待させてくれて、わくわくさせてくれて、舞台が開幕する前からこんなに幸せな気持ちにさせてくれて。

もう、たくさんのひとにお礼を言いたい。なんなら関係者だけじゃなくて世界中のひとにありがとうを言って回りたいし優しくしてあげたい。

この舞台は、大樹っちゃんの覚悟だとか熱だとかこだわりが詰まった、勝負の作品なのかなと思う。この1年は勝負の年だとお誕生日にブログで書いていたが、懲悪バスターズはその中でも大きな意味を持つ作品なのだろう。

でっかい勝負を仕掛ける大樹っちゃんの、なんとかっこいいことか。そしてそれに携わることができる私たちファンの、なんと幸福なことか。

私はまだまだ新参者で、大樹っちゃんが積み上げてきた歴史を、誰かの言葉や映像によって作られた記録として観たり読んだり聞いたりすることしかできない。実際に体験することは不可能だ。

だけど、明日から始まるこの懲悪バスターズという舞台を、大樹っちゃんが「これが今の自分です」と記す舞台を、劇場に足を運んで観ることはできる。明日抱く感想は私だけのもので、誰の情報や意見にも左右されない。

ほんとうに、いま、佐野大樹さんのファンでいられることがしあわせだと思う。明日、1/800になれる幸せを私はきっと一生忘れない。



WBB10回目記念公演、おめでとうございます。

懲悪バスターズが多くの人の目に触れて、たくさんたくさん愛されますように。

この舞台を構成する全員が、楽しい!って笑えますように。

大大大成功、しますように!