「お楽しみに」という魔法の言葉

 

 私には、世界でいちばん信頼してる言葉がある。

 

 

 それがこちら。

 佐野大樹さんの言う、「お楽しみに」です。

 舞台の稽古中、打ち合わせのとき、イベントの前、さまざまな場面で大樹っちゃんからもたらされるこの言葉。「楽しみにしててください」って言ってくれることも多い。もう何回も、何十回も見て聞いてきたはずの言葉なのに、いつも新鮮に嬉しくなってしまうのはなんでだろう。

 大樹っちゃんは、努力のひとだ。と、*pnish*のファンや大樹っちゃんのお仕事を見たことのあるひとならみんな思うんじゃないだろうか。私も同じ認識をしている。努力のひと、積み重ねのひと、前へ前へ進もうとしてくれるひと。

 頑張ってるよね、って評されることは、簡単じゃない。にじむほどの努力をしなくちゃいけない、見せかけの頑張りなんて結構すぐばれる。大樹っちゃんの「頑張ります」はぜんぜん嘘じゃなくて、むしろ私たちが想像してる以上の苦労だったり背負うものがあるんだろう。そうやって研ぎ澄まされて、磨かれたパフォーマンスや作品だからこそ、たくさんのひとの胸を打つ。心を動かす力のあるひとだ、とその言葉や姿勢に触れるたび思う。そういう大樹っちゃんが言ってくれるから、この言葉はこんなにも説得力を持つんだろうなあ。

 「お楽しみに」って言葉は、一言だけど、嬉しい理由がいっぱい詰まっている。まず、期待していいんだって安心する。安心できるのは、きっとそれを越えていくように努力を重ねてくれていることを信じているからだ。まだ輪郭すら見えないものであっても、丁寧に作られていることがわかる。「楽しませるよ!」って言われてるような、日々募る期待を許されてるような。楽しみだなあって、すとんと落ちるみたいに思えることはやっぱり幸福なんだと思う。

 こんなにこの言葉が嬉しいのは、大樹っちゃんのことが好きだからって理由ももちろんあるんだけど、毎回毎回、最高打点で楽しいものを観せてくれるからっていうのが強い気がする。ほんとうに、大樹っちゃんが作ってくれた舞台やイベントで、つまらなかったものがない。だから、疑うことがないし、諦める必要もない。及第点も存在しない。私はいつも100点を求めてるし、100点だけもらってる、毎回、毎回。これってすごいことだ。大樹っちゃんを追いかけてたどり着く場所はいつでも楽しくて、このひとのファンでよかったなあって気持ちが常に更新されていって、でもそれが当たり前じゃないことも知ってる。私が大樹っちゃんを信じられるのは、盲目的な感情が原因なんじゃなくて、絶対的な積み重ねがあるからだ。

 あと、やっぱり、いま自分が携わってるものに自信があるのかなあって感じられて、そこにきゅっと胸が締め付けられるのもある。お客さんに観せるものなんだからちゃんとしなくちゃって意識が抜群に高いひとで、常にひとつでも上を目指してくれるのはいつもわかっているけど。理想が高いというかストイックな大樹っちゃんがこう言うんだから、楽しくないわけないなって思える。

 

 毎日、たくさんのことを考える。大樹っちゃんのこと、勉強のこと、就職のこと、ほかの舞台のこと、つらいこととかしんどいことも、いっぱい。でも、たった一言、大樹っちゃんが「お楽しみに」と言ってくれるだけで、ぜんぶが救われる。何があっても前を向ける。そういう力強さのある言葉だ。

 今週末のラ・セッテFESも、もうすぐ始まる心霊探偵八雲も、夏のWBBも、今から楽しみで仕方ない。今日も大樹っちゃんが好きで、信じることができて、しあわせだなあ。なんだかまとまらないブログになっちゃったけど、おしまい!