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1秒で東京タワーを建てた話

 

皆さま、「SHOWROOM」という生配信サービスをご存知でしょうか。

昨年の秋あたりからネルケプランニングとの提携が始まったので、このブログを読んでくださってる方々も一度は観たことがあるかもしれません。

私も、森山栄治さんや郷本直也さんの配信をちょいちょい観ては星を投げたりコメントをしたりしてました。

視聴自体は無料だし、リアルタイムで喋る俳優さんを観られるし、気軽なコミュニケーションの場としてはうってつけなこのサービス。

しかし、このSHOWROOMには、もう少し入り組んだシステムがあります。

先ほど「星」というワードを出しましたが、このような無料アイテム、また、「ダルマ」や「花束」「クマのぬいぐるみ」といった有料アイテムを投げることができます。

それによって貯まったポイントに応じ視聴者のアバターが「ステージ」と呼ばれる台に上がり、配信者に名前を呼んでもらったりコメントを読んでもらったりしやすくなる、という仕組みです。1位はセンターになります。

アイドルや、最近の舞台にも適用されている「センター」という椅子を、いつもなら観る側であるはずの私たちが取りに行くのです。

 

 

さて、話を本題に移します。

タイトルにもあるとおり、私は昨夜、推しのユニットによるSHOWROOMで東京タワーを建ててきました。

この「東京タワー」とは、有料課金アイテムのひとつです。1本1万ゴールド。ショーゴールドと呼ばれる、SHOWROOM内のお金で買えます。

ショーゴールドをチャージして、配信中に東京タワーのアイコンを選んで、タップする。おわり。それだけ、1秒で誰でも東京タワーを建てることができます。

いや、すごくないですか??? わたし東京タワーに登ったことすらないんですけど??????

ここから先は、東京タワーを建ててみた感想について書いていきます。

 

まず、ショーゴールドをチャージする瞬間。この時点ではわりと心が死んでました。「わあ~東京タワー建てるぞ♡」っていうより、「東京タワーを建てるとは・・・・・・」って感じでした。

もともと私はSHOWROOMに対する課金には賛成派で、というか推しの収益につながるものならなんでもお金払おう主義なので、「お金を遣う」こと自体に抵抗はありませんでした。

でも、やっぱり戸惑う。お金をチャージしても、「ショーゴールド」が増えるだけで、手元には何も来ないし実感がわかない。違和感とでもいうのでしょうか。チケットを買うことや、グッズを買うこととはわけが違う。

それでもやっぱり東京タワーは建てたかった。いちばん高額なアイテム、ひとつだけ桁の違うアイテム。それを、推しの出るはじめてのSHOWROOMで投げてみたかった。推しのためではありません、私のためです。

ツイッターで「SHOWROOM タワー」で検索をかけてみると、否定的な意見もわりと目にしました。アイドルの子の配信が多いからか、タワー投げるくらいなら握手券買えばいいじゃんとか。

東京タワーには実体がありません。昔のアメスタのように、実際に推しにバラが届けられたりシャンパンが贈れたりしません。いくらかバックが入ったとしても、それだってそのまま入るわけじゃないだろうし。

こんなことしても仕方ないのかな、と思いました。ただの自己承認欲求を満たすためだけのアイテム投げだってわかってはいます。ほかのひとは知らないけど、私はきっとそうです。

「課金するくらいなら舞台来てよ」って言われたらどうしようって怯えました。いやまぁ推しの舞台・イベントは全通してるのでそんなこと言われても平気ではあるんですけど。でも、この不安定な心で送ったアイテムを、ぱしんと拒絶されてしまったらどうしようって思って。

名前を呼ばれたい、コメントを読まれたい、ステージに上がりたい、できればセンターに立ってみたい、とか。いろんな感情はあるけど、それと同時に、やっぱりほんの少しでも、推しの、推しのユニットの微々たる力になりたいなぁと思ってるので、そうならないところにお金は遣いたくなくて。

だからほんとうに、4人の姿をリアルタイムで観られる嬉しさと、東京タワーへの不安でいっぱいいっぱいになりながら配信開始時刻を迎えました。

 

 

結果、わたしのタワーは報われてしまいました。

1位になって、メンバーも推しもふつうに「ありがとう」って言ってくれて、名前を呼ばれました。SHOWROOMはわちゃわちゃと楽しそうに喋ったりアンケートをとったりメンバーのお誕生日を祝ったりゲームをしたりと、ユニットのあたたかさが観られてとても充実した時間でした。

ステージにいるひとのコメントをがんがん読むタイプのSHOWROOMではなかったけれど、結果発表含めて3場面くらいで名前を呼んでもらえて、なんだか心がふわっと軽くなりました。

推しもたくさん笑っていました。話が脱線しそうになったらきちんと舵を取るし、アンケートを作るときも項目をまとめたり、リーダーとしての顔が垣間見えたり。でもなんだかんだ最後の方ではいじられて「もうやだー」ってなってたり。ユニット内の推しのポジションが改めて見えて、愛おしいなあと思いました。

推しのユニットの、はじめてのSHOWROOMでした。

先述した、名前を呼ばれたいとかそういう感情は大前提として、もうひとつ、東京タワーを建てる理由がありました。

リーダーのファンとして1位になりたいなぁと思っていました。いや、タワー建てただけじゃ1位になれるかなんてわからなかったんだけど。別にどのメンバーのファンだからって区別がはっきりあるわけじゃないけど。だからこれは、私の勝手な願望です。推しのファンという看板を背負いたかっただけです。

 

ソーシャルゲームに課金している友達は、「お金を溶かす」という言葉を遣います。今回、それはとても的を得た表現だなと痛感しました。お金をデータに換えるということは、熱々の紅茶に角砂糖を落とす感覚と似ています。入れた瞬間、その実体は消えて、もう掴めません。無機質な数字だけが目の前に並びます。

東京タワーを投げたところで、ほんの数秒、名前とアバターが推しの目にとまるだけです。でも、それの何がいけないのでしょう。

私は、チケットを買うしグッズを買うしアンケートやお手紙を書いてプレゼントをあげてリプライやコメントをするけど、まだ足りない、と思います。日々もらっている幸せはこんなものじゃありません。

そこに、「SHOWROOMへの課金」が加わっただけなのかな、と思います。自分に返ってくるものが見合っているかと聞かれれば微妙なところなのですが、それは「お金」と「それに返ってくる反応」という即物的な対比をさせているからです。応援の一部なのだと考えると、その都度、画面越しであっても交流できるなら充分すぎるお返しだなぁと思います。

 

 

推しはたぶん、「お金を遣ってくれるファン」が好きなわけじゃありません。私も、好かれたいからお金を遣っているわけじゃありません。

お金を遣うということが応援のすべてではないし、それを求められているわけでもない。お金を遣うことはただの手段です。私はたぶん、その手段をなるべくフルに使って推しへの好意だったり評価を示しているんだと思います。舞台に通うのは単純に推しを見逃したくないからだけど。

愛はお金だけじゃ表現できません。でも、お金を遣う理由は間違いなく愛です。意地とか自己承認欲求とか、そういうのもぜんぶ含めて。

まぁなんだかんだお金がないと生きていけないし、推しが楽しいものを作ろうって専念できるように、慎ましくお金は落としていきたいなって思います。

 

 

来月、東京タワー建てるのかなぁ。わかんないですね。乱立したら面白いな。

舞台のチケット優先で、これからも課金は続けるのだと思います。推しにお金を遣うことが好きです。